2010-04-27(Tue)
閃光のナイトレイド #04 カメラと包子(パオズ)と野良猫と
何かと反目し合っても結局同じゴールで出会う。

ポーチを背負った猫を追え!

サブタイトルと合わせて冒頭からうろうろしている野良猫の描写が続き「この猫が何をするのやら?」と思っていたら…まあわかりやすい展開でした。その辺の話は追々と。
世を忍ぶ仮の姿である写真館の二人は賑やかな中国娘の依頼によってメニュー写真を撮影することとなりました。と言ってもすんなり話がまとまるわけではなく、葵と葛はどうにも意見が合わない。前回までの諜報作戦描写でもあまり仲が良いようには見えませんでしたが平時の二人はほとんど水と油のよう。
中国娘曰く「近所の日本料理屋が偽物で商売繁盛」とわけがわからない説明を叫んでいたネタばらしは道中の日本料理店頭に飾られた食品サンプルでした。日本では大正末期から昭和初期にかけて作られ始めた蝋製の食品サンプルはこの時期の上海では物珍しいらしく客が鈴なり、なるほど近所でこんなんやられたら中国娘が危機感を持つのも頷けます。
さて店へ着いて撮影開始。並んだ料理へ向けて閃光電球を構える葵、パシュバシュとそれっぽい音を響かせながら撮影を進めていましたが…食品ブツ撮りでフラッシュ撮影はダメなような。この時代の撮影環境(フィルムやカメラの性能など)がようわからんので断言はしませんが、現代の常識で考えるとコントラストがきつすぎて美味しそうに撮れませんよねえ。ブツ撮りの光源は照明が基本でしょう。
それはともかくこの撮影シーンでも葵vs葛は一触即発の雰囲気です。フリーダムな葵と堅物の葛はどうにも合わないっぽい。

撮影後の一服でも刺々しい雰囲気は継続しています。相変わらずマイペースな葵に対しオーダーひとつ取ってもあーだこーだと小姑のような葛。お互いヒートアップして歯車のズレが最高潮に達した頃に、葵はフィルムの入ったポーチが無くなっていることに気付きました。確かに包子を取り出した辺りのカットでは画面下端に僅かに映っているポーチがいつの間にか消えています…ってそんなの気付かないって(笑。というわけで誰かに置き引きされた(であろう)ポーチを捜索に走り出す葵。気を利かせてオーダーしたボルシチがいいタイミングで来て困った葛の表情がいい味でした。
その捜索も葵と葛ではルートを違えどたどり着いた場所は同じ。しかしここで顔を合わせてもやはりお互いに手段を譲らず…どんだけ意見が合わないんだ君らは(笑

葛を振り切ってカチ込みに向かう葵。すると猫踏んじゃった~ってなわけでカチ込み作戦は始まる前に終わってしまいました。あらら。するとどこからともなく現れた野良猫の背中に件のポーチががが! あまりの偶然にそりゃビックリするでしょうけれど…驚く表情が極端なのは笑い所? 今回は前回にも増して作画が怪しく、冒頭っから「これ誰?」なレベルまで作画品質が落ちてしまっているため、この変顔も笑っていいのか一瞬考えてしまった。こういう崩し顔って他のパートがカッチリ描かれていないとインパクトが薄いんだよねえ…。
野良猫を追う二人を高みから眺める謎男。要所要所で現れるこの男は何者なのだろう。野良猫にポーチを仕込んだのはこの男なのか?と一瞬思ったけれどオチはそうで無いようで、なぜこのシーンに姿を現したのか謎は深まるばかりです。
猫道を逃げる猫をまっすぐに追う葵。猫の行動パターンを読んで先回りの葛。ここでもまた二人は同じゴールで出会い…なるほどギャグに絡めながらの今回のテーマはこれか! お互いに反目しながら全然別の手段で物事にあたっても、しかし辿り着く先は同じであると。まあややこしい内容の1クール作で1話つぶしてやるようなネタでは無いような気がしますが、この展開にはちょっとニヤマリ。

「リトルロシアに美味しいケーキ屋さんがあるので、お三時に」
棗をお伴にいかにもお嬢様な出で立ちにて現れた雪菜。今回は出番が無いかと思っていたよ(笑。また「お三時」って言い方がよろしいなあ。猫の行方を尋ねると棗に心当たりがあるようで、ゴツい見た目に反して猫好きなのかね? 葵にツッコまれて顔を逸らしつつ赤面の棗は…何これ何(笑
棗の情報どおりに件の猫を発見してポーチも無事に回収完了。事件の原因がスタート地点にあるってのはよくある話、そんなドタバタの締めは包丁を振り回す中国娘の「シャシン、デキタカ?」。まあまあ綺麗なオチでした。
桜井氏とお三時の雪菜嬢。ファーストフラッシュのダージリン(とても美味しい紅茶葉)を受け取る雪菜嬢の笑顔が眩しいです。こんな顔するんだね。ただここからの語りは蛇足だったような気がします。「対称的だけどいい組み合わせ」ってのは先のシーンで十分に表現されていたのだから、ここでわざわざセリフで表さなくてもいいでしょうに。
今回は本筋が全く進まず、超能力描写も無く、まあキャラの掘り下げ回としてはそれなりに面白い作りだったけれども、1クールの構成で今回は必要だったのか?と考えると正直言って微妙な印象でした。さらに作画も危険水域に迫っている感ありあり、この手の作風で作画が崩れるとギャグにしかなりませんのでどうにか巻き返していただきたい(前回も書いたか。このレベルではレビュー継続も考えてしまう…次回の出来を見て判断するとしましょう。
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ポーチを背負った猫を追え!

