2009-11-28(Sat)
とある科学の超電磁砲 #09 マジョリティ・リポート
山内節炸裂!

レベルアッパーを入手した佐天さんの苦悩、そして黒子の本気。
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レベルアッパーを入手した佐天さんの苦悩、そして黒子の本気。
昨日今日と少々多忙で2日合わせて5時間くらいしか寝ておらず、今回のレールガンはレビューをパスする予定でしたが…何ということでしょう!? こういう時に限って山内重保氏(近作ではキャシャーンsinsの監督担当)がコンテ・演出って! こんな映像を見たらレビューを書かねばどうにも眠れないので睡眠導入代わりに簡単レビューをひとつ。

かき氷の件で間接ベーゼを逃したリベンジか、寝ている御坂を禁断の手法で起こそうとする黒子。次の瞬間目を開いた御坂はスカートを翻すやいなや電光石火の逆襲です。さらに脱ぎ女登場で停電云々のシーンでは歪みを強調した独特のアングルから見せ、脱ぎ女の本領発揮シーンでは細かいカット割りで黒子の動揺を見せる。のっけから山内節をこれでもかのてんこ盛り。うはーどんだけご褒美だ。

前回引きで怪しい雰囲気だった佐天さんは結局レベルアッパーをDLしてしまったようで、待ち合わせた初春へ嬉しそうに話を振るも詳細は先送り。その頃御坂&黒子は脱ぎ女と捜査協力の要請中、会話中に店の窓をこする手のカットから佐天さん登場の見せ方も面白いなあ。
「白井さんの脳に何か問題が!?」
脱ぎ女が脳科学者と聞いた初春…いきなりそのリアクションは(笑。
話は再びレベルアッパーの件。佐天さんは入手したブツを披露しようとポケットからプレイヤーを出し…しかし「所有者は保護」などキナ臭い話を聞かされるとすごすごと引っ込めてしまう。この一連の流れもじつにスムースで、佐天さんの心の動き、微妙な感情がよく伝わってきます。佐天さんがひっくり返した冷コーがストッキングにかかって脱ぎ女再びのカットから黒子大噴火の流れもいい感じ。

店を出ると逃げるように一人サッサと帰ってしまう佐天さん、それを追う御坂。レベルアッパーに対する思いを呟きながら歩くフェンス際は「善悪の境界」を彷徨う様子、思い切った引きアングルの高架下は明暗を交互に抜けてこれもまた佐天さんの揺れる心理状態を表現していますね。使うべきか捨てるべきか、まさに普通の若者(マジョリティ)が犯罪に手を染める直前の心理でしょう。
追い付いた御坂の登場シーンは御坂に日が当たり、佐天さんは影。すなわちレベル5という学園都市の花形たる御坂と、レベル0の無能力者との立ち位置を明暗で対比させたもの。話しかけられた佐天さんは御坂から隠すようにプレイヤを握り締め、ポケットに収めた瞬間に落とした御守りから身の上話の回想シーンへ。ここで「家族からの心配」を印象付けるのは、それに反する出来事が佐天さんに及ぶことを予感させ、そうなった時の衝撃・悲壮をもレベルアッパーしそう。
「レベルなんてどうでもいいことじゃない」
御坂の言葉に拳を握り締める佐天さんの悔しさ。もちろん御坂に悪気は無く、むしろ佐天さんを励ますべく発した言葉でしたが、佐天さんからしたらこれは辛い一言。家族の反対を押し切り張り切って学園都市へ来たのに無能力と判定され、カリキュラムを続けても能力が発現せず能力者との差を突き付けられる毎日、なのにそんなことを、しかもレベル5の人間から言われたら…状況こそ違えどこれは先のメガネくんとの対峙シーンと同じ構図、強者の理屈です。あなたは高レベル能力者だからそんなことを言えるんだ! と叫びたかったでしょう。このカットは見ていて辛すぎます。

