2009-12-21(Mon)
夏のあらし!春夏冬中 #12 レーダーマン
方舟を訪れた謎のまんが家。

原作者脚本・コンテによるアニメオリジナル回です。

特異すぎるキャラクター性とキワキワな歌詞が今だ記憶にこびりついて離れない戸川純歌唱による1984年のヒット曲。統合失調症患者の叫びのような歌詞はタイトルを見た時点でははっきり思い出せなかったけれど、劇中Bパート冒頭のBGMとして画伯が歌っているのを聴いたらすらすらと記憶の引き出しから出てきました。そういや知り合いに戸川純の大ファンがいて、何かといえばライブビデオを見せられた記憶が…。その人はいつの間にか本当にレーダーマンになってしまって以下略。いろんな意味で懐かしい曲です。

方舟店頭に並ぶごつい単車は何?と思ったら店内に陣取るごっつい男たち。北斗の拳? そんな方舟店内奥、いつもはソゴルさんが座っている席に見慣れぬ客が一人唸っていました。佇まいからして常人でないこの女性は今回のゲストキャラ「穴守好実」、中の人は画伯ってことでさっそくクオリティ炸裂です。登場からいきなり存在感が(笑
お冷やを換えにきたやよゐさんを捕まえて唐突にキスを迫る穴守、これを発端として今回は1本まるごと「キスシーン」をネタに展開が進みました。いきなり頬を抱かれて全力で赤面するやよゐさんがかわいいです。

キス魔事件(笑)の顛末を聞いたみなさんがカットインするモノクロ画像は衝撃の大きさを演出するスパイス、そしてあらしさんが件のテーブルへ向かうと…あらしさん相手にもキスを迫ってきました。今回は表情描写の細かさも見どころで、黒目を縮めて驚くあらしさんの表情、顔を寄せて唇キワキワの描写、突き飛ばしてハッとするお互いのリアクションなど小林コンテは仕事が細かいです。シャフトの作品はただでさえカットが多いけれど、今回はシャフト基準で考えてもカットが多かったような? キスシーンのモデルを頼まれて石化の演出は昭和テイストが溢れていい味、まんが家のイメージを語るやよゐさんは…妙にリアリティのある語りを一息で。なぜそんなまんが家事情に詳しいんだ?(笑
てなところへさらに新たな客が登場です。穴守を担当する編集者「梅屋敷」、赤縁メガネも凛々しい仕事人風の彼女は始終塩の人をいじってましたね。キスシーンのあれこれで盛り上がっている背景にて塩瓶を見せつけたり、塩の人の手に「しお」と書いてみたり。

編集者の仕事についていちいち質問するカヤさん、いちいち答える加奈子の掛け合いがいい味、というかカヤさんの横顔が美人すぎ。今期の夏のあらしは全体に作画が安定している印象ですが、今回はいつも以上に作画がよろしかった感じ。梅屋敷に啖呵を切るあらしさんの美人っぷり、さらにヒートアップの絶頂を感じさせる爆発演出の表情もお美しい。
モールス信号から始まる「SOS」が流れるとマスター・やよゐさん・加奈子が一斉に振り付けを始め…毎回頭を悩ませたマスターの振り付けネタですが、さすがにこの振り付けはわかりましたよ(笑。将棋倒し→将棋崩しの流れから将棋アーチ(?)を前にキスシーンの話、「次郎長じゃあるまいし」と呆れるカヤさん、「なんとかする…もん」と呟くあらしさんがかわいすぎ。襖のおでん絵は何か意味が?

さてあらしさんが挑戦すべくキスシーンはもちろん一人ではできません。なのでまず相手を誰にするか?との話、ニヤマリ顔のマスターがはじめに振ると「ぜってーヤダね!」と即座に拒否し…それを見たあらしさんの反応がじつにオトメでありました。かわいいなあ。
とりあえずカヤさんと向き合ったものの、あらしさんから餃子の臭いを指摘されて大赤面のカヤさん。何を言われても「食べてません」の連発はカヤさんらしいリアクションでした。この辺のキャラ使いはさすが原作者、無理無理に妙な動きをさせる某脚本家とは一味違う見せ方です。
相変わらず異常なテンションの穴守はやよゐさんをご指名、画伯クオリティ炸裂しっぱなしです。しかしいざ!となるとすかさず加奈子がヨーヨーを投げて割って入り…南野陽子か!とマスターのツッコミがわかるのは30代後半くらいから?

