2009-11-25(Wed)
君に届け #08 自主練
優しくかわいい面を強調しながらふと見せる黒い表情。

暗躍するフランス人形、くるみちゃん本格参戦です。

廊下で友達を待ちながら聞こえてくる爽子の噂に唇を噛むくるみちゃん。ほどなく友達の声が聞こえるとパッと表情を緩めて満面の笑顔へ、合流した後もにこやかに対応していました。それをして「くるみは優しいからなあ」と…これまで時折見せた黒っぽい表情を覆すような友達の反応、それはくるみちゃんの完璧なる外面の良さ、それを悟られない要領の良さを感じさせます。会話が風早くん&爽子の噂話に進むと「ありえない」と全否定の友達に対し可能性を認める懐の広さを見せ、しかし自分と風早くんの仲の話は「ない、ない」と否定してあくまで控えめな子をセルフプロデュース。中の人の平野嬢の演技もくるみちゃんのキャラ性によく合っていていい感じです。
一方の爽子は通りすがりに寒いギャグを見せられたり突然くすぐられたり…これは貞子キャラから一転して「貞子が笑うと福が来る」という噂が流れ、つまり爽子を笑わせようと画策する生徒たちによるものでした。それを知った爽子の衝撃! ならば笑顔を見せなければ! と張り切る爽子の外しっぷりがこれまた。いつの間にかクラスに馴染んでいる爽子でしたが自然な笑顔を見せられるようになるにはまだ時間がかかりそう。

平野ちゃんたちとも友達になっていたことを矢野ちんに言われて驚く爽子。良い方向へ転がり始めると状況が好転しまくるスパイラルに乗った爽子は幸せの絶頂です。こうして仲が深まってくると「○○さん」と呼び合うのも堅苦しい、ちづは平野ちゃんたちに対してフランクな呼び方に変えようと話すともちろん快諾です。そんなやり取りをカヤの外で見ていた爽子でしたが…それは爽子にも適用される呼び方変更でありました。
最初は敬称込みで話していた相手と次第に仲良くなるにつれ呼び方が変わっていくのは普通にあること。たいていは「いつの間にか」変わっているものですがこの切り替えを意識してしまうとなかなか難しい。ましてや今まで友達がいなかった爽子にとってこんなことは初体験なわけで…友達を初めて名前で呼ぶぎこちなさ、しかしこのハードルを越えた爽子はまた一歩距離を縮めた感じです。
てなところへ登校してきた風早くんに気付いた矢野ちんは「試しにあいつ、名前呼び捨てで呼んでみて?」と爽子にとってかーなーり高いハードルを用意してくれました。固まる爽子を煽る矢野ちん、なんというドSな表情でしょう(笑。追い詰められた爽子は小声ながら「風早!………くん」と一瞬の呼び捨て、それを聞いた風早くんの爽やかなリアクションたるや! まあ女子相手でもいっぱいいっぱいなのに男子相手に名前呼び捨ては貞子にとってハードル高すぎ、そもそもそういうキャラでもありませんし(笑

なし崩し的に体育祭実行委員にされてしまった風早くんの情報をトイレで立ち聞きしてニヤマリのくるみちゃん。友達との立ち話でさりげなくその話題を出し、控えめな自分を演出しながら実行委員に「推薦」される流れへ持っていく誘導術は魔性を感じさせます。
昼休みの体育祭練習。女子サッカーに参加の爽子はイメージどおりどんくさく…ボールに触れることすらままならぬ現状にどよんどの爽子でした。このままではみんなの足を引っ張ってしまう、「自主練しなければ…」とつぶやきつつ闇に包まれさらにどよんど。すると目の前で繰り広げられる男子の練習風景に風早くんの姿を見つけ、普段と違う表情を見つけた爽子はどよんどを抜けてきゅんきゅんです。もう意識しまくりですね。
風早くんがおさげに気付いてニッコリ、爽子がドッキリの流れは綺麗な見せ方。おさげを強調した横顔カットから風早くんの満面の笑顔、その表情を見た爽子の紅潮した表情は見ているこっちもドッキリでした。昼休みの終了にて引き上げる風早くんの後ろ姿から目を離せない様子もきゅんきゅんです。意識せずとも自然に目で追ってしまう、影さえも青空のように輝いて見える。呼び掛けるちづの声すら届かずに後ろ姿に見入ってしまう爽子は、それでも自分のこの感情が何なのかまだわかっていない様子でした。ああ歯がゆい(笑