レベルアッパー関連で不良連中とモメている声を聞いた佐天さん。心のざわめきを示す髪の揺れは芸が細かいなあ。現場から聞こえる声に自分がどうすべきか悩み、無能力者であることを自分に言い聞かせるシーンは青空バックにカーブミラーの長回し。自分の進む先を映すべく鏡に歪んだ十字路は行動の岐路を示し、また手前の橋は「向こう岸へ渡るべきか」すなわち「レベルアッパーを使うべきか」まで選択肢に入っているということかもしれません。
はたして佐天さんは不良連中の前に立ち、しかし力の差は歴然であり、蹴りで威嚇された後に髪を掴まれて絶体絶命です。勇気を出して立ち向かっても結局「力」が無ければ何もできない、この実体験が佐天さんをレベルアッパー使用に向かわせるトリガーになるような気がします。
「今日の黒子は危ないですわよ」
てなところへ黒子登場。Aパートにて変態色を舞い散らしていただけにこのアクションシーンで見せる本気の表情が映える映える。静かに激怒する黒子の声も熱い。岩倉色の強いキャラ作画はある意味別人ですが、本気モードで目を剥いている雰囲気としては悪くありません。
ミニスカを翻しながらのアクションはギリギリ感あふるる際どさ。ニードル(?)を仕込んだレッグバンドとの間で見せる絶対領域もギリギリですね。テレポートのアクションを見せる静と動を巧みにミックスしたカット割りはとんでもなくツボに入りました。黒子なのに格好いい!(笑

引き続き目くらまし男との対峙。パースを効かせたタイトなアングル、蹴られた末のショウウインドウ激突は宙に浮く黒子をスローで見せた上に歪む表情のアップ、さらにロードコーンが倒れるカットへ続き屋内で叩き付けられる黒子を想像させる演出が光りまくりです。どのカットを見てもさぶいぼが止まりません。
仕込みのニードルが残り1本であることを示す脚のアップ、それを使ってしまったら黒子の手の内がもう残っていない、常に不敵な彼女がいかに追い詰められているかわかります。ゆらゆら迫る男の凶悪な表情もいいねえ。ヒールはこうでなければ(笑
廃ビル内を逃げる黒子、追う目くらまし男。疲れが見え始めた黒子の前へふいに現れ、ホームグラウンドの有利さに余裕を見せる様子はヒールの死亡フラグを立てまくり。しかしこうしている間に表で寝ている不良連中は目を覚ましたりしないのだろうか。

そしてバトルも最高潮、窓ガラスを背負った逆光で不敵な笑みを取り戻した黒子の凛々しさたるや! 男の目の前で建物構造へ窓ガラスをテレポートさせるデモンストレーション、コンクリート柱にガラスが挟まり、次の瞬間ガラスが砕けると柱がズレる一連は視覚効果ありあり。また事の重大さに気付かず毒を吐き続ける男のヒールっぷりも良いなあ。窓際を走りながら次々とテレポートで飛ばす様子も凝ったアングルを目まぐるしく続けて緊張感を煽り、ビルが崩壊する瞬間のカットも大迫力でした。もうお腹いっぱいです(褒め言葉
倒壊したビルの前にて黒子&男。先程までの勢いもビルと共に吹き飛び、男は殊勝な態度でレベルアッパーを差し出しました。これにてレベルアッパーの流通形態が判明、ブツが手に入ったことで捜査も進むでしょうが…やはり佐天さんの受難は避けられそうもありません。
現場から離れた佐天さんは再びカーブミラーの前へ。今度は橋を渡る方向へ走っていったような? またこのシーンの佐天さんは前出シーンと対比させるように「柵の向こう」に立っています。ということは「レベルアッパーを使う」ことを決意したのでしょうか。能力者と無能力者の差を嘆き、「これを使えばあちら側へ行ける」と手にしたプレイヤを握り締め…このいいタイミングで現れたのは佐天さんの友達たち。御坂が見たらどよんどになりそうな巨乳ちゃんが1人いますね。どこ見てんだ。
会話がレベルアッパーの話題になると先を歩く佐天さんが振り返って「レベルアッパーを持っている」ことを告げてしまいました。目元を震わせながらの表情、期待と罪悪感に葛藤しながら、しかし誘惑に勝てない絶妙な表情はじつに印象的でした。ついに使ってしまうのか、それともまずは友達を実験台(と言うと語弊があるけど)にするのだろうか? みんなで渡れば怖くないのか!? 果てしなく嫌な予感を視聴者に植え付けての引きです。
「簡単レビュー」と言いながら結局ダラダラと書いてしまった。さて寝るとしよう。

