2010-01-23(Sat)
とある科学の超電磁砲 #16 学園都市
私の居場所は何処?

というわけで固法先輩編、完結です。

件の黒妻とメガネ先輩が知り合いであったことに驚く常盤台の2人。メガネ先輩を「ミイ」と呼ぶ様子からしてかなり親しげ、しかしここでジャッジメントの腕章に気付いた黒妻は会話もそこそこにその場から離れ…「ジャッジメントの固法」と「ビッグスパイダーの黒妻」が違う世界の住人であることを強く印象付けるすれ違いカットへ。
いつものファミレスでダベるいつもの4人。常盤台組&初春はともかく佐天さんまで制服着用ってことはまだ夏休みじゃないの? とっくに夏休みかと思ってた。ともあれ事の経緯を上手く説明できない御坂と極めて冷静な黒子の対比、黒子の落ち着きはメガネ先輩の部屋を訪れて黒妻の話題に湧いている時すら1人茶をすすっている徹底ぶりです。
メガネ先輩がビッグスパイダーへ入った理由を聞いてピンと来ない常盤台組に対し、「能力が伸びずに暗い気持ちになる」ことを理解しまくっている佐天さんは1人どよんどな表情を見せていますね。いろいろあって自己解決したようで、心に刻まれたネガティブな記憶はそう簡単にリセットできるものではありません。だからこそ弱者の気持ちがわかる立ち位置、常盤台のエリートと違った一般人視点のキャラとして生きてくるのでしょう。

ルームメイトさんの話によるメガネ先輩の過去。いろいろ行き詰まって悶々としている雨の日に偶然目にしたスキルアウトのケンカ、無法な暴力集団かと思いきやそのケンカの原因は小さい子供を助けるためのものでした。鬱積の日々に居場所が無いメガネ先輩にとって、枷もなく自由に生きている彼らが輝いて見えたのでしょうね。トーンの落とされた画面に黒妻の姿だけ色づくのは言うまでもなく彼女の意識を示し、またメガネ先輩の差す赤い傘は後に出る赤いライダースジャケットと共に彼女のイメージカラー? 落ち着いて見えて実は情熱家であることを示しているような。その赤ジャケに包まれる胸は前回のとおりまだ御坂レベルのようです(笑
そしてこれまた前回示された手すりの相合い傘。彫り込んだものかと思ったけれどマジックで書いただけでした。思いが募って相合い傘を書くメガネ先輩はかわいいけれどいつの時代の中学生ですか。

先輩宅で話を聞いた時も、その帰り道でも不機嫌な御坂。頼れる先輩である固法さんが元ヤンなんて信じられなーい! なんでジャッジメントを休んでいるのか解らなーい! という具合に今回も御坂の「高レベル者視点」が強調されています。レベル5能力者である故に理解できない弱者の心理、目の前にハードルが立てば乗り越えられずにいられない、言ってしまえば「ブレない単純バカ」の御坂はおそらく「人間とは一直線なもの」とでも思っているのか。ここで弱者代表の佐天さんがご意見、過去と現在の摺り合わせに悩むメガネ先輩の気持ちを唯一理解する彼女の存在が話を上手く転がしていますね。思わず言葉を発する口元アップから空気を感じての表情変化も良かったです。
その頃ビッグスパイダーのアジトでは蛇谷の「ビビリ」が噂となり、しかし手下相手に威勢のいい蛇谷は銃をかざして抹殺指示を出し…銃が無ければ何もできない小物臭びんびんなのに、同じく銃を持っているヤンキー連中がなぜこれほど従順なのかようわかりません。単に古株だから? いやいやそれこそ「力こそ正義」のスキルアウトには無価値なものでしょうに。まあアスファルトの姐御の風景からして昭和ヤンキーの律儀さが今だ根付いているのだろうか(笑
てなタイミングでアンチスキルから取り締まり情報が来ました。ジャッジメントのメンバーには各々連絡が行くようで、事務所をサボっているメガネ先輩の所へも情報が到着しています。その情報を黒妻に教えたいのか、差し出された腕章を着けないまま先輩は第十学区へ。これはつまり「黒妻が知っているミイ」として出掛けたのでしょう。

