2010-08-13(Fri)
ストライクウィッチーズ2 #06 空より高く
待望のエイラーニャ回。

高度3万mを目指せ!

雨が降っても気にしない~、槍が降っても気にしない~、何があっても気にしない~♪ シールドを全く使わずネウロイビームを縫い、鼻歌交じりで攻撃を続けるエイラの能力に芳佳は唖然です。私も唖然です。すげーよエイラ。しかし今回のネウロイはエイラの活躍と裏腹に本体はノーダメージ、何とコアの位置が33333mもの上空にあるという、まるで軌道エレベーターのようなネウロイさんでありました。どうすんだこんなの。
強力なシールドが売りの芳佳としてはエイラの戦法はアイデンティティの否定となりますがエイラは気にしない~。しかし「実戦でシールドを使ったことがない」というエイラの自慢は自爆へのカウントダウンでした。
てな所へ夜間哨戒へ向かうサーニャと合流。容赦無いエイラの言葉を軽く窘めたりサーニャってばいい子だなあ。夕暮れに光るリヒテンシュタインレーダーがただでさえかわいいサーニャをさらに美しく見せていますね。エイラが秘密にしていた手の中はサーニャへのお土産である糸杉の葉、故郷を思い出してはにかむサーニャがこれまた何という破壊力か。
というわけで待望のエイラーニャ回は第1期6話「いっしょだよ」で脚本・コンテを担当した佐伯昭志氏が今期は脚本・コンテ・演出を一人で担当、これはもう期待するなと言うほうが無理でしょう。そしてその期待はもちろん裏切られませんでした。

超高々度のコアを討つための秘策「ロケットブースター」。先の試作ジェットストライカーですらあれだけの魔法力を消費するというにロケットブースターが実用になっているってのは不思議な話ですが、実際の歴史でもロケットのが先行しているので時系列としては間違っていません。図面によると魔法プロペラ出力の部分に装着し推進力をブーストする仕組みのようで、これなら魔法出力の制御は使い慣れたストライカーユニットで行えるためジェットストライカーのように暴走することは無さそうです。
「ムリダナ」
さてそんな超高々度の作戦にて攻撃要員として抜擢されたサーニャ。確かに3万mもの上空にてサッサとミッションを完了するには彼女のフリーガーハマーが最適でしょう。するとエイラは張り切って同行を志願しますが実戦でシールドを張ったことがないエイラは任務不的確のためあっさり却下です。この辺のやり取りは定番セリフの「ムリダナ」を交えてじつにエイラっぽくて面白い自爆会話でしたね。そしてサーニャの盾となるべく指名されたのはシールド能力に定評がある芳佳…出し抜かれて怒りに震えるエイラがいい味すぎます。ぐぬぬ!
シーン変わってサウナ室、この金髪の美少女は誰だ! いきなり新キャラか!? いや声でわかるんですけどね(笑。メガネっ子がメガネを外すと超美人ってのは昭和からの伝統です。

「敵の敵は味方って言うだろ?」
エイラはペリーヌをどんな目で見てんだか(笑。狭いサウナ室での密談は対芳佳への作戦会議…のはずでしたがサーニャが現れて気まずいエイラはサッサと退室、突然の入室に目を丸くする二人の表情がいいねえ。この直後に眼を細めるペリーヌの表情がまた良かった。メガネ外してるからよく見えないんだね。スチームジャミングが発生したので強めに湯気消ししてみましたが肝心の部分はしっかりガードされている模様。
リーネを巻き込んでの特訓シーン。気合バシバシのペリーヌに対し「え~、お前がサーニャ?」とかやる気ゼロのエイラひどい(笑。言われるままにボーイズライフルをぶっ放すリーネ、飛んで来た弾丸にエイラがシールドを張って守るはずが「お前じゃ本気になれなくてさ」といつもの習慣で避けちゃうエイラ…慌ててシールドを張って難を逃れ怒髪天を突いているペリーヌがいい味でした。まったく誰のために体を張ってんだか(笑

寒い寒い