かき氷の件で間接ベーゼを逃したリベンジか、寝ている御坂を禁断の手法で起こそうとする黒子。次の瞬間目を開いた御坂はスカートを翻すやいなや電光石火の逆襲です。さらに脱ぎ女登場で停電云々のシーンでは歪みを強調した独特のアングルから見せ、脱ぎ女の本領発揮シーンでは細かいカット割りで黒子の動揺を見せる。のっけから山内節をこれでもかのてんこ盛り。うはーどんだけご褒美だ。

前回引きで怪しい雰囲気だった佐天さんは結局レベルアッパーをDLしてしまったようで、待ち合わせた初春へ嬉しそうに話を振るも詳細は先送り。その頃御坂&黒子は脱ぎ女と捜査協力の要請中、会話中に店の窓をこする手のカットから佐天さん登場の見せ方も面白いなあ。
「白井さんの脳に何か問題が!?」
脱ぎ女が脳科学者と聞いた初春…いきなりそのリアクションは(笑。
話は再びレベルアッパーの件。佐天さんは入手したブツを披露しようとポケットからプレイヤーを出し…しかし「所有者は保護」などキナ臭い話を聞かされるとすごすごと引っ込めてしまう。この一連の流れもじつにスムースで、佐天さんの心の動き、微妙な感情がよく伝わってきます。佐天さんがひっくり返した冷コーがストッキングにかかって脱ぎ女再びのカットから黒子大噴火の流れもいい感じ。

店を出ると逃げるように一人サッサと帰ってしまう佐天さん、それを追う御坂。レベルアッパーに対する思いを呟きながら歩くフェンス際は「善悪の境界」を彷徨う様子、思い切った引きアングルの高架下は明暗を交互に抜けてこれもまた佐天さんの揺れる心理状態を表現していますね。使うべきか捨てるべきか、まさに普通の若者(マジョリティ)が犯罪に手を染める直前の心理でしょう。
追い付いた御坂の登場シーンは御坂に日が当たり、佐天さんは影。すなわちレベル5という学園都市の花形たる御坂と、レベル0の無能力者との立ち位置を明暗で対比させたもの。話しかけられた佐天さんは御坂から隠すようにプレイヤを握り締め、ポケットに収めた瞬間に落とした御守りから身の上話の回想シーンへ。ここで「家族からの心配」を印象付けるのは、それに反する出来事が佐天さんに及ぶことを予感させ、そうなった時の衝撃・悲壮をもレベルアッパーしそう。
「レベルなんてどうでもいいことじゃない」
御坂の言葉に拳を握り締める佐天さんの悔しさ。もちろん御坂に悪気は無く、むしろ佐天さんを励ますべく発した言葉でしたが、佐天さんからしたらこれは辛い一言。家族の反対を押し切り張り切って学園都市へ来たのに無能力と判定され、カリキュラムを続けても能力が発現せず能力者との差を突き付けられる毎日、なのにそんなことを、しかもレベル5の人間から言われたら…状況こそ違えどこれは先のメガネくんとの対峙シーンと同じ構図、強者の理屈です。あなたは高レベル能力者だからそんなことを言えるんだ! と叫びたかったでしょう。このカットは見ていて辛すぎます。