例の屋上で佇むメガネ先輩、その行動を読んだのか御坂が現れて暫しの会話シーン。ジャッジメントが犯罪者を逃がそうとするのは確かにおかしいけれど、今の自分を作った場所にてそう簡単に割り切れるものでもなく…そんな思いをやっぱり理解できない御坂が少々鬱陶しいかも(笑
「ここはお前の名前を刻む場所じゃない」
罠とわかっていても蛇谷を助けに向かう黒妻はこれまた昭和ヤンキーのテンプレのような。黒妻が去った後にふと見た相合い傘は名前が消されていました。ここはお前の居場所じゃない、居心地の良さに浸りすぎた寄り道に切りを付けさせるべく黒妻の思いは「消された相合い傘」に表れていますね。止めるメガネ先輩を振り切って向かった直後に爆破済みのカット、こういう悲劇を繰り返さないよう彼女はジャッジメントへ志願したのかもしれません。というかあの建物で何が起きたのかようわからんな(笑
アンチスキルに先駆けてビッグスパイダーを潰す覚悟の黒妻とジャッジメントなのに犯罪者を逃がしたいメガネ先輩は確かにどちらも自分勝手な行動です。真面目で常に冷静だったメガネ先輩がこれほど人間くさい人だったとは。今の自分があるのは過去の積み重ね、そのどれも捨てることなどできない。とはいえ「今いる所を大切にしろ」と残して去った黒妻の言葉に御坂は感じるものがあった? 夜の寮にて話す黒子は「積み重ね」の大切さを理解しているようで…かかる葛藤の解決策を閃いた御坂は伸ばした手をギュッと握って「捕まえた!」と言わんばかり。

明けて翌日メガネ先輩は例の赤ジャケを着込んで出陣の様子、もちろん予告どおりアンチスキルのみなさんも出動準備完了です。上の意向で放し飼いにされているかと思った第十学区に物々しい突然の取り締まりとは…単純にアンチスキルの溜まり場となってスラム化していただけだったのか。しかし武器やキャパシティダウンの手配などなど闇組織の関与がアリアリの設定、今回も劇中にて蛇谷が謎の電話を受けてみたりいかにも何か裏がありそうな。
赤ジャケ姿で路地を歩くメガネ先輩の前へ現れた常盤台ペア。単身乗り込む覚悟のメガネ先輩へジャッジメントの腕章を着ける御坂の思い…先輩の過去の積み重ねと現在の立場を御坂なりに解釈しての結果でしょう。先輩の赤ジャケは言うまでもなく「ビッグスパイダーの固法」を表し、しかしそこへ腕章を着けることで「今いる所」すなわち「今の固法はジャッジメントである」ことを先輩自身にも気付かせた。過去に何があろうと、いや過去にいろいろ積み重ねたからこそ「ジャッジメントの固法」がいるのです。これが御坂の答えなのでしょう。
朝のアジトで呑気な見張り。建物の側には例の派手なミニバンが停まっています。てな所へ問答無用でカチ込み開始!

「かっこいいじゃねえか」
チートな戦闘力でザコ共を瞬殺の黒妻へ向けられた銃。すると背後に現れたのはジャッジメントのメガネ先輩です。その意志を強調するような腕章のアップ、気持ちの整理が付いたことを感じ取った黒妻の一言がなかなか粋でした。
さらに武器を振りかざす連中への一閃、次々とスライドを射貫いてオートマチックを殺すニードルの描写はかっこいい!けれど1発目は撃てるよねえ。その後どうなっても知りませんが。黒子の姿を確認した蛇谷はキャパシティダウンをチラ付かせ、しかし同じ手を二度と食わない電撃姫の一発であっさり終了です。いきなりぶっ放す御坂スゲー。
「たまには先輩を立てなさい」
まだまだ暴れたい常盤台ペアを制するメガネ先輩の言葉。憧れた黒妻にいい所を見せたいオトメゴコロでしょうか、時折見せる紅潮顔は普段のメガネ先輩から想像し難いかわいい表情でした。そんな気持ちを知ってか知らずか言い付けどおり手を出さない常盤台ペアもいい味出してます。

ここからのアクションは先程に輪をかけて黒妻のチートな戦闘力を十二分に描いていました。顔面にめり込む拳の描写は痛い痛い。一方のメガネ先輩は透視能力によって銃&スタンガンを見つけ、さっと近付いて腕をひねり上げた挙げ句に奪ったスタンガンでメガネ電撃姫となりました。普通に強いです。普通って言うなあ! そして蛇谷vs黒妻のタイマンへ。
いつの時代の人なのか、追い詰められた蛇谷は腹マイトを晒してきました。銃弾飛び交う中で腹マイト装備とは…無謀すぎて笑うしかありません。そんな様子に全く動じない黒妻、自爆の脅しに乗り出す黒子を制止する御坂の表情も良かった。とはいえ革ジャンを脱いで背中で泣いてる唐獅子牡丹(違)を見せる演出は少々臭かったか。
さらに追い詰められた黒妻はナイフを突き出し、しかしひらりとかわしてクロスカウンターが顔面へめり込む描写は痛すぎでしょう。そのまま吹っ飛んで頭から落ちた黒妻の後頭部は血の海…死んでるよねこれ(笑

