2010-08-08(Sun)

ストライクウィッチーズ2 #05 私のロマーニャ

ローマで出会った謎の少女。

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ロマーニャの休日?

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予定外にいきなり集合してしまったためお米がもう無い! 米が主食なのは扶桑の2人だけのような気がしますが…お米が無いならパンを食べればいいのよ。まあパンを焼くにも小麦粉が要るわけで、これだけの大所帯ではどちらにしても買い出しへ行かないと欠食児童が大量発生してしまいます。てなわけで年長組の命令にて買い出しへゴー! と聞いて頬を合わせてニッコリの芳佳&リーネのアップでOPへ。

さっきまで張り切っていたリーネは買い出し部隊のメンツを聞いてしょんぼり。大型トラックを運転できるシャーリー、道案内にルッキーニ…常に一歩引いているリーネは「自分が行っても役に立たないのでは?」と考えたのか二人に続いて買い出しメンツに加えられても自ら辞退しちゃいます。

「私は待機で…」
「え~、どうして?」
「えっ!?」

遠足気分で浮かれる芳佳との温度差が面白い意味深カット。

今回は必需品だけでなく各自欲しいもの、休養に必要なものも買ってよろしい、ってことで芳佳はみなさんからの御用聞きに回ります。お姉ちゃんの注文はクリスへのおみやげの服、ここで芳佳の顔を肩越しに映すアングルは面白い演出です。芳佳を見下ろす視点を強調した見せ方は二人の立ち位置、まるで本当の姉と妹の会話のように描かれていました。

ペリーヌは給金含めた自らの財産をすべて祖国の復興財団へ寄付しているため手持ちのお金が無いとか。そんな彼女は芳佳の御用聞きにツンと立ち去るのみ…「カネが無いから何も頼めない」と言えないプライド、またその崇高なる金欠理由さえ言わないプライドの高さはペリーヌらしい。

真剣な表情で細かい注文を畳み掛けるエイラ。先の御用聞き時にサーニャから「エイラ、自分が欲しいものを頼んだら?」と言われたエイラの欲しいものとは…ピアノを却下されてしまった次案は黒い枕でした。なるほど黒い枕にサーニャの白い肌は映えそう。思考回路全てサーニャ中心、エイラが欲しいものはサーニャが喜ぶもの、エイラ的にはサーニャがいてくれさえすれば他に何も要らないってことなのでしょう。

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大型トラックに乗り込んでいざ買い物へ! 街を抜け、花畑を通過し、しばらく走って道が開けるとシャーリーの表情が悪い顔に一変してパーティの始まりです。タコメーターの針は4000rpmまで一気に上がり、エキゾーストマニホールドは赤く染まり…グラマラスシャーリーの名に恥じぬスピード狂っぷりを発揮しておりました。豪快なドリフトや大ジャンプをキャッキャ楽しんでるルッキーニはさすが相棒、一方の芳佳は揺れすぎる荷台にてもんどり打ってます。トラックを見送るリーネの「無事に帰ってきてね…」というセリフは、なるほどこの状況を予想してのものでしたか。それで早々に待機を申し出たのですね。

ほどなくローマの街へ到着し、通りすがりに眺める名所旧跡に芳佳はケツを突き出して大興奮…そんな芳佳へ観光ガイドのルッキーニは自慢げな表情、彼女がいかに祖国を愛しているかわかる一幕でした。

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Miscellane(雑貨屋)と呼ぶにはあまりに品揃えが素晴らしい店にてお買い物開始。店内狭しとあらゆる品々が並ぶ店内はとても戦時中とは思えません(笑。買い物メモを手に忙しく店内を巡る芳佳、お姉ちゃんから頼まれた洋服を手にすると勘違いしたシャーリーが馬鹿笑いの一幕があったり…その想像図は確かにミスマッチすぎる(笑

買い物に連れて行かれた子供が退屈するのは世の常で、例に漏れずルッキーニは大あくび。すると窓の外にて怪しい黒服男に襲われる女性の姿が! 退屈MAXな子ネコの前に猫じゃらしとでも申しましょうか、目の前で起きた事件へ一直線に飛び出す表情は何と生き生きとしていることか(笑。まあこの時点でほとんどネタは割れていましたけれど…まさか公女殿下とは。あれほど祖国を愛しているルッキーニ、しかも軍属だというのに公女殿下の顔を知らないの?

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すっかり勘違いしたルッキーニと、素性を黙って「散歩」を楽しみたいマリア。既にルッキーニは「臨時補給」の任務などすっかり忘れちゃってます。目の前の楽しいことに気を取られて他の用事を忘れてしまう、預かった財布の中身を使い果たすまで遊んでしまう辺りさすが自由人ルッキーニです。とはいえ空になった財布を見て多少は「ヤバイ」と思ったようですが後の祭り。

てなわけでBパートはかの有名な「ローマの休日」の如くローマの名所巡りが描かれていました。嘘を吐く者の手を噛む「真実の口」、ここでルッキーニはグレゴリー・ペックの有名な一幕を演じてみたり。自分の素性を隠しているマリアが「食われた手」を見て慌てる様子など映画マンマの演出ですが、彼女の心境を考えるとなかなか奥深いシーン。

トレビの泉のシーンは縮尺がおかしいような。ここに限らず名所旧跡の美術はがんばっていたけれど、どうもキャラ絵との相性が良くなかった気がする。またここへ来てさすがに作画パワーが力尽き気味なのか、今回は微妙なカットがちらほら…崩れが気になるほどではないけれど、決して全方位完璧美麗作画とは言えないレベルになってきた感じ。見せ場である戦闘アクションも少々あっさり気味でしたし。

