2010-01-12(Tue)
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト #02 初陣・椅子ノ話
時告げ砦の小さな大冒険。

幽霊の正体見たり…


今回からOPが付きました。絵柄は前回見せた伝承の壁画と同様にグスタフ・クリムトのオマージュ? とりあえずパッと見で気付いたのは音楽(これは前回伝承パートの使い回し?)と金魚、集合画像は敵対する力、前回も見せた炎を抱く5人は歓喜がモチーフですね。他もおそらくクリムトネタでしょうから詳しい人は全部検証してください(笑。知人がクリムトの画集を持っているはずなので追々調べてみようかな。
下手くそな起床喇叭に率直な感想を放り投げるクレハ。直球な言葉にがっくりのカナタは宿舎内を動く白い影に気付き、これが今回の騒動の元でありました。

ノエルを担いで朝食のテーブルに現れたクレハはリオ先輩の場所にカナタが座っていることに気付いて朝っぱらから不機嫌です。自分用の椅子がまだ無いカナタは即席の椅子に座っていますね。ここで一通り自己紹介、寝たまま起きないノエルの立ち位置がいまいち掴めませんが、いつからか大抵の作品に定番の寡黙キャラのようです。
手作りベーコンの話からメンバーの胸を見比べて切ないカナタ。隊長とリオは確かによく育っていますね(笑。この二人だけ見てスルーされたクレハの不機嫌顔、さらにリオから声をかけられて嬉しい表情の直後「基地内の案内」を言い渡されてテンション急降下の様子もかわいいです。お姉さまが大好きなのだなあ。こうしてクレハは着々とカナタへの対抗心を燻らせているのでした。
階級無視の日常が癖になっているのかカナタ相手に呼び名を噛みまくるクレハ、思いっきり先輩面のクレハに一応の敬意を表しつつこれまた噛み噛みで「二等兵殿!」と呼ぶカナタも面白いです。ホットラインの電話機が思いっきり電電公社の黒電話、傍らに置かれた冊子は「FICHER DR DECODAGE」ってことで解読用ファイル、つまり暗号解読表ですか。電話機を前にしばし固まる二人…いきなり鳴り出したはいいけれど大した用事ではなかった、というオチかと思ったのに(笑
ここまで見ただけで基地内の緩さが伝わってきましたがその緩さは予想以上で、軍施設というより普通の女子寮みたいな感じ。上官も部下も関係無しでお風呂の掃除当番、入浴順も…みんな一緒に入るのか! なんという仲良し部隊。このセリフはもちろん以降への伏線ですね!

1121小隊の主力戦車「タケミカヅチ」。しかし部品が欠品したままコツコツと修理中ってことで、つまりこの小隊には現実として国境を守るような武装は無い。まあそれ以前に小隊の実態を見れば軍隊としてのテイを成してません。単にお気楽ゆるゆる女子軍隊の日常ドタバタだけで終わるとも思えないので、つまりこの「他に行く所が無い役立たず共」が集められている理由・意味が何かあるのでしょう。自分の部隊が軍事的に無意味な存在であることがわかっているクレハは壊れたタケミカヅチを前に自嘲を見せ、そんなクレハへ優しい視線を送るカナタはクレハがこの小隊を大好きであることをしっかり見抜いています。対するクレハは早くもデレの兆候ありあり…早っ。
このタケミカヅチが横たわる建物は背後に舞台やバスケゴールが見え、後に明らかになりますがこの砦は元々「学校」だったようです。この舞台設定も後で生きてくるのかしらん。
クレハが不機嫌だったのは新入りに対する警戒ではなく、要するに弟が生まれた時のお兄ちゃんの心境とでも申しましょうか…いわゆる「ママを取られたくない!」みたいな嫉妬心、ひよっこの新人にリオを取られたくない! じつに幼稚なジェラシーを抱き締めてなだめる隊長はまるでお母さんです。
不意に飛び出した幽霊騒ぎ。様子からしてクレハとリオは幽霊が苦手? クレハはともかく勇ましいリオが怖がるってのは…まあこれもテンプレみたいなものですね。

