2010-04-06(Tue)
閃光のナイトレイド #01 救出行
アニメノチカラ第二弾。

ようやく2010年4月期新番レビュー開始です。
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ようやく2010年4月期新番レビュー開始です。
私的にどうもピンと来ない作品が続いた4月期新番アニメ。ネガティブなレビューに時間を割いても虚しさMAXのためスルーを続けていたら早くも5日…てなわけでようやく書く気が起きる作品が回ってきました。前クールから始まったテレ東アニメノチカラ枠、ソラノヲトに続く第二弾「閃光のナイトレイド」です。監督はウテナや攻殻にてコンテを切ってた松本淳氏、制作はA-1ってことで見せ場であろうアクションシーンは期待できそう? さて毒にも薬にもならない萌えアニメばかり台頭するこの業界に閃光を放つ事ができましょうか?

冒頭から印象的なクロノグラフのカット。ろくに事前情報を仕入れていなかったため初見で「何これ?」でしたが、どうやらメインキャラの一人「三好 葵」の能力(サイコキネシス)には時間制限があるらしい。サイコキネシスと言えば超能力の中でもチートな能力なので何らかの枷を設定しないと無双になってしまう…彼に限らず今作品の能力者たちは各々の「条件」が設定されていてちょっといい感じです。こういうの好き。
冒頭の葵登場シーンは字幕仕様の中国語会話。舞台が上海なのだから現地人との会話は中国語、なるほどリアリティという点では悪くない拘りですが別に「吹き替え仕様」でもいいような。中国人が撃つ拳銃の銃声、トリガーを引くとハンマーが上がってシリンダがきちんと回る描写は凝りすぎです。思わずコマ送りで見てしまったよ(笑。撃っても撃っても当たらない弾丸が騒音バイオリンの端に転がる絵面も良し。訳のわからぬまま吹っ飛んだ中国人の腕を掴んでのやり取りは上海アクション映画のよう。
というわけで今作品の舞台は1931年(昭和6)年の上海。時期的に満州事変から上海事変へ続く頃でしょうか。そんなキナ臭い時代に暗躍する超能力諜報機関「桜井機関」、はたしてこの機関が歴史の裏側にどう絡んでいくのやらお楽しみ。
誘拐された財閥の偉いさんを追う機関のみなさん。上海の街並み描写(美術)は気合が入りまくり、しかしカーチェイスを見せるCGのフォードが背景から浮きすぎていてどうにも。アップでの描写はガチゴチの足回りが伝わってリアルだっただけに引きでのツルツル感が惜しかった。まあ手書きであのカーチェイスを作ろうと思ったら製作期間が何倍かかるかわからんのでこれも仕方なし? カーチェイス冒頭の路地で自転車にぶつかったためきちんと右ライトが切れているのは芸が細かい。

停車したクルマに追い付いたみなさん。千里眼の棗(なつめ)が目を細めてクルマを注視、「急くな!」「危ない!」の言葉を無視して近付いた雪菜は自爆の爆風に吹っ飛ばされてしまった。爆発と同時に車内が光ると一瞬置いてガラスが割れ、破片と共に爆発炎上の描写はかなりリアルですが…至近距離であの直撃を食らったら死ぬ死ぬ。爆風と共に人体パーツらしきものも飛んでおり、雪菜は第1話Aパートで早くも退場なのか? と思いきやそんなはずもなく…ダメージゼロで普通に起き上がったのは少々「何なんだ?」気分でした(笑。そのオチは駆け付けた葵のサイコキネシスによる防御、足元に残った防衛ラインも生々しいです。
シーンは船上アクションへ。橋上で待ち構える葵はいかにもなアングルでかっこよろしいな。そのまま欄干を駆け上がると宙を舞って船へ突撃! エンジン音が最近の4気筒っぽいのはご愛敬か(笑。パッと見た感じこの単車はインディアンかな。もう少しそれっぽい音を当ててくれればリアル感が上がっただろうに惜しい。
船上アクションでの超能力描写。冒頭でははっきり描かれませんでしたが、弾丸を弾くわけではなくサイコキネシスによって弾道をひん曲げている? 雪菜を爆風からガードした時のようにバリア効果も発動できそうなのでその辺は細かく考えなくてもいいか。ストップモーションで表現される弾道変化はベタな見せ方なれどなかなか効果的でした。
とっ捕まえた囮の思念を読む雪菜。能力発動時は集中力を高めるため花の香りを嗜む、という設定はオンナノコらしい。そういや後半での潜入作戦時も傍らに花を置いていましたね。