サブタイトルと合わせて冒頭からうろうろしている野良猫の描写が続き「この猫が何をするのやら?」と思っていたら…まあわかりやすい展開でした。その辺の話は追々と。
世を忍ぶ仮の姿である写真館の二人は賑やかな中国娘の依頼によってメニュー写真を撮影することとなりました。と言ってもすんなり話がまとまるわけではなく、葵と葛はどうにも意見が合わない。前回までの諜報作戦描写でもあまり仲が良いようには見えませんでしたが平時の二人はほとんど水と油のよう。
中国娘曰く「近所の日本料理屋が偽物で商売繁盛」とわけがわからない説明を叫んでいたネタばらしは道中の日本料理店頭に飾られた食品サンプルでした。日本では大正末期から昭和初期にかけて作られ始めた蝋製の食品サンプルはこの時期の上海では物珍しいらしく客が鈴なり、なるほど近所でこんなんやられたら中国娘が危機感を持つのも頷けます。
さて店へ着いて撮影開始。並んだ料理へ向けて閃光電球を構える葵、パシュバシュとそれっぽい音を響かせながら撮影を進めていましたが…食品ブツ撮りでフラッシュ撮影はダメなような。この時代の撮影環境(フィルムやカメラの性能など)がようわからんので断言はしませんが、現代の常識で考えるとコントラストがきつすぎて美味しそうに撮れませんよねえ。ブツ撮りの光源は照明が基本でしょう。
それはともかくこの撮影シーンでも葵vs葛は一触即発の雰囲気です。フリーダムな葵と堅物の葛はどうにも合わないっぽい。

撮影後の一服でも刺々しい雰囲気は継続しています。相変わらずマイペースな葵に対しオーダーひとつ取ってもあーだこーだと小姑のような葛。お互いヒートアップして歯車のズレが最高潮に達した頃に、葵はフィルムの入ったポーチが無くなっていることに気付きました。確かに包子を取り出した辺りのカットでは画面下端に僅かに映っているポーチがいつの間にか消えています…ってそんなの気付かないって(笑。というわけで誰かに置き引きされた(であろう)ポーチを捜索に走り出す葵。気を利かせてオーダーしたボルシチがいいタイミングで来て困った葛の表情がいい味でした。
その捜索も葵と葛ではルートを違えどたどり着いた場所は同じ。しかしここで顔を合わせてもやはりお互いに手段を譲らず…どんだけ意見が合わないんだ君らは(笑

葛を振り切ってカチ込みに向かう葵。すると猫踏んじゃった~ってなわけでカチ込み作戦は始まる前に終わってしまいました。あらら。するとどこからともなく現れた野良猫の背中に件のポーチががが! あまりの偶然にそりゃビックリするでしょうけれど…驚く表情が極端なのは笑い所? 今回は前回にも増して作画が怪しく、冒頭っから「これ誰?」なレベルまで作画品質が落ちてしまっているため、この変顔も笑っていいのか一瞬考えてしまった。こういう崩し顔って他のパートがカッチリ描かれていないとインパクトが薄いんだよねえ…。
野良猫を追う二人を高みから眺める謎男。要所要所で現れるこの男は何者なのだろう。野良猫にポーチを仕込んだのはこの男なのか?と一瞬思ったけれどオチはそうで無いようで、なぜこのシーンに姿を現したのか謎は深まるばかりです。
猫道を逃げる猫をまっすぐに追う葵。猫の行動パターンを読んで先回りの葛。ここでもまた二人は同じゴールで出会い…なるほどギャグに絡めながらの今回のテーマはこれか! お互いに反目しながら全然別の手段で物事にあたっても、しかし辿り着く先は同じであると。まあややこしい内容の1クール作で1話つぶしてやるようなネタでは無いような気がしますが、この展開にはちょっとニヤマリ。

「リトルロシアに美味しいケーキ屋さんがあるので、お三時に」
棗をお伴にいかにもお嬢様な出で立ちにて現れた雪菜。今回は出番が無いかと思っていたよ(笑。また「お三時」って言い方がよろしいなあ。猫の行方を尋ねると棗に心当たりがあるようで、ゴツい見た目に反して猫好きなのかね? 葵にツッコまれて顔を逸らしつつ赤面の棗は…何これ何(笑
棗の情報どおりに件の猫を発見してポーチも無事に回収完了。事件の原因がスタート地点にあるってのはよくある話、そんなドタバタの締めは包丁を振り回す中国娘の「シャシン、デキタカ?」。まあまあ綺麗なオチでした。
桜井氏とお三時の雪菜嬢。ファーストフラッシュのダージリン(とても美味しい紅茶葉)を受け取る雪菜嬢の笑顔が眩しいです。こんな顔するんだね。ただここからの語りは蛇足だったような気がします。「対称的だけどいい組み合わせ」ってのは先のシーンで十分に表現されていたのだから、ここでわざわざセリフで表さなくてもいいでしょうに。
今回は本筋が全く進まず、超能力描写も無く、まあキャラの掘り下げ回としてはそれなりに面白い作りだったけれども、1クールの構成で今回は必要だったのか?と考えると正直言って微妙な印象でした。さらに作画も危険水域に迫っている感ありあり、この手の作風で作画が崩れるとギャグにしかなりませんのでどうにか巻き返していただきたい(前回も書いたか。このレベルではレビュー継続も考えてしまう…次回の出来を見て判断するとしましょう。
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