2010-04-20(Tue)
閃光のナイトレイド #03 狙われたビッグフォー
出先の百貨店にて遭遇した爆破事件。

ビッグフォーへ仕掛けられた爆弾を探せ!

突然届いた兄からの手紙。待ち合わせ場所を指定しての連絡は…兄の消息を追うために桜井機関へ参加している雪菜(だよね?)はこれにてミッションコンプリート? なんて簡単にはいきません。関東軍云々の件にて当初とは状況が変わっている上に、この手紙が本物かどうかも疑わしい。とはいえ宛先もわからないのに、それでも返事を書かずにいられないのは兄への思い故か。返信中に壊れてしまった万年筆、そういや最近万年筆って見なくなりましたね。というか手書きで文字を書く機会自体が無くなってきて、たまーに役所の書類などに手書きすると元から下手な字がさらにヘロヘロで笑う~笑えんほど下手になってて唖然呆然。
てなわけで雪菜&棗は上海市街のデパートへ。手動扉のエレベータが時代を感じさせますね。この時代からエレベータがあったのだなあ。知識としては知っていても映像(アニメだけど)で見ると結構感動です。実際に乗ってみたい。
上海南京東路にそびえ立つ「先施」「永安」「新新」、そして建設中の「大新」を含めた4つの百貨店。「ビッグフォー」と呼ばれるそれらの百貨店が今回の舞台です。永安公司のカフェにて一服の雪菜は突然の爆発音に驚き…ちょうど窓から見えた黒い煙は建設中の大新公司からでした。その手前に塔が立つ建物は新新公司、さらにその手前、雪菜たちがいる永安公司から通りを挟んで真向かいに先施公司という位置関係です。相変わらず背景美術がんばってますね。
爆発事件を察して逃げまどう客の流れに雪菜たちも避難へ。落とした万年筆を拾おうとした雪菜はすれ違い様に爆弾のイメージを感じ…無意識のうちにサイコメトリー発動?と思いきやこれはすれ違った相手が意図的に「送ってきた」映像だったようです。

前回写真フィルムを使った回りくどい連絡方法が描かれていましたが、電話連絡は御法度とのこと。その御法度を破っての緊急招集は件の爆破事件に関わるものでした。というわけで現場へ急行のみなさん、その道中にて雪菜からのテレパスを受けた葵、見せられたイメージの内容を伝えて爆弾探しの開幕です。
すっかり客の消えた新新デパート内を捜索する葛。するとどこからともなく現れた軍人さんが南部式拳銃の銃口を向けて遠慮無く発射! しかし次の瞬間に姿を消してしまいます。さらに先施デパートを捜索中の葵を同様の軍人さんが襲い…トイレの捜索にて映った便器の高級感にちょっとびっくり。木製の便座は座った瞬間のひんやりが無さそうで良いなあ。
また雪菜がいる永安デパートにも軍人さんが現れ…なるほどこの状況からして「各デパートに最低1人ずつの敵が存在する」ということになりますね。この辺の見せ方はいい感じの緊張感でした。銃声に気付いて階段を駆け下りる雪菜の側へ突然現れた軍人さんは何と「兄さん」の使いの者、雪菜を助けようと棗は軍人さんへ体当たり、階段落ちの後に姿を消すカットは不気味さと共に軍人さんの「正体」を印象付けておりました。

爆弾捜索に絡んでのアクション。言うまでもなく件の軍人さんはテレポーターであり、跳躍出現した軍人さんに一瞬置いて跳躍する葛の描写、先読みした葛が南部で一撃のカットなどなど、テレポーター同士のバトルは地味ながらスピード感溢れるアクションを見せます。地味にかっこいい。地味地味言うなあ!
先施デパートを捜索中の葵が見つけた中国少女。怯える少女にガムを与えてあやすシーンが今回の字幕シーンでした。毎回ノルマがあるんかいな? というかこんな小さい子にガムをあげちゃマズいような?
新新デパートの葛が爆弾を発見…無造作に引っ張り出してしまうのはこれもいかがなものか。振動検知が付いていたら即死ですよ。この時代にはまだ無かったのかな? 見ていてちょっとヒヤヒヤのシーンでした。続いて爆弾発見の雪菜組、爆弾に残った残留思念で解体方法を知るって流れはいかにも。しかし「組んだ逆」の手順を行えば無事に解体できるというものでもなし。また偶然入ったトイレ個室にて爆弾発見の葵、銃口にガムを詰めて暴発を誘うってのはありがちだけど実際は無理っぽい。ガムを詰めた程度では普通に発射しちゃうでしょうに…今回はツッコミ所が多いなあ。