満月を背に夜間降下、絵面的にはいい感じですが満月の日に空から潜入とは結構大胆な作戦です。まあ人質救出が目的なので日を選んでられない、ってのはあるでしょうけれども。砦の屋根へ降下した二人はここで脱出時の仕込みをしていたのですね。
棗の千里眼と雪菜のサイコメトリーの合わせ技、雪菜はさらにテレパス能力もあるようで潜入作戦での誘導役として非常に有効な働きを見せています。携帯無線機が無い時代の諜報活動に於いてこの能力はかなり優位だろうなあ。
まんまと潜入しての人質ご対面。人質という割りに扱いがよろしいようで、またその表情も余裕綽々でした。明らかに「何かある」と思わせる偉そうなおっさんに葵は薬を嗅がせて運び出し…ずいぶんあっさりと救出しちゃったね(笑。しかし敵もボンクラばかりでは無いようでサッサと気付かれ、ここから逃亡劇のアクションシーンがスタートです。葵はクロノグラフを確認しながら能力を発動、襲いかかる相手を吹き飛ばし、すかさず警笛を飛ばすカットも芸が細かい。

降り注ぐ銃弾をガードしながら砦内を走り、大の男を跳ね飛ばしながらの逃亡劇。葵は能力を発動するとき青く光るようで…これがタイトルの「閃光」なのでしょうか。ようやくたどり着いた抜け道の兵舎、しかし本物の砲撃(!)によって出口が塞がれてにっちもさっちも。さてどう逃げるのやら? と思ったらここでようやく葛(かずら)の能力が明らかに、そして発動となりました。テレポート能力を有する彼、なぜこれほど能力発動をもったいぶっていたのだろう。潜入救出作戦などテレポートを使えばあっさり完了するでしょうに。
見通し距離しか跳べない、という制限はある意味リアルかもしれません。逆に「跳ぶ先が見えない」状態で跳べるほうがおかしいのかも。例えば「壁抜けテレポート」ってのは壁の向こうがどうなっているかわからない状態で跳ぶわけで、もし出現点に何か存在したらえらいことになってしまう。出現点を目視確認して「あそこへ跳ぶぞ!」と意識した後に跳躍、って流れは人の行動として自然ですし。
回る火の手を避けながらのテレポート描写はSEも効いてなかなかリアルでかっこよろしいな。一方目印の灯りを用意すべく木から落ちて尻餅の雪菜が棒すぎて笑う。中の人は生田善子さんとのことですが…聞いたこと無い名前なので新人さん? と思いきやタレント崩れの声優デビューらしい。今回は大したセリフが無かったけれど、この先メインを張ることになったら棒読み声がどう影響するのやらおそろしい。
クルマのライトを目標に水越えの大跳躍で脱出完了。さすがに夜のこの距離では出現点の確認ができないせいか勢い余って着地に失敗ごろごろごろ。草むらに転がっての二人は微妙に歯車が合っていないような。ツンデレ?
一件落着後の葵vs桜井。柱の影に表情を半分隠しての葵は腹に一物手に荷物っぽくていい感じ。対する桜井も食えない雰囲気アリアリです。なんだかこういう悪そうなおっさんを見るとわくわくしてしまう(笑
アクションシーンは派手だけれど全体の印象はかなり地味な作品。だがそこがいい。というわけで視聴は決定、レビューを続けるかは次回の出来次第ってことで。

冒頭から印象的なクロノグラフのカット。ろくに事前情報を仕入れていなかったため初見で「何これ?」でしたが、どうやらメインキャラの一人「三好 葵」の能力(サイコキネシス)には時間制限があるらしい。サイコキネシスと言えば超能力の中でもチートな能力なので何らかの枷を設定しないと無双になってしまう…彼に限らず今作品の能力者たちは各々の「条件」が設定されていてちょっといい感じです。こういうの好き。
冒頭の葵登場シーンは字幕仕様の中国語会話。舞台が上海なのだから現地人との会話は中国語、なるほどリアリティという点では悪くない拘りですが別に「吹き替え仕様」でもいいような。中国人が撃つ拳銃の銃声、トリガーを引くとハンマーが上がってシリンダがきちんと回る描写は凝りすぎです。思わずコマ送りで見てしまったよ(笑。撃っても撃っても当たらない弾丸が騒音バイオリンの端に転がる絵面も良し。訳のわからぬまま吹っ飛んだ中国人の腕を掴んでのやり取りは上海アクション映画のよう。
というわけで今作品の舞台は1931年(昭和6)年の上海。時期的に満州事変から上海事変へ続く頃でしょうか。そんなキナ臭い時代に暗躍する超能力諜報機関「桜井機関」、はたしてこの機関が歴史の裏側にどう絡んでいくのやらお楽しみ。
誘拐された財閥の偉いさんを追う機関のみなさん。上海の街並み描写(美術)は気合が入りまくり、しかしカーチェイスを見せるCGのフォードが背景から浮きすぎていてどうにも。アップでの描写はガチゴチの足回りが伝わってリアルだっただけに引きでのツルツル感が惜しかった。まあ手書きであのカーチェイスを作ろうと思ったら製作期間が何倍かかるかわからんのでこれも仕方なし? カーチェイス冒頭の路地で自転車にぶつかったためきちんと右ライトが切れているのは芸が細かい。