決着後の一幕は黒妻の逮捕(拘束)へ。罪状は暴行傷害ってことですが…ほぼ同じ行動を取って捕まえる側と捕まる側に分かれるのは微妙に不条理な気がします。銃を向けられていたのだから正当防衛にならないのだろうか? というか黒妻を捕まえるのなら御坂も捕まえないと…吹き飛んだ壁の破片でケガした連中も少なくないだろうし。まあ直接手を出していないので猶与か、先輩からの「手を出すな」はこれを見越してのもの?
拘束された黒妻はメガネ先輩の胸をまじまじと見て…確かにジャケットの胸周辺がぱっつんぱっつん、昔の映像と比べるとジッパーの上がり位置もえらく違っていますね。育ちすぎた現在の窮屈そうなこと…おそるべしムサシノ牛乳。てなわけで笑い合っての幕引き、御坂も黒子もムサシノ牛乳を飲むとよろしい(効果には個人差があります
学園都市にはいろんな人が、いろんな思いを抱えた人がいる。能力の有無で人の価値を計る街だけど、スキルアウトが集まるスラムだって気持ちいい風が吹くのです。などなどお嬢様学校へ通う高レベル能力者故に理解できなかったことを少しずつ吸収している御坂、能力だけでなく人間的にも成長を見せているようです。
今回は御坂の意識変化を上手く見せていましたが、言ってしまえば同じような流れが続いて少々食傷気味。さらに言うとその軸に対する肉付けが上手く機能しておらず、ビッグスパイダー関連の展開などやっつけ仕事としか思えないお粗末さでした。私は原作未読のため原作ネタとアニメオリジナルネタの区分が明確ではありませんが、それでもこのオリジナル回は1クール目に比べると見劣りを感じます。次回以降もこのレベルの作劇だったらレビュー中止も視野に入れなければ。
などと言う割りに今回キャプが多いのは単純にメガネ先輩への愛です(笑
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というわけで固法先輩編、完結です。

件の黒妻とメガネ先輩が知り合いであったことに驚く常盤台の2人。メガネ先輩を「ミイ」と呼ぶ様子からしてかなり親しげ、しかしここでジャッジメントの腕章に気付いた黒妻は会話もそこそこにその場から離れ…「ジャッジメントの固法」と「ビッグスパイダーの黒妻」が違う世界の住人であることを強く印象付けるすれ違いカットへ。
いつものファミレスでダベるいつもの4人。常盤台組&初春はともかく佐天さんまで制服着用ってことはまだ夏休みじゃないの? とっくに夏休みかと思ってた。ともあれ事の経緯を上手く説明できない御坂と極めて冷静な黒子の対比、黒子の落ち着きはメガネ先輩の部屋を訪れて黒妻の話題に湧いている時すら1人茶をすすっている徹底ぶりです。
メガネ先輩がビッグスパイダーへ入った理由を聞いてピンと来ない常盤台組に対し、「能力が伸びずに暗い気持ちになる」ことを理解しまくっている佐天さんは1人どよんどな表情を見せていますね。いろいろあって自己解決したようで、心に刻まれたネガティブな記憶はそう簡単にリセットできるものではありません。だからこそ弱者の気持ちがわかる立ち位置、常盤台のエリートと違った一般人視点のキャラとして生きてくるのでしょう。

ルームメイトさんの話によるメガネ先輩の過去。いろいろ行き詰まって悶々としている雨の日に偶然目にしたスキルアウトのケンカ、無法な暴力集団かと思いきやそのケンカの原因は小さい子供を助けるためのものでした。鬱積の日々に居場所が無いメガネ先輩にとって、枷もなく自由に生きている彼らが輝いて見えたのでしょうね。トーンの落とされた画面に黒妻の姿だけ色づくのは言うまでもなく彼女の意識を示し、またメガネ先輩の差す赤い傘は後に出る赤いライダースジャケットと共に彼女のイメージカラー? 落ち着いて見えて実は情熱家であることを示しているような。その赤ジャケに包まれる胸は前回のとおりまだ御坂レベルのようです(笑
そしてこれまた前回示された手すりの相合い傘。彫り込んだものかと思ったけれどマジックで書いただけでした。思いが募って相合い傘を書くメガネ先輩はかわいいけれどいつの時代の中学生ですか。

