2010-06-30(Wed)
けいおん!! #13 残暑見舞い!
ねむいねむい梓。

夢と現実の狭間に見る先輩たちへの思い。

夏フェス参加で余裕を見せていた唯もさすがに受験生らしくお勉強開始。スイカバーを食べながら残暑見舞いメールを思案していた梓は唯からの先制メールで「唯たちが受験生であること」をリアルに感じ、そして誰も遊んでくれない現実も知った。悔しいから遊ぶぞ!
というわけでスイカを持って平沢家へゴー。あれ? 梓の肌が白くなってる? すぐ焼けるだけにすぐ冷めるのか? と思いきやこれが今回の見どころ、梓の夢オチ攻勢のスタートです。夏フェスでの疲れに加えて、日焼けで消費した体力を回復させるためか妙に眠い梓はうたた寝を繰り返し、その度に夢を見続け…。
スイカバーを食べながらのうたた寝でスイカ話。半割のスイカを食べたい、勉強をろくにせずギター三昧、感情がギターの音に率直に表れるなどなど、梓的には唯のことをこういうイメージで認識しているのだなあと。音楽の表現力は素晴らしいけれどその他は理解不能、みたいな。ついでに言うと憂ちゃんの唯への愛情も理解不能?(笑 これは後に続く他メンバーの夢でも同じ事、夢で見た内容が各メンバーに対する梓の認識を表しているのでしょう。
スイカと天ぷらの食い合わせに気付いて階段を駆け上り、憂ちゃんと共にドア前でどよんどの絵面はなかなかミステリー風味でした。そういやこの一連シーンにて唯が一切姿を見せないのは何か意味深、唯を認識するにあたって視覚はあまり重要でない、聴覚だけで十分唯のイメージを確立できるという意味だろうか。

現実に戻ると梓宅へ憂ちゃんがやってきました。「誰?」のお約束の後に学校へゴー。夏フェスでの日焼け跡を隠すため梓のスカートが長くなっているのは相変わらずの芸コマ、さらに言えば左手首の入場証日焼け跡も赤いリストバンドで隠してたり細かい細かい。今回の演出コンテは内海紘子氏、作監は池田和美氏、なるほどこんなの男視点じゃ気付かない女子心理ですなあ。
職員室でもお約束の「誰?」(笑。温くなってしまったデザートを二人で食べ食べ、腹が膨れると眠くなるのは世の常で…ここから再び夢と現実の狭間で揺れ動く梓の描写が始まります。夢世界だと梓の肌が白くなるのでわかりやすい。
ホラー映画がかかる映画館にて澪と遭遇。恐怖シーンに動じない姿をして視聴者のほぼ10割が予想したであろう「失神してるんじゃ?」のオチは大当たり。梓には顔も見せずに席へ座って一人で失神…梓的には「あまりかまってもらえない」という認識か?
福引きでティッシュを当てるのが夢という紬も登場。ここできちんと空気を読んでのティッシュ当選は普段からの紬に対する気遣いを感じさせます。残り物には福が…ガラガラの中に残る玉は1等のフィンランド旅行のみ、梓的にふっと現れて幸運を与えてくれる女神さまみたいな立ち位置なのかも。しかし見事1等を当てた梓はこれが「夢」であることに気付いています。そして目を覚ますと見ていた映画はまさに終了、夢で見た「フィンランド」に映画の「Fin」を掛ける高度なダジャレオチは笑った。スクリーンに涙する憂ちゃんの隣で、フィンランドへ行きそびれた目の幅涙を流す梓もいい味です。二人並んで泣いているけれど梓は映画を見て泣いてるわけじゃない…上手いなあ。

2年生組が揃ってプールへ。待ち合わせ場所にて「誰?」のお約束の後、電車待ちのホームベンチにて軽音部の合宿が羨ましい純ちゃんの反応がかわいい。プールへ到着して彼女が水着に着替えたら夏フェス焼けが露わに。あははは、これでは長いスカートで隠したくなるわけです。だからと言って海女さんルックは…よいやさー!
前回のレビューでも書きましたが…今回の憂ちゃんも妙に色気を感じるなあ。白ビキニという時点でかーなーり来るものがありますが、その小さき白布に包まれる肉感あふるる肢体に目が釘付け。メロン色ビキニの純ちゃんが元気路線突っ走りなだけに二人並ぶと憂ちゃんの放つ色香が増幅されているような。横アングルの肩から二の腕のライン、分岐するムネのラインなどなどたまらんです。ぷにぷに柔らかそう。
ウオータースライダーで立ち尽くす梓。「滑るなら、、これ持って!」とやきそばを差し出す律がシュールすぎて何事かと(笑。でも梓的にはこういう律こそ律なのでしょう。