体育祭実行委員の集まりに来た風早くんへ偶然のように声をかけるくるみちゃん。彼のために用意されていたかのように空いた前の席を勧め…これはもう「計画通り」のテロップを入れたいほど。しかし風早くんはくるみちゃんとの会話もそこそこに、窓の外の様子が気になって仕方がありません。その視線の先には不器用に石を蹴る爽子の姿。一人自主練をしようとちづたちの誘いを断り、しかしサッカーボールを借りられなかった爽子は花壇の前で石を蹴って練習していたのです。
風早くんが見つめる窓の外の風景に気付いたくるみちゃんの絵面は何ともおどろしいものでした。背景に渦巻く謎の暗雲、笑顔の消えた冷たい表情で窓の外を見下ろす様子はただ事ならぬ嫉妬心を想像させます。その直後に見せた瞳のアップは…「ゴゴゴゴゴ!」とでも擬音を付けたいほどのダークサイド表現でした。この演出はくるみちゃんを黒く見せすぎでしょう。普通に怖いよ。普通って言うなあ!
その後風早くんは花壇の前へ。黙々と石を蹴り続ける爽子の足元へサッカーボールを転がし、気付いた爽子と目で会話すると二人だけの秘密の練習へ。何も語らなくてもお互いの気持ちが通じ合っている様子、そして上手く笑顔を作れないけれど溢れる思いを止められない爽子の表情は来るものがありました。ボールを蹴る爽子に対し爽やか笑顔をあえて見せない風早くんの真摯さも好印象です。下手くそだけど真剣に練習している爽子に対し半端な態度を見せないのは最大の敬意でしょう。見せ方がいちいち上手いなあ。
てな風景を誰もいない教室の窓から一人眺めるくるみちゃん。表情を見せない後姿のアングルなのに彼女の心境は痛いほど伝わってきます。ゴゴゴゴゴ! 噂騒動を乗り越え、風早くんとも順調に距離を縮めてきた幸せスパイラル絶好調の爽子に再び受難が訪れるか!? ってな引き。原作よりもくるみちゃんの黒さが強調されている印象ですが…お手柔らかに頼みますよ。
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暗躍するフランス人形、くるみちゃん本格参戦です。

廊下で友達を待ちながら聞こえてくる爽子の噂に唇を噛むくるみちゃん。ほどなく友達の声が聞こえるとパッと表情を緩めて満面の笑顔へ、合流した後もにこやかに対応していました。それをして「くるみは優しいからなあ」と…これまで時折見せた黒っぽい表情を覆すような友達の反応、それはくるみちゃんの完璧なる外面の良さ、それを悟られない要領の良さを感じさせます。会話が風早くん&爽子の噂話に進むと「ありえない」と全否定の友達に対し可能性を認める懐の広さを見せ、しかし自分と風早くんの仲の話は「ない、ない」と否定してあくまで控えめな子をセルフプロデュース。中の人の平野嬢の演技もくるみちゃんのキャラ性によく合っていていい感じです。
一方の爽子は通りすがりに寒いギャグを見せられたり突然くすぐられたり…これは貞子キャラから一転して「貞子が笑うと福が来る」という噂が流れ、つまり爽子を笑わせようと画策する生徒たちによるものでした。それを知った爽子の衝撃! ならば笑顔を見せなければ! と張り切る爽子の外しっぷりがこれまた。いつの間にかクラスに馴染んでいる爽子でしたが自然な笑顔を見せられるようになるにはまだ時間がかかりそう。