先輩宅で話を聞いた時も、その帰り道でも不機嫌な御坂。頼れる先輩である固法さんが元ヤンなんて信じられなーい! なんでジャッジメントを休んでいるのか解らなーい! という具合に今回も御坂の「高レベル者視点」が強調されています。レベル5能力者である故に理解できない弱者の心理、目の前にハードルが立てば乗り越えられずにいられない、言ってしまえば「ブレない単純バカ」の御坂はおそらく「人間とは一直線なもの」とでも思っているのか。ここで弱者代表の佐天さんがご意見、過去と現在の摺り合わせに悩むメガネ先輩の気持ちを唯一理解する彼女の存在が話を上手く転がしていますね。思わず言葉を発する口元アップから空気を感じての表情変化も良かったです。
その頃ビッグスパイダーのアジトでは蛇谷の「ビビリ」が噂となり、しかし手下相手に威勢のいい蛇谷は銃をかざして抹殺指示を出し…銃が無ければ何もできない小物臭びんびんなのに、同じく銃を持っているヤンキー連中がなぜこれほど従順なのかようわかりません。単に古株だから? いやいやそれこそ「力こそ正義」のスキルアウトには無価値なものでしょうに。まあアスファルトの姐御の風景からして昭和ヤンキーの律儀さが今だ根付いているのだろうか(笑
てなタイミングでアンチスキルから取り締まり情報が来ました。ジャッジメントのメンバーには各々連絡が行くようで、事務所をサボっているメガネ先輩の所へも情報が到着しています。その情報を黒妻に教えたいのか、差し出された腕章を着けないまま先輩は第十学区へ。これはつまり「黒妻が知っているミイ」として出掛けたのでしょう。

例の屋上で佇むメガネ先輩、その行動を読んだのか御坂が現れて暫しの会話シーン。ジャッジメントが犯罪者を逃がそうとするのは確かにおかしいけれど、今の自分を作った場所にてそう簡単に割り切れるものでもなく…そんな思いをやっぱり理解できない御坂が少々鬱陶しいかも(笑
「ここはお前の名前を刻む場所じゃない」
罠とわかっていても蛇谷を助けに向かう黒妻はこれまた昭和ヤンキーのテンプレのような。黒妻が去った後にふと見た相合い傘は名前が消されていました。ここはお前の居場所じゃない、居心地の良さに浸りすぎた寄り道に切りを付けさせるべく黒妻の思いは「消された相合い傘」に表れていますね。止めるメガネ先輩を振り切って向かった直後に爆破済みのカット、こういう悲劇を繰り返さないよう彼女はジャッジメントへ志願したのかもしれません。というかあの建物で何が起きたのかようわからんな(笑
アンチスキルに先駆けてビッグスパイダーを潰す覚悟の黒妻とジャッジメントなのに犯罪者を逃がしたいメガネ先輩は確かにどちらも自分勝手な行動です。真面目で常に冷静だったメガネ先輩がこれほど人間くさい人だったとは。今の自分があるのは過去の積み重ね、そのどれも捨てることなどできない。とはいえ「今いる所を大切にしろ」と残して去った黒妻の言葉に御坂は感じるものがあった? 夜の寮にて話す黒子は「積み重ね」の大切さを理解しているようで…かかる葛藤の解決策を閃いた御坂は伸ばした手をギュッと握って「捕まえた!」と言わんばかり。

明けて翌日メガネ先輩は例の赤ジャケを着込んで出陣の様子、もちろん予告どおりアンチスキルのみなさんも出動準備完了です。上の意向で放し飼いにされているかと思った第十学区に物々しい突然の取り締まりとは…単純にアンチスキルの溜まり場となってスラム化していただけだったのか。しかし武器やキャパシティダウンの手配などなど闇組織の関与がアリアリの設定、今回も劇中にて蛇谷が謎の電話を受けてみたりいかにも何か裏がありそうな。
赤ジャケ姿で路地を歩くメガネ先輩の前へ現れた常盤台ペア。単身乗り込む覚悟のメガネ先輩へジャッジメントの腕章を着ける御坂の思い…先輩の過去の積み重ねと現在の立場を御坂なりに解釈しての結果でしょう。先輩の赤ジャケは言うまでもなく「ビッグスパイダーの固法」を表し、しかしそこへ腕章を着けることで「今いる所」すなわち「今の固法はジャッジメントである」ことを先輩自身にも気付かせた。過去に何があろうと、いや過去にいろいろ積み重ねたからこそ「ジャッジメントの固法」がいるのです。これが御坂の答えなのでしょう。
朝のアジトで呑気な見張り。建物の側には例の派手なミニバンが停まっています。てな所へ問答無用でカチ込み開始!