暴発でひるんだ軍人さんを尻目に葵はガラスガッシャーン!でデパートから脱出、なんという上海アクションでしょう(笑。窓ダイブをしながらサイコキネシスで爆弾を空中へ飛ばしてドカーン! ちょうど解体処理を終えた雪菜が空中の爆発音に驚いて「キャッ!」のカットは超萌えでありました。上手い作りです。
全ての爆弾を処理しての屋上決戦。テレポートを駆使して襲いかかる軍人さんに対しサイコキネシス全力全壊で立ち向かう葵の丁々発止はなかなかの迫力でした。このシーンに注力するためにAパートの作画がヘロヘロだったのか…と思わせるほど(笑。
「兄上は大事を控えておられる」
粉末毒薬を仕込んだアドバルーンの爆破スイッチを手にした軍人さんは「兄が直接迎えに来ない理由」をこう伝えました。今回の爆破事件もその「大事」に関わること? 陽動? もちろん桜井機関に対する探りも兼ねているでしょうけれど、目的がそれだけならば派手に爆破やら毒薬仕込みなど不要ですし。
サイコメトリーを逆手に取ったブラフ作戦は単純ながら上手い策。大切な万年筆を使っての奇襲は雪菜の「兄からの決別」を示しているようで少々切ないシーンでした。とはいえラストシーンでは壊れた万年筆を大事そうに持って憂いの表情を見せたりして…そうそうスイッチを切り替えるようにはいかないようです。
一件落着の後に母親の元へ走り寄る中国少女。桜井機関の動きに同行している謎男とのすれ違い様に赤く光ったのは…デパート内で見たことを記憶から消し去っての口止め? というかあの謎男も能力者ということですか。ともあれこういう一連を説明セリフ無しで見せてしまえるのは上手い。アニメーション作品とはこうでなくては。
相変わらず地味な上に今回は作画品質が危険水域ギリギリのカットがちらほら。第3話でこれほど崩れてしまうと先が思いやられます。シャープなキャラデザ、また作風からして作画が崩れ始めると通常以上に見苦しくなってしまいそう。ここはひとつスタッフ各位のがんばりを期待したいところ。
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ビッグフォーへ仕掛けられた爆弾を探せ!

突然届いた兄からの手紙。待ち合わせ場所を指定しての連絡は…兄の消息を追うために桜井機関へ参加している雪菜(だよね?)はこれにてミッションコンプリート? なんて簡単にはいきません。関東軍云々の件にて当初とは状況が変わっている上に、この手紙が本物かどうかも疑わしい。とはいえ宛先もわからないのに、それでも返事を書かずにいられないのは兄への思い故か。返信中に壊れてしまった万年筆、そういや最近万年筆って見なくなりましたね。というか手書きで文字を書く機会自体が無くなってきて、たまーに役所の書類などに手書きすると元から下手な字がさらにヘロヘロで笑う~笑えんほど下手になってて唖然呆然。
てなわけで雪菜&棗は上海市街のデパートへ。手動扉のエレベータが時代を感じさせますね。この時代からエレベータがあったのだなあ。知識としては知っていても映像(アニメだけど)で見ると結構感動です。実際に乗ってみたい。
上海南京東路にそびえ立つ「先施」「永安」「新新」、そして建設中の「大新」を含めた4つの百貨店。「ビッグフォー」と呼ばれるそれらの百貨店が今回の舞台です。永安公司のカフェにて一服の雪菜は突然の爆発音に驚き…ちょうど窓から見えた黒い煙は建設中の大新公司からでした。その手前に塔が立つ建物は新新公司、さらにその手前、雪菜たちがいる永安公司から通りを挟んで真向かいに先施公司という位置関係です。相変わらず背景美術がんばってますね。
爆発事件を察して逃げまどう客の流れに雪菜たちも避難へ。落とした万年筆を拾おうとした雪菜はすれ違い様に爆弾のイメージを感じ…無意識のうちにサイコメトリー発動?と思いきやこれはすれ違った相手が意図的に「送ってきた」映像だったようです。