スペイン広場でジェラートを食うのもお約束。その一方穏やかな表情で子供達にジェラートを施すマリア…常日頃の振る舞いを想像させますがサイフの担当はルッキーニです(笑。おそらく公女殿下という立場上彼女は自分のサイフから代金を支払ったことなど無い、というかこのジェラートに代金が発生することすら知らないのかもしれません。

子供達を引き連れて洋服屋さんへ。ここでもまた代金ルッキーニ持ちで子供達は服を新調し、マリア&ルッキーニは帽子を購入? そういやマリアや子供達はズボン丸出しファッションではないのですね。あの「パンツじゃないから恥ずかしくない」という特殊なセンスはウィッチだけのもの? ウィッチ以外の一般女性はパンツなので恥ずかしいのかな。

ルッキーニ捜索の目処が立たずに疲れてお茶の二人。おはぎくらいしかお菓子が無い時代の扶桑っ子である芳佳にとってロマーニャのケーキは驚愕の美味しさでしょう。と同時にリベリオンもろくな甘味が無いようで、芳佳から一口もらったケーキの味に大興奮…この辺もナニゲに実情を表しているような。アメリカの「甘いもの」など歯が溶けそうなくらい砂糖が入って、添加物山盛りのサイケな配色のお菓子しか浮かびませんもの。そんな二人の向こうを歩くマリア&ルッキーニ。ケーキに夢中で気付かないってのが芳佳&シャーリーのボルテージを表していますね(笑

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様々な名所旧跡の風景に加えて民人が暮らす風景すら初めて見たマリアは心底嬉しそう。そんなマリアへルッキーニは「見せたい風景がある」と。まあこれも予想の範囲と申しましょうか…今回はとことん直球なシナリオですね。

「行かなきゃ! ウィッチだから!」

てなところへネウロイ襲来。避難を呼び掛けるマリアに対しルッキーニは柵を跳び越えて出撃体勢です。マリアへ帽子を預け、広場へザッと乗り付けたトラックの荷台からストライカーユニットが現れ、大聖堂の屋根を滑り降りて発進する一連の流れはルッキーニのキャラ性がよく現れていました。そんなルッキーニを呆然と見送るマリア、外界から完全に遮断されて育った公女殿下にとってこれはかなりの衝撃映像だったことでしょう。

先走るルッキーニを制止し連携攻撃を呼び掛けるシャーリーは隊長代行としてきちんと仕事をしています。ネウロイビームを避けながらの「X攻撃」…X攻撃とはまた昭和のセンスなネーミングだなあ。いや時代的には昭和だからいいのか。多重シールドを張りながらのルッキーニミサイルで勝負あり、ネウロイは1期の時より数段強化しているはずなのにあっさりとした決着です。というか制作側はその設定を忘れてないか? もう少し「新型ネウロイ」に苦戦する描写が無いと2期の意味が無いような気がする。さらに言えば1期では明らかにされなかった「ネウロイの本質」に関する描写をこの2期に期待していたけれど、ここまで伏線らしい描写を含めた一切が無く、1期ネタの焼き直しを繰り返しているうちに5話を消化してしまい少々拍子抜けな感じがします。残り約半分できちんと決着してくれるのだろうか。

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キラキラ舞うネウロイ結晶はルッキーニ勝利の証、その空を見上げるマリアは目を丸くして驚いています。初めて外の世界へ出て様々な体験をした公女殿下ですがまさかネウロイ撃破の瞬間までライブで見られるとは思わなかったでしょうね(笑。するとそこへルッキーニが舞い降りてお姫様抱っこから二人は大空へ。ベスパならぬストライカーユニットでローマの街を一望です。有名なベスパのシーンが無いと思ったらこういうことだったのですね。ルッキーニが見せたかったのは空から見たローマの景色、この美しい街を守るためにルッキーニは恐ろしい敵と戦っているのです。なぜ? ウィッチだから。

ノーブレス・オブリージュ。持つ者が負う義務。ウィッチという特殊能力を持つ者はその反面で社会へ貢献しなければならない。もちろんルッキーニはそんな高貴な精神、難しい理屈で戦っているわけではなく、単に自分が愛する街を守りたいだけです。しかしその純粋な思いを遂げるべく戦う姿は何より高貴なのかもしれません。

そんなルッキーニに感銘を受けたマリア、為すべき事を気付かせてくれたお礼にキス…基地へ戻った後の罰も知らず、素直に喜ぶルッキーニの笑顔がかわいい。

というわけでマリアの正体はロマーニャの公女殿下であらせられました。買ってきたラジオ(これは伏線だったのね)から流れる公女殿下の言葉に驚くみなさん、事の成り行きもわからないまま空から降ってきたお礼の品に唖然とするラストカットもルッキーニらしいオチでしたね。あはは。公女殿下のお付きの男が包帯巻いてるのも笑えます。とはいえ公女殿下の護衛が小娘1人に倒されてしまうのはセキュリティ上問題ではあるまいか。

「サーニャが私の買った枕を抱いている…」

そういや頼まれた買い物の品を各自に渡すシーン。エイラの細かい注文を知ったサーニャは釘を刺し…その言葉に困り顔のエイラがいい味でした。サーニャのために細かく注文付けたのに本人から叱られては立つ瀬がありません。それでもエイラは全然めげないのだろうなあ(笑

   

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