「かっこいいじゃねえか」
チートな戦闘力でザコ共を瞬殺の黒妻へ向けられた銃。すると背後に現れたのはジャッジメントのメガネ先輩です。その意志を強調するような腕章のアップ、気持ちの整理が付いたことを感じ取った黒妻の一言がなかなか粋でした。
さらに武器を振りかざす連中への一閃、次々とスライドを射貫いてオートマチックを殺すニードルの描写はかっこいい!けれど1発目は撃てるよねえ。その後どうなっても知りませんが。黒子の姿を確認した蛇谷はキャパシティダウンをチラ付かせ、しかし同じ手を二度と食わない電撃姫の一発であっさり終了です。いきなりぶっ放す御坂スゲー。
「たまには先輩を立てなさい」
まだまだ暴れたい常盤台ペアを制するメガネ先輩の言葉。憧れた黒妻にいい所を見せたいオトメゴコロでしょうか、時折見せる紅潮顔は普段のメガネ先輩から想像し難いかわいい表情でした。そんな気持ちを知ってか知らずか言い付けどおり手を出さない常盤台ペアもいい味出してます。

ここからのアクションは先程に輪をかけて黒妻のチートな戦闘力を十二分に描いていました。顔面にめり込む拳の描写は痛い痛い。一方のメガネ先輩は透視能力によって銃&スタンガンを見つけ、さっと近付いて腕をひねり上げた挙げ句に奪ったスタンガンでメガネ電撃姫となりました。普通に強いです。普通って言うなあ! そして蛇谷vs黒妻のタイマンへ。
いつの時代の人なのか、追い詰められた蛇谷は腹マイトを晒してきました。銃弾飛び交う中で腹マイト装備とは…無謀すぎて笑うしかありません。そんな様子に全く動じない黒妻、自爆の脅しに乗り出す黒子を制止する御坂の表情も良かった。とはいえ革ジャンを脱いで背中で泣いてる唐獅子牡丹(違)を見せる演出は少々臭かったか。
さらに追い詰められた黒妻はナイフを突き出し、しかしひらりとかわしてクロスカウンターが顔面へめり込む描写は痛すぎでしょう。そのまま吹っ飛んで頭から落ちた黒妻の後頭部は血の海…死んでるよねこれ(笑

決着後の一幕は黒妻の逮捕(拘束)へ。罪状は暴行傷害ってことですが…ほぼ同じ行動を取って捕まえる側と捕まる側に分かれるのは微妙に不条理な気がします。銃を向けられていたのだから正当防衛にならないのだろうか? というか黒妻を捕まえるのなら御坂も捕まえないと…吹き飛んだ壁の破片でケガした連中も少なくないだろうし。まあ直接手を出していないので猶与か、先輩からの「手を出すな」はこれを見越してのもの?
拘束された黒妻はメガネ先輩の胸をまじまじと見て…確かにジャケットの胸周辺がぱっつんぱっつん、昔の映像と比べるとジッパーの上がり位置もえらく違っていますね。育ちすぎた現在の窮屈そうなこと…おそるべしムサシノ牛乳。てなわけで笑い合っての幕引き、御坂も黒子もムサシノ牛乳を飲むとよろしい(効果には個人差があります
学園都市にはいろんな人が、いろんな思いを抱えた人がいる。能力の有無で人の価値を計る街だけど、スキルアウトが集まるスラムだって気持ちいい風が吹くのです。などなどお嬢様学校へ通う高レベル能力者故に理解できなかったことを少しずつ吸収している御坂、能力だけでなく人間的にも成長を見せているようです。
今回は御坂の意識変化を上手く見せていましたが、言ってしまえば同じような流れが続いて少々食傷気味。さらに言うとその軸に対する肉付けが上手く機能しておらず、ビッグスパイダー関連の展開などやっつけ仕事としか思えないお粗末さでした。私は原作未読のため原作ネタとアニメオリジナルネタの区分が明確ではありませんが、それでもこのオリジナル回は1クール目に比べると見劣りを感じます。次回以降もこのレベルの作劇だったらレビュー中止も視野に入れなければ。
などと言う割りに今回キャプが多いのは単純にメガネ先輩への愛です(笑
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