平野ちゃんたちとも友達になっていたことを矢野ちんに言われて驚く爽子。良い方向へ転がり始めると状況が好転しまくるスパイラルに乗った爽子は幸せの絶頂です。こうして仲が深まってくると「○○さん」と呼び合うのも堅苦しい、ちづは平野ちゃんたちに対してフランクな呼び方に変えようと話すともちろん快諾です。そんなやり取りをカヤの外で見ていた爽子でしたが…それは爽子にも適用される呼び方変更でありました。
最初は敬称込みで話していた相手と次第に仲良くなるにつれ呼び方が変わっていくのは普通にあること。たいていは「いつの間にか」変わっているものですがこの切り替えを意識してしまうとなかなか難しい。ましてや今まで友達がいなかった爽子にとってこんなことは初体験なわけで…友達を初めて名前で呼ぶぎこちなさ、しかしこのハードルを越えた爽子はまた一歩距離を縮めた感じです。
てなところへ登校してきた風早くんに気付いた矢野ちんは「試しにあいつ、名前呼び捨てで呼んでみて?」と爽子にとってかーなーり高いハードルを用意してくれました。固まる爽子を煽る矢野ちん、なんというドSな表情でしょう(笑。追い詰められた爽子は小声ながら「風早!………くん」と一瞬の呼び捨て、それを聞いた風早くんの爽やかなリアクションたるや! まあ女子相手でもいっぱいいっぱいなのに男子相手に名前呼び捨ては貞子にとってハードル高すぎ、そもそもそういうキャラでもありませんし(笑

なし崩し的に体育祭実行委員にされてしまった風早くんの情報をトイレで立ち聞きしてニヤマリのくるみちゃん。友達との立ち話でさりげなくその話題を出し、控えめな自分を演出しながら実行委員に「推薦」される流れへ持っていく誘導術は魔性を感じさせます。
昼休みの体育祭練習。女子サッカーに参加の爽子はイメージどおりどんくさく…ボールに触れることすらままならぬ現状にどよんどの爽子でした。このままではみんなの足を引っ張ってしまう、「自主練しなければ…」とつぶやきつつ闇に包まれさらにどよんど。すると目の前で繰り広げられる男子の練習風景に風早くんの姿を見つけ、普段と違う表情を見つけた爽子はどよんどを抜けてきゅんきゅんです。もう意識しまくりですね。
風早くんがおさげに気付いてニッコリ、爽子がドッキリの流れは綺麗な見せ方。おさげを強調した横顔カットから風早くんの満面の笑顔、その表情を見た爽子の紅潮した表情は見ているこっちもドッキリでした。昼休みの終了にて引き上げる風早くんの後ろ姿から目を離せない様子もきゅんきゅんです。意識せずとも自然に目で追ってしまう、影さえも青空のように輝いて見える。呼び掛けるちづの声すら届かずに後ろ姿に見入ってしまう爽子は、それでも自分のこの感情が何なのかまだわかっていない様子でした。ああ歯がゆい(笑

体育祭実行委員の集まりに来た風早くんへ偶然のように声をかけるくるみちゃん。彼のために用意されていたかのように空いた前の席を勧め…これはもう「計画通り」のテロップを入れたいほど。しかし風早くんはくるみちゃんとの会話もそこそこに、窓の外の様子が気になって仕方がありません。その視線の先には不器用に石を蹴る爽子の姿。一人自主練をしようとちづたちの誘いを断り、しかしサッカーボールを借りられなかった爽子は花壇の前で石を蹴って練習していたのです。
風早くんが見つめる窓の外の風景に気付いたくるみちゃんの絵面は何ともおどろしいものでした。背景に渦巻く謎の暗雲、笑顔の消えた冷たい表情で窓の外を見下ろす様子はただ事ならぬ嫉妬心を想像させます。その直後に見せた瞳のアップは…「ゴゴゴゴゴ!」とでも擬音を付けたいほどのダークサイド表現でした。この演出はくるみちゃんを黒く見せすぎでしょう。普通に怖いよ。普通って言うなあ!
その後風早くんは花壇の前へ。黙々と石を蹴り続ける爽子の足元へサッカーボールを転がし、気付いた爽子と目で会話すると二人だけの秘密の練習へ。何も語らなくてもお互いの気持ちが通じ合っている様子、そして上手く笑顔を作れないけれど溢れる思いを止められない爽子の表情は来るものがありました。ボールを蹴る爽子に対し爽やか笑顔をあえて見せない風早くんの真摯さも好印象です。下手くそだけど真剣に練習している爽子に対し半端な態度を見せないのは最大の敬意でしょう。見せ方がいちいち上手いなあ。
てな風景を誰もいない教室の窓から一人眺めるくるみちゃん。表情を見せない後姿のアングルなのに彼女の心境は痛いほど伝わってきます。ゴゴゴゴゴ! 噂騒動を乗り越え、風早くんとも順調に距離を縮めてきた幸せスパイラル絶好調の爽子に再び受難が訪れるか!? ってな引き。原作よりもくるみちゃんの黒さが強調されている印象ですが…お手柔らかに頼みますよ。
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