てなわけでやよゐさんの代わりに加奈子が参戦。あらしさんと向き合って顔を近づけ、すると腰に回した手でグッと引き寄せ…それを見たマスターが「加奈子ってキスしたことあんだな~」と絶妙すぎるツッコミを(笑。慌てて否定する加奈子がとっちらかってますます藪蛇の様子はこれもキャラ使いが上手い。
そして何故か潤とはじめがキスすることに。もう誰でもいいのか(笑。潤をグッと抱き締めたはじめは「目を閉じてろ」、すると素直に目を閉じる潤。そこで閉じるのかよ! 戸惑いながらもはじめの勢いに任せてキスを受け入れる体勢の潤ってば…前回のこともあってあまずっぺ~なあ(笑。しかし次の瞬間あらしさんの妨害が入りギリギリの所でキスは失敗、その後のリアクション含めてあらしさんのかわいさがこれまた。
あらしさんとはじめのキスは無理無理無理と両者共に全力否定、「潤とする方が一兆倍マシ」と叫ぶはじめにムッとするあらしさん&潤のリアクションはオトメ全開です。あれ? はじめって潤のことは「上賀茂」って呼ばなかったっけ。

あらしさんを守るため代わりに穴守とキスしようとするはじめ、しかしその瞬間に体当たりで阻止するあらしさん。なんという大胆な(笑。そんなこんなで穴守はアイデアを閃いて一件落着、帰りの車内で着ぐるみを脱いだ中身は…ソゴルさん何やってんすか! どういうオチなんだこれは(笑
「全部全部ぜーんぶ、はじめちゃんのせいだぞ」
ゲストキャラを使ってドタバタで見せた「キスシーン」のあれこれは、結局ラストの屋根上シーンに全て集約するのでしょう。意地を張り合い、お互いの言葉に神経を尖らせ、しかしそれは全てお互いを思う気持ちが表れたもの。理屈より先に体が動いてしまう不器用な二人、「全部はじめちゃんのせい」と言いながら振り向いておでこにキスの流れは何とあまずっぺ~。ここから「いい雰囲気」にならないのも良かったです。いたずらっぽく笑って屋根から飛び降りるあらしさんと、それを見送るはじめのセリフはさすが原作者脚本、タイムリープネタなしで「夏のあらし」の世界を綺麗にまとめた印象でした。
というわけで次回は最終回。分割2クールで放映された夏のあらしもいよいよ終了です。既に本筋とかけ離れている状態なのでストーリーの進展・決着は期待しませんが、せめて綺麗に幕を閉じていただきたい。

エンドカードは三月まうす氏。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

原作者脚本・コンテによるアニメオリジナル回です。

特異すぎるキャラクター性とキワキワな歌詞が今だ記憶にこびりついて離れない戸川純歌唱による1984年のヒット曲。統合失調症患者の叫びのような歌詞はタイトルを見た時点でははっきり思い出せなかったけれど、劇中Bパート冒頭のBGMとして画伯が歌っているのを聴いたらすらすらと記憶の引き出しから出てきました。そういや知り合いに戸川純の大ファンがいて、何かといえばライブビデオを見せられた記憶が…。その人はいつの間にか本当にレーダーマンになってしまって以下略。いろんな意味で懐かしい曲です。

方舟店頭に並ぶごつい単車は何?と思ったら店内に陣取るごっつい男たち。北斗の拳? そんな方舟店内奥、いつもはソゴルさんが座っている席に見慣れぬ客が一人唸っていました。佇まいからして常人でないこの女性は今回のゲストキャラ「穴守好実」、中の人は画伯ってことでさっそくクオリティ炸裂です。登場からいきなり存在感が(笑
お冷やを換えにきたやよゐさんを捕まえて唐突にキスを迫る穴守、これを発端として今回は1本まるごと「キスシーン」をネタに展開が進みました。いきなり頬を抱かれて全力で赤面するやよゐさんがかわいいです。

キス魔事件(笑)の顛末を聞いたみなさんがカットインするモノクロ画像は衝撃の大きさを演出するスパイス、そしてあらしさんが件のテーブルへ向かうと…あらしさん相手にもキスを迫ってきました。今回は表情描写の細かさも見どころで、黒目を縮めて驚くあらしさんの表情、顔を寄せて唇キワキワの描写、突き飛ばしてハッとするお互いのリアクションなど小林コンテは仕事が細かいです。シャフトの作品はただでさえカットが多いけれど、今回はシャフト基準で考えてもカットが多かったような? キスシーンのモデルを頼まれて石化の演出は昭和テイストが溢れていい味、まんが家のイメージを語るやよゐさんは…妙にリアリティのある語りを一息で。なぜそんなまんが家事情に詳しいんだ?(笑
てなところへさらに新たな客が登場です。穴守を担当する編集者「梅屋敷」、赤縁メガネも凛々しい仕事人風の彼女は始終塩の人をいじってましたね。キスシーンのあれこれで盛り上がっている背景にて塩瓶を見せつけたり、塩の人の手に「しお」と書いてみたり。