前回写真フィルムを使った回りくどい連絡方法が描かれていましたが、電話連絡は御法度とのこと。その御法度を破っての緊急招集は件の爆破事件に関わるものでした。というわけで現場へ急行のみなさん、その道中にて雪菜からのテレパスを受けた葵、見せられたイメージの内容を伝えて爆弾探しの開幕です。
すっかり客の消えた新新デパート内を捜索する葛。するとどこからともなく現れた軍人さんが南部式拳銃の銃口を向けて遠慮無く発射! しかし次の瞬間に姿を消してしまいます。さらに先施デパートを捜索中の葵を同様の軍人さんが襲い…トイレの捜索にて映った便器の高級感にちょっとびっくり。木製の便座は座った瞬間のひんやりが無さそうで良いなあ。
また雪菜がいる永安デパートにも軍人さんが現れ…なるほどこの状況からして「各デパートに最低1人ずつの敵が存在する」ということになりますね。この辺の見せ方はいい感じの緊張感でした。銃声に気付いて階段を駆け下りる雪菜の側へ突然現れた軍人さんは何と「兄さん」の使いの者、雪菜を助けようと棗は軍人さんへ体当たり、階段落ちの後に姿を消すカットは不気味さと共に軍人さんの「正体」を印象付けておりました。

爆弾捜索に絡んでのアクション。言うまでもなく件の軍人さんはテレポーターであり、跳躍出現した軍人さんに一瞬置いて跳躍する葛の描写、先読みした葛が南部で一撃のカットなどなど、テレポーター同士のバトルは地味ながらスピード感溢れるアクションを見せます。地味にかっこいい。地味地味言うなあ!
先施デパートを捜索中の葵が見つけた中国少女。怯える少女にガムを与えてあやすシーンが今回の字幕シーンでした。毎回ノルマがあるんかいな? というかこんな小さい子にガムをあげちゃマズいような?
新新デパートの葛が爆弾を発見…無造作に引っ張り出してしまうのはこれもいかがなものか。振動検知が付いていたら即死ですよ。この時代にはまだ無かったのかな? 見ていてちょっとヒヤヒヤのシーンでした。続いて爆弾発見の雪菜組、爆弾に残った残留思念で解体方法を知るって流れはいかにも。しかし「組んだ逆」の手順を行えば無事に解体できるというものでもなし。また偶然入ったトイレ個室にて爆弾発見の葵、銃口にガムを詰めて暴発を誘うってのはありがちだけど実際は無理っぽい。ガムを詰めた程度では普通に発射しちゃうでしょうに…今回はツッコミ所が多いなあ。

暴発でひるんだ軍人さんを尻目に葵はガラスガッシャーン!でデパートから脱出、なんという上海アクションでしょう(笑。窓ダイブをしながらサイコキネシスで爆弾を空中へ飛ばしてドカーン! ちょうど解体処理を終えた雪菜が空中の爆発音に驚いて「キャッ!」のカットは超萌えでありました。上手い作りです。
全ての爆弾を処理しての屋上決戦。テレポートを駆使して襲いかかる軍人さんに対しサイコキネシス全力全壊で立ち向かう葵の丁々発止はなかなかの迫力でした。このシーンに注力するためにAパートの作画がヘロヘロだったのか…と思わせるほど(笑。
「兄上は大事を控えておられる」
粉末毒薬を仕込んだアドバルーンの爆破スイッチを手にした軍人さんは「兄が直接迎えに来ない理由」をこう伝えました。今回の爆破事件もその「大事」に関わること? 陽動? もちろん桜井機関に対する探りも兼ねているでしょうけれど、目的がそれだけならば派手に爆破やら毒薬仕込みなど不要ですし。
サイコメトリーを逆手に取ったブラフ作戦は単純ながら上手い策。大切な万年筆を使っての奇襲は雪菜の「兄からの決別」を示しているようで少々切ないシーンでした。とはいえラストシーンでは壊れた万年筆を大事そうに持って憂いの表情を見せたりして…そうそうスイッチを切り替えるようにはいかないようです。
一件落着の後に母親の元へ走り寄る中国少女。桜井機関の動きに同行している謎男とのすれ違い様に赤く光ったのは…デパート内で見たことを記憶から消し去っての口止め? というかあの謎男も能力者ということですか。ともあれこういう一連を説明セリフ無しで見せてしまえるのは上手い。アニメーション作品とはこうでなくては。
相変わらず地味な上に今回は作画品質が危険水域ギリギリのカットがちらほら。第3話でこれほど崩れてしまうと先が思いやられます。シャープなキャラデザ、また作風からして作画が崩れ始めると通常以上に見苦しくなってしまいそう。ここはひとつスタッフ各位のがんばりを期待したいところ。
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