二等兵二名が幽霊探索に突撃。ビビりまくる墨埜谷二等兵殿に対し、雷がピカッと光ってニヤマリのカナタはじつに楽しそう。一方の隊長さんは雷が苦手のようで頭を抱えて固まってます。そんな隊長を無言であやすノエル、などなどキャラの個性を見せる各シーンはベタベタなれど面白い繋ぎでした。
再び探索中の二人。暗い建物内はボロボロの廃墟なれどクラス標や壁の張り紙、その他の設備から以前は学校だったようです。落ちていた本の表紙に「現代文」の文字、開いて見ると思いっきり日本語の文章が載っています。これを見たカナタは「イデア文字」と言ってましたが…激しい戦争で滅亡した過去とは日本のこと? 石造りの建物文化は欧州なので地理的にここは欧州、つまり欧州を侵略した日本がしばし後に逆襲に遭って滅ぼされた、という流れ?
音楽室のピアノを前に想像を巡らせるカナタ。世が世ならこの子たちは仲良く楽器を演奏して楽しい日々を送っていたことでしょう。そんな想像に浸って「素敵」を連発するカナタはどこまでもポジティブな子です。とはいえカナタが屈託無く明るい表情を見せる度に今後訪れるであろう暗黒展開が恐ろしい…というのは考えすぎか。
てなところへ現れたミミズク。前回リオの鈴を持って行ってしまったミミズクです。設定によるとアフリカオオコノハズクとのこと。突然の襲撃に二人は慌てて逃げ出し、転んでピンチのカナタを助けるべく思わず「カナタ!」と叫んでぶっ放すクレハ。何だかんだ言いつつもカナタを仲間と認めているのですね。それにしても砲手のはずがライフルもろくに撃てず涙目の現実、この部隊がいかに軍的に無意味な存在であるかよくわかる一コマでした。

幽霊の正体はこのミミズクってことで一段落。カゴを覗き込むリオに体を膨らませての威嚇、しかし隊長に対して思いっきり萎縮しているのは…さすが動物は相手の本性をきっちり見抜いているのでしょうか(笑。ちなみにここで見せた威嚇・萎縮の様子はギャグのようですが…実際にアフリカオオコノハズクの特性だったりします。以前何かのTVで見て大笑いしたこの動作にまさかアニメで再会するとは。
明けて翌朝の起床喇叭はリオ先輩。確かに毎朝アレではねえ(笑。冒頭ではあり合わせだったカナタの椅子がみんなとお揃いに。「べっ、別に(以下略」とテンプレすぎるセリフのクレハがカナタのために用意した椅子、初陣にて仲間と認めた相手への粋なプレゼントです。とはいえ喜びのあまり抱き付いてガッシャーン!のオチ…これからも仲良くケンカする日々が続きそうな(笑
今回はキャラ見せのみで本筋は進展無し。今だこの作品をどう楽しめばいいのかわかりませんが舞台背景がちらちらと見えてきたので、とりあえず次回までは様子見の予定です。
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幽霊の正体見たり…


今回からOPが付きました。絵柄は前回見せた伝承の壁画と同様にグスタフ・クリムトのオマージュ? とりあえずパッと見で気付いたのは音楽(これは前回伝承パートの使い回し?)と金魚、集合画像は敵対する力、前回も見せた炎を抱く5人は歓喜がモチーフですね。他もおそらくクリムトネタでしょうから詳しい人は全部検証してください(笑。知人がクリムトの画集を持っているはずなので追々調べてみようかな。
下手くそな起床喇叭に率直な感想を放り投げるクレハ。直球な言葉にがっくりのカナタは宿舎内を動く白い影に気付き、これが今回の騒動の元でありました。

ノエルを担いで朝食のテーブルに現れたクレハはリオ先輩の場所にカナタが座っていることに気付いて朝っぱらから不機嫌です。自分用の椅子がまだ無いカナタは即席の椅子に座っていますね。ここで一通り自己紹介、寝たまま起きないノエルの立ち位置がいまいち掴めませんが、いつからか大抵の作品に定番の寡黙キャラのようです。
手作りベーコンの話からメンバーの胸を見比べて切ないカナタ。隊長とリオは確かによく育っていますね(笑。この二人だけ見てスルーされたクレハの不機嫌顔、さらにリオから声をかけられて嬉しい表情の直後「基地内の案内」を言い渡されてテンション急降下の様子もかわいいです。お姉さまが大好きなのだなあ。こうしてクレハは着々とカナタへの対抗心を燻らせているのでした。
階級無視の日常が癖になっているのかカナタ相手に呼び名を噛みまくるクレハ、思いっきり先輩面のクレハに一応の敬意を表しつつこれまた噛み噛みで「二等兵殿!」と呼ぶカナタも面白いです。ホットラインの電話機が思いっきり電電公社の黒電話、傍らに置かれた冊子は「FICHER DR DECODAGE」ってことで解読用ファイル、つまり暗号解読表ですか。電話機を前にしばし固まる二人…いきなり鳴り出したはいいけれど大した用事ではなかった、というオチかと思ったのに(笑
ここまで見ただけで基地内の緩さが伝わってきましたがその緩さは予想以上で、軍施設というより普通の女子寮みたいな感じ。上官も部下も関係無しでお風呂の掃除当番、入浴順も…みんな一緒に入るのか! なんという仲良し部隊。このセリフはもちろん以降への伏線ですね!