この夏流行りのやきそばスライダーを楽しむ軽音部の面々。このとき滑って遊んでいるのは律を除いた3人で、律はあくまでスタッフの立ち位置です。すなわち梓の深層的に、平時から意味不明な行動を繰り返す律の中にきちんと「リーダー」の姿を見据えていたのですね。しかしよほどやきそばが印象に残っているのか、それにしてもスライダーとの組み合わせは…得てして夢とはこのように脈絡の無いものであります。やきそばを抱えつつ先輩3名の所へダイブ! 夏フェスに続いてやきそばを食べられなかった先輩に届け梓のやきそば! ざっぱーん! どうでもいいけど受験生に「スライダー」とは縁起が悪い…いやスライダーに失敗しているのだから逆に考えると縁起がいいのか(笑
梓が目を覚ますとやきそばを手にした憂ちゃん&純ちゃんがやってきました。またリアルとのシンクロ、こういう夢オチネタは多段型(ハッと夢から覚めるとそれもまた夢で以下リピート)をよく見るけれど、今回のように夢とリアルをシンクロさせながら行ったり来たりする作りも面白いです。やきそばを手にする二人、過剰な抑揚のないボディラインが逆に色気を感じますなあ。そして二人並ぶと憂ちゃんの腰回りが(以下略
やきそばを食べながらの合宿話。今度は素直に全力でうらやましがる純ちゃんがこれまたかわいいです。軽音部の話にて澪を褒められて嬉しい梓、唯を褒められて嬉しい憂ちゃんのリアクションが良し、しかし「楽譜もちゃんと読めないしまだまだ…」と続けられてふるふると絶句しちゃったり憂ちゃんてば唯が好きすぎ(笑

プール帰りの梓たちは図書館帰りの先輩たちと偶然合流。先輩たちを前にして、唯に抱き付かれてもこれが夢なのか現実なのかわからずボーっとしてしまう梓の描写が地味に凄い。確かに立て続けにあんな夢を見たらどっちがどっちだか…そんな梓の戸惑いを1カットでズバリ見せてしまえる絵作りはさすがとしか。
そしてみなさんぞろぞろと夏祭りへ。ここでやきそばに反応する紬の動きが気合入りまくり、このワンカットにどんだけ作画パワーを込めてんのかと。憧れのやきそばをようやく食べられる紬の表情変化は素晴らしく、心底嬉しそうで見ているこっちもニマニマしちゃいます。
「また私、夢を見ているのかな?」
ドンと咲いてパッと散る打ち上げ花火。キラキラと光る花火を背景に先輩たちの後姿はあまりに幻想的で…今は手を引いてくれる先輩たちも花火のようにいつかはいなくなってしまう、握った手を離せばふっといなくなってしまう、今は5人で軽音部だけれど次の春が来て夢から覚めたら自分一人という現実。梓にとって今の現実そのもの、軽音部での楽しい毎日が夢のような世界なのかもしれません。そして夢の世界へ誘ってくれた先輩の手が離れると…待っていたのは同級生との再会であります。先輩たちと梓の絶妙かつ埋められない距離、しかし先輩たちがいなくなっても梓は一人ではないのです。この一連シーンはさぶいぼモノの演出でした。

サービスサービス(?)のお風呂シーン。日焼け跡くっきりツートンの梓はそのヒリヒリで「これが現実」であることを感じ取り、また「いつか先輩たちがいなくなる」ことも改めて認識します。今はまだ学祭ライブという目標があるので忘れられるけれど、ライブが終わったらいよいよ寂しさが加速しそうな。何やらこの数回別れへの切なさばかり強調されているような気が…このまま進むとライブ後はどうなってしまうのだろう。せつねー。
手書きの残暑見舞い、冒頭から引っ張ってきた食い合わせのオチは上手い作りで、小技を効かせたシナリオの妙が光ってますね。夢と現実を往復しながら深層を描く手法はそう珍しいものでは無いけれど、巧みな演出によって違和感とリアリティを綺麗に表現していたと思います。
さてこれにて1クール終了。次回からOP/EDが変わるのかな?
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夢と現実の狭間に見る先輩たちへの思い。