レベルアッパー関連で不良連中とモメている声を聞いた佐天さん。心のざわめきを示す髪の揺れは芸が細かいなあ。現場から聞こえる声に自分がどうすべきか悩み、無能力者であることを自分に言い聞かせるシーンは青空バックにカーブミラーの長回し。自分の進む先を映すべく鏡に歪んだ十字路は行動の岐路を示し、また手前の橋は「向こう岸へ渡るべきか」すなわち「レベルアッパーを使うべきか」まで選択肢に入っているということかもしれません。
はたして佐天さんは不良連中の前に立ち、しかし力の差は歴然であり、蹴りで威嚇された後に髪を掴まれて絶体絶命です。勇気を出して立ち向かっても結局「力」が無ければ何もできない、この実体験が佐天さんをレベルアッパー使用に向かわせるトリガーになるような気がします。
「今日の黒子は危ないですわよ」
てなところへ黒子登場。Aパートにて変態色を舞い散らしていただけにこのアクションシーンで見せる本気の表情が映える映える。静かに激怒する黒子の声も熱い。岩倉色の強いキャラ作画はある意味別人ですが、本気モードで目を剥いている雰囲気としては悪くありません。
ミニスカを翻しながらのアクションはギリギリ感あふるる際どさ。ニードル(?)を仕込んだレッグバンドとの間で見せる絶対領域もギリギリですね。テレポートのアクションを見せる静と動を巧みにミックスしたカット割りはとんでもなくツボに入りました。黒子なのに格好いい!(笑

引き続き目くらまし男との対峙。パースを効かせたタイトなアングル、蹴られた末のショウウインドウ激突は宙に浮く黒子をスローで見せた上に歪む表情のアップ、さらにロードコーンが倒れるカットへ続き屋内で叩き付けられる黒子を想像させる演出が光りまくりです。どのカットを見てもさぶいぼが止まりません。
仕込みのニードルが残り1本であることを示す脚のアップ、それを使ってしまったら黒子の手の内がもう残っていない、常に不敵な彼女がいかに追い詰められているかわかります。ゆらゆら迫る男の凶悪な表情もいいねえ。ヒールはこうでなければ(笑
廃ビル内を逃げる黒子、追う目くらまし男。疲れが見え始めた黒子の前へふいに現れ、ホームグラウンドの有利さに余裕を見せる様子はヒールの死亡フラグを立てまくり。しかしこうしている間に表で寝ている不良連中は目を覚ましたりしないのだろうか。

そしてバトルも最高潮、窓ガラスを背負った逆光で不敵な笑みを取り戻した黒子の凛々しさたるや! 男の目の前で建物構造へ窓ガラスをテレポートさせるデモンストレーション、コンクリート柱にガラスが挟まり、次の瞬間ガラスが砕けると柱がズレる一連は視覚効果ありあり。また事の重大さに気付かず毒を吐き続ける男のヒールっぷりも良いなあ。窓際を走りながら次々とテレポートで飛ばす様子も凝ったアングルを目まぐるしく続けて緊張感を煽り、ビルが崩壊する瞬間のカットも大迫力でした。もうお腹いっぱいです(褒め言葉
倒壊したビルの前にて黒子&男。先程までの勢いもビルと共に吹き飛び、男は殊勝な態度でレベルアッパーを差し出しました。これにてレベルアッパーの流通形態が判明、ブツが手に入ったことで捜査も進むでしょうが…やはり佐天さんの受難は避けられそうもありません。
現場から離れた佐天さんは再びカーブミラーの前へ。今度は橋を渡る方向へ走っていったような? またこのシーンの佐天さんは前出シーンと対比させるように「柵の向こう」に立っています。ということは「レベルアッパーを使う」ことを決意したのでしょうか。能力者と無能力者の差を嘆き、「これを使えばあちら側へ行ける」と手にしたプレイヤを握り締め…このいいタイミングで現れたのは佐天さんの友達たち。御坂が見たらどよんどになりそうな巨乳ちゃんが1人いますね。どこ見てんだ。
会話がレベルアッパーの話題になると先を歩く佐天さんが振り返って「レベルアッパーを持っている」ことを告げてしまいました。目元を震わせながらの表情、期待と罪悪感に葛藤しながら、しかし誘惑に勝てない絶妙な表情はじつに印象的でした。ついに使ってしまうのか、それともまずは友達を実験台(と言うと語弊があるけど)にするのだろうか? みんなで渡れば怖くないのか!? 果てしなく嫌な予感を視聴者に植え付けての引きです。
「簡単レビュー」と言いながら結局ダラダラと書いてしまった。さて寝るとしよう。
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