停車したクルマに追い付いたみなさん。千里眼の棗(なつめ)が目を細めてクルマを注視、「急くな!」「危ない!」の言葉を無視して近付いた雪菜は自爆の爆風に吹っ飛ばされてしまった。爆発と同時に車内が光ると一瞬置いてガラスが割れ、破片と共に爆発炎上の描写はかなりリアルですが…至近距離であの直撃を食らったら死ぬ死ぬ。爆風と共に人体パーツらしきものも飛んでおり、雪菜は第1話Aパートで早くも退場なのか? と思いきやそんなはずもなく…ダメージゼロで普通に起き上がったのは少々「何なんだ?」気分でした(笑。そのオチは駆け付けた葵のサイコキネシスによる防御、足元に残った防衛ラインも生々しいです。
シーンは船上アクションへ。橋上で待ち構える葵はいかにもなアングルでかっこよろしいな。そのまま欄干を駆け上がると宙を舞って船へ突撃! エンジン音が最近の4気筒っぽいのはご愛敬か(笑。パッと見た感じこの単車はインディアンかな。もう少しそれっぽい音を当ててくれればリアル感が上がっただろうに惜しい。
船上アクションでの超能力描写。冒頭でははっきり描かれませんでしたが、弾丸を弾くわけではなくサイコキネシスによって弾道をひん曲げている? 雪菜を爆風からガードした時のようにバリア効果も発動できそうなのでその辺は細かく考えなくてもいいか。ストップモーションで表現される弾道変化はベタな見せ方なれどなかなか効果的でした。
とっ捕まえた囮の思念を読む雪菜。能力発動時は集中力を高めるため花の香りを嗜む、という設定はオンナノコらしい。そういや後半での潜入作戦時も傍らに花を置いていましたね。

満月を背に夜間降下、絵面的にはいい感じですが満月の日に空から潜入とは結構大胆な作戦です。まあ人質救出が目的なので日を選んでられない、ってのはあるでしょうけれども。砦の屋根へ降下した二人はここで脱出時の仕込みをしていたのですね。
棗の千里眼と雪菜のサイコメトリーの合わせ技、雪菜はさらにテレパス能力もあるようで潜入作戦での誘導役として非常に有効な働きを見せています。携帯無線機が無い時代の諜報活動に於いてこの能力はかなり優位だろうなあ。
まんまと潜入しての人質ご対面。人質という割りに扱いがよろしいようで、またその表情も余裕綽々でした。明らかに「何かある」と思わせる偉そうなおっさんに葵は薬を嗅がせて運び出し…ずいぶんあっさりと救出しちゃったね(笑。しかし敵もボンクラばかりでは無いようでサッサと気付かれ、ここから逃亡劇のアクションシーンがスタートです。葵はクロノグラフを確認しながら能力を発動、襲いかかる相手を吹き飛ばし、すかさず警笛を飛ばすカットも芸が細かい。

降り注ぐ銃弾をガードしながら砦内を走り、大の男を跳ね飛ばしながらの逃亡劇。葵は能力を発動するとき青く光るようで…これがタイトルの「閃光」なのでしょうか。ようやくたどり着いた抜け道の兵舎、しかし本物の砲撃(!)によって出口が塞がれてにっちもさっちも。さてどう逃げるのやら? と思ったらここでようやく葛(かずら)の能力が明らかに、そして発動となりました。テレポート能力を有する彼、なぜこれほど能力発動をもったいぶっていたのだろう。潜入救出作戦などテレポートを使えばあっさり完了するでしょうに。
見通し距離しか跳べない、という制限はある意味リアルかもしれません。逆に「跳ぶ先が見えない」状態で跳べるほうがおかしいのかも。例えば「壁抜けテレポート」ってのは壁の向こうがどうなっているかわからない状態で跳ぶわけで、もし出現点に何か存在したらえらいことになってしまう。出現点を目視確認して「あそこへ跳ぶぞ!」と意識した後に跳躍、って流れは人の行動として自然ですし。
回る火の手を避けながらのテレポート描写はSEも効いてなかなかリアルでかっこよろしいな。一方目印の灯りを用意すべく木から落ちて尻餅の雪菜が棒すぎて笑う。中の人は生田善子さんとのことですが…聞いたこと無い名前なので新人さん? と思いきやタレント崩れの声優デビューらしい。今回は大したセリフが無かったけれど、この先メインを張ることになったら棒読み声がどう影響するのやらおそろしい。
クルマのライトを目標に水越えの大跳躍で脱出完了。さすがに夜のこの距離では出現点の確認ができないせいか勢い余って着地に失敗ごろごろごろ。草むらに転がっての二人は微妙に歯車が合っていないような。ツンデレ?
一件落着後の葵vs桜井。柱の影に表情を半分隠しての葵は腹に一物手に荷物っぽくていい感じ。対する桜井も食えない雰囲気アリアリです。なんだかこういう悪そうなおっさんを見るとわくわくしてしまう(笑
アクションシーンは派手だけれど全体の印象はかなり地味な作品。だがそこがいい。というわけで視聴は決定、レビューを続けるかは次回の出来次第ってことで。
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