夏フェス参加で余裕を見せていた唯もさすがに受験生らしくお勉強開始。スイカバーを食べながら残暑見舞いメールを思案していた梓は唯からの先制メールで「唯たちが受験生であること」をリアルに感じ、そして誰も遊んでくれない現実も知った。悔しいから遊ぶぞ!
というわけでスイカを持って平沢家へゴー。あれ? 梓の肌が白くなってる? すぐ焼けるだけにすぐ冷めるのか? と思いきやこれが今回の見どころ、梓の夢オチ攻勢のスタートです。夏フェスでの疲れに加えて、日焼けで消費した体力を回復させるためか妙に眠い梓はうたた寝を繰り返し、その度に夢を見続け…。
スイカバーを食べながらのうたた寝でスイカ話。半割のスイカを食べたい、勉強をろくにせずギター三昧、感情がギターの音に率直に表れるなどなど、梓的には唯のことをこういうイメージで認識しているのだなあと。音楽の表現力は素晴らしいけれどその他は理解不能、みたいな。ついでに言うと憂ちゃんの唯への愛情も理解不能?(笑 これは後に続く他メンバーの夢でも同じ事、夢で見た内容が各メンバーに対する梓の認識を表しているのでしょう。
スイカと天ぷらの食い合わせに気付いて階段を駆け上り、憂ちゃんと共にドア前でどよんどの絵面はなかなかミステリー風味でした。そういやこの一連シーンにて唯が一切姿を見せないのは何か意味深、唯を認識するにあたって視覚はあまり重要でない、聴覚だけで十分唯のイメージを確立できるという意味だろうか。

現実に戻ると梓宅へ憂ちゃんがやってきました。「誰?」のお約束の後に学校へゴー。夏フェスでの日焼け跡を隠すため梓のスカートが長くなっているのは相変わらずの芸コマ、さらに言えば左手首の入場証日焼け跡も赤いリストバンドで隠してたり細かい細かい。今回の演出コンテは内海紘子氏、作監は池田和美氏、なるほどこんなの男視点じゃ気付かない女子心理ですなあ。
職員室でもお約束の「誰?」(笑。温くなってしまったデザートを二人で食べ食べ、腹が膨れると眠くなるのは世の常で…ここから再び夢と現実の狭間で揺れ動く梓の描写が始まります。夢世界だと梓の肌が白くなるのでわかりやすい。
ホラー映画がかかる映画館にて澪と遭遇。恐怖シーンに動じない姿をして視聴者のほぼ10割が予想したであろう「失神してるんじゃ?」のオチは大当たり。梓には顔も見せずに席へ座って一人で失神…梓的には「あまりかまってもらえない」という認識か?
福引きでティッシュを当てるのが夢という紬も登場。ここできちんと空気を読んでのティッシュ当選は普段からの紬に対する気遣いを感じさせます。残り物には福が…ガラガラの中に残る玉は1等のフィンランド旅行のみ、梓的にふっと現れて幸運を与えてくれる女神さまみたいな立ち位置なのかも。しかし見事1等を当てた梓はこれが「夢」であることに気付いています。そして目を覚ますと見ていた映画はまさに終了、夢で見た「フィンランド」に映画の「Fin」を掛ける高度なダジャレオチは笑った。スクリーンに涙する憂ちゃんの隣で、フィンランドへ行きそびれた目の幅涙を流す梓もいい味です。二人並んで泣いているけれど梓は映画を見て泣いてるわけじゃない…上手いなあ。

2年生組が揃ってプールへ。待ち合わせ場所にて「誰?」のお約束の後、電車待ちのホームベンチにて軽音部の合宿が羨ましい純ちゃんの反応がかわいい。プールへ到着して彼女が水着に着替えたら夏フェス焼けが露わに。あははは、これでは長いスカートで隠したくなるわけです。だからと言って海女さんルックは…よいやさー!
前回のレビューでも書きましたが…今回の憂ちゃんも妙に色気を感じるなあ。白ビキニという時点でかーなーり来るものがありますが、その小さき白布に包まれる肉感あふるる肢体に目が釘付け。メロン色ビキニの純ちゃんが元気路線突っ走りなだけに二人並ぶと憂ちゃんの放つ色香が増幅されているような。横アングルの肩から二の腕のライン、分岐するムネのラインなどなどたまらんです。ぷにぷに柔らかそう。
ウオータースライダーで立ち尽くす梓。「滑るなら、、これ持って!」とやきそばを差し出す律がシュールすぎて何事かと(笑。でも梓的にはこういう律こそ律なのでしょう。