編集者の仕事についていちいち質問するカヤさん、いちいち答える加奈子の掛け合いがいい味、というかカヤさんの横顔が美人すぎ。今期の夏のあらしは全体に作画が安定している印象ですが、今回はいつも以上に作画がよろしかった感じ。梅屋敷に啖呵を切るあらしさんの美人っぷり、さらにヒートアップの絶頂を感じさせる爆発演出の表情もお美しい。
モールス信号から始まる「SOS」が流れるとマスター・やよゐさん・加奈子が一斉に振り付けを始め…毎回頭を悩ませたマスターの振り付けネタですが、さすがにこの振り付けはわかりましたよ(笑。将棋倒し→将棋崩しの流れから将棋アーチ(?)を前にキスシーンの話、「次郎長じゃあるまいし」と呆れるカヤさん、「なんとかする…もん」と呟くあらしさんがかわいすぎ。襖のおでん絵は何か意味が?

さてあらしさんが挑戦すべくキスシーンはもちろん一人ではできません。なのでまず相手を誰にするか?との話、ニヤマリ顔のマスターがはじめに振ると「ぜってーヤダね!」と即座に拒否し…それを見たあらしさんの反応がじつにオトメでありました。かわいいなあ。
とりあえずカヤさんと向き合ったものの、あらしさんから餃子の臭いを指摘されて大赤面のカヤさん。何を言われても「食べてません」の連発はカヤさんらしいリアクションでした。この辺のキャラ使いはさすが原作者、無理無理に妙な動きをさせる某脚本家とは一味違う見せ方です。
相変わらず異常なテンションの穴守はやよゐさんをご指名、画伯クオリティ炸裂しっぱなしです。しかしいざ!となるとすかさず加奈子がヨーヨーを投げて割って入り…南野陽子か!とマスターのツッコミがわかるのは30代後半くらいから?

てなわけでやよゐさんの代わりに加奈子が参戦。あらしさんと向き合って顔を近づけ、すると腰に回した手でグッと引き寄せ…それを見たマスターが「加奈子ってキスしたことあんだな~」と絶妙すぎるツッコミを(笑。慌てて否定する加奈子がとっちらかってますます藪蛇の様子はこれもキャラ使いが上手い。
そして何故か潤とはじめがキスすることに。もう誰でもいいのか(笑。潤をグッと抱き締めたはじめは「目を閉じてろ」、すると素直に目を閉じる潤。そこで閉じるのかよ! 戸惑いながらもはじめの勢いに任せてキスを受け入れる体勢の潤ってば…前回のこともあってあまずっぺ~なあ(笑。しかし次の瞬間あらしさんの妨害が入りギリギリの所でキスは失敗、その後のリアクション含めてあらしさんのかわいさがこれまた。
あらしさんとはじめのキスは無理無理無理と両者共に全力否定、「潤とする方が一兆倍マシ」と叫ぶはじめにムッとするあらしさん&潤のリアクションはオトメ全開です。あれ? はじめって潤のことは「上賀茂」って呼ばなかったっけ。

あらしさんを守るため代わりに穴守とキスしようとするはじめ、しかしその瞬間に体当たりで阻止するあらしさん。なんという大胆な(笑。そんなこんなで穴守はアイデアを閃いて一件落着、帰りの車内で着ぐるみを脱いだ中身は…ソゴルさん何やってんすか! どういうオチなんだこれは(笑
「全部全部ぜーんぶ、はじめちゃんのせいだぞ」
ゲストキャラを使ってドタバタで見せた「キスシーン」のあれこれは、結局ラストの屋根上シーンに全て集約するのでしょう。意地を張り合い、お互いの言葉に神経を尖らせ、しかしそれは全てお互いを思う気持ちが表れたもの。理屈より先に体が動いてしまう不器用な二人、「全部はじめちゃんのせい」と言いながら振り向いておでこにキスの流れは何とあまずっぺ~。ここから「いい雰囲気」にならないのも良かったです。いたずらっぽく笑って屋根から飛び降りるあらしさんと、それを見送るはじめのセリフはさすが原作者脚本、タイムリープネタなしで「夏のあらし」の世界を綺麗にまとめた印象でした。
というわけで次回は最終回。分割2クールで放映された夏のあらしもいよいよ終了です。既に本筋とかけ離れている状態なのでストーリーの進展・決着は期待しませんが、せめて綺麗に幕を閉じていただきたい。

エンドカードは三月まうす氏。
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