1121小隊の主力戦車「タケミカヅチ」。しかし部品が欠品したままコツコツと修理中ってことで、つまりこの小隊には現実として国境を守るような武装は無い。まあそれ以前に小隊の実態を見れば軍隊としてのテイを成してません。単にお気楽ゆるゆる女子軍隊の日常ドタバタだけで終わるとも思えないので、つまりこの「他に行く所が無い役立たず共」が集められている理由・意味が何かあるのでしょう。自分の部隊が軍事的に無意味な存在であることがわかっているクレハは壊れたタケミカヅチを前に自嘲を見せ、そんなクレハへ優しい視線を送るカナタはクレハがこの小隊を大好きであることをしっかり見抜いています。対するクレハは早くもデレの兆候ありあり…早っ。
このタケミカヅチが横たわる建物は背後に舞台やバスケゴールが見え、後に明らかになりますがこの砦は元々「学校」だったようです。この舞台設定も後で生きてくるのかしらん。
クレハが不機嫌だったのは新入りに対する警戒ではなく、要するに弟が生まれた時のお兄ちゃんの心境とでも申しましょうか…いわゆる「ママを取られたくない!」みたいな嫉妬心、ひよっこの新人にリオを取られたくない! じつに幼稚なジェラシーを抱き締めてなだめる隊長はまるでお母さんです。
不意に飛び出した幽霊騒ぎ。様子からしてクレハとリオは幽霊が苦手? クレハはともかく勇ましいリオが怖がるってのは…まあこれもテンプレみたいなものですね。

二等兵二名が幽霊探索に突撃。ビビりまくる墨埜谷二等兵殿に対し、雷がピカッと光ってニヤマリのカナタはじつに楽しそう。一方の隊長さんは雷が苦手のようで頭を抱えて固まってます。そんな隊長を無言であやすノエル、などなどキャラの個性を見せる各シーンはベタベタなれど面白い繋ぎでした。
再び探索中の二人。暗い建物内はボロボロの廃墟なれどクラス標や壁の張り紙、その他の設備から以前は学校だったようです。落ちていた本の表紙に「現代文」の文字、開いて見ると思いっきり日本語の文章が載っています。これを見たカナタは「イデア文字」と言ってましたが…激しい戦争で滅亡した過去とは日本のこと? 石造りの建物文化は欧州なので地理的にここは欧州、つまり欧州を侵略した日本がしばし後に逆襲に遭って滅ぼされた、という流れ?
音楽室のピアノを前に想像を巡らせるカナタ。世が世ならこの子たちは仲良く楽器を演奏して楽しい日々を送っていたことでしょう。そんな想像に浸って「素敵」を連発するカナタはどこまでもポジティブな子です。とはいえカナタが屈託無く明るい表情を見せる度に今後訪れるであろう暗黒展開が恐ろしい…というのは考えすぎか。
てなところへ現れたミミズク。前回リオの鈴を持って行ってしまったミミズクです。設定によるとアフリカオオコノハズクとのこと。突然の襲撃に二人は慌てて逃げ出し、転んでピンチのカナタを助けるべく思わず「カナタ!」と叫んでぶっ放すクレハ。何だかんだ言いつつもカナタを仲間と認めているのですね。それにしても砲手のはずがライフルもろくに撃てず涙目の現実、この部隊がいかに軍的に無意味な存在であるかよくわかる一コマでした。

幽霊の正体はこのミミズクってことで一段落。カゴを覗き込むリオに体を膨らませての威嚇、しかし隊長に対して思いっきり萎縮しているのは…さすが動物は相手の本性をきっちり見抜いているのでしょうか(笑。ちなみにここで見せた威嚇・萎縮の様子はギャグのようですが…実際にアフリカオオコノハズクの特性だったりします。以前何かのTVで見て大笑いしたこの動作にまさかアニメで再会するとは。
明けて翌朝の起床喇叭はリオ先輩。確かに毎朝アレではねえ(笑。冒頭ではあり合わせだったカナタの椅子がみんなとお揃いに。「べっ、別に(以下略」とテンプレすぎるセリフのクレハがカナタのために用意した椅子、初陣にて仲間と認めた相手への粋なプレゼントです。とはいえ喜びのあまり抱き付いてガッシャーン!のオチ…これからも仲良くケンカする日々が続きそうな(笑
今回はキャラ見せのみで本筋は進展無し。今だこの作品をどう楽しめばいいのかわかりませんが舞台背景がちらちらと見えてきたので、とりあえず次回までは様子見の予定です。
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