この夏流行りのやきそばスライダーを楽しむ軽音部の面々。このとき滑って遊んでいるのは律を除いた3人で、律はあくまでスタッフの立ち位置です。すなわち梓の深層的に、平時から意味不明な行動を繰り返す律の中にきちんと「リーダー」の姿を見据えていたのですね。しかしよほどやきそばが印象に残っているのか、それにしてもスライダーとの組み合わせは…得てして夢とはこのように脈絡の無いものであります。やきそばを抱えつつ先輩3名の所へダイブ! 夏フェスに続いてやきそばを食べられなかった先輩に届け梓のやきそば! ざっぱーん! どうでもいいけど受験生に「スライダー」とは縁起が悪い…いやスライダーに失敗しているのだから逆に考えると縁起がいいのか(笑
梓が目を覚ますとやきそばを手にした憂ちゃん&純ちゃんがやってきました。またリアルとのシンクロ、こういう夢オチネタは多段型(ハッと夢から覚めるとそれもまた夢で以下リピート)をよく見るけれど、今回のように夢とリアルをシンクロさせながら行ったり来たりする作りも面白いです。やきそばを手にする二人、過剰な抑揚のないボディラインが逆に色気を感じますなあ。そして二人並ぶと憂ちゃんの腰回りが(以下略
やきそばを食べながらの合宿話。今度は素直に全力でうらやましがる純ちゃんがこれまたかわいいです。軽音部の話にて澪を褒められて嬉しい梓、唯を褒められて嬉しい憂ちゃんのリアクションが良し、しかし「楽譜もちゃんと読めないしまだまだ…」と続けられてふるふると絶句しちゃったり憂ちゃんてば唯が好きすぎ(笑

プール帰りの梓たちは図書館帰りの先輩たちと偶然合流。先輩たちを前にして、唯に抱き付かれてもこれが夢なのか現実なのかわからずボーっとしてしまう梓の描写が地味に凄い。確かに立て続けにあんな夢を見たらどっちがどっちだか…そんな梓の戸惑いを1カットでズバリ見せてしまえる絵作りはさすがとしか。
そしてみなさんぞろぞろと夏祭りへ。ここでやきそばに反応する紬の動きが気合入りまくり、このワンカットにどんだけ作画パワーを込めてんのかと。憧れのやきそばをようやく食べられる紬の表情変化は素晴らしく、心底嬉しそうで見ているこっちもニマニマしちゃいます。
「また私、夢を見ているのかな?」
ドンと咲いてパッと散る打ち上げ花火。キラキラと光る花火を背景に先輩たちの後姿はあまりに幻想的で…今は手を引いてくれる先輩たちも花火のようにいつかはいなくなってしまう、握った手を離せばふっといなくなってしまう、今は5人で軽音部だけれど次の春が来て夢から覚めたら自分一人という現実。梓にとって今の現実そのもの、軽音部での楽しい毎日が夢のような世界なのかもしれません。そして夢の世界へ誘ってくれた先輩の手が離れると…待っていたのは同級生との再会であります。先輩たちと梓の絶妙かつ埋められない距離、しかし先輩たちがいなくなっても梓は一人ではないのです。この一連シーンはさぶいぼモノの演出でした。

サービスサービス(?)のお風呂シーン。日焼け跡くっきりツートンの梓はそのヒリヒリで「これが現実」であることを感じ取り、また「いつか先輩たちがいなくなる」ことも改めて認識します。今はまだ学祭ライブという目標があるので忘れられるけれど、ライブが終わったらいよいよ寂しさが加速しそうな。何やらこの数回別れへの切なさばかり強調されているような気が…このまま進むとライブ後はどうなってしまうのだろう。せつねー。
手書きの残暑見舞い、冒頭から引っ張ってきた食い合わせのオチは上手い作りで、小技を効かせたシナリオの妙が光ってますね。夢と現実を往復しながら深層を描く手法はそう珍しいものでは無いけれど、巧みな演出によって違和感とリアリティを綺麗に表現していたと思います。
さてこれにて1クール終了。次回からOP/EDが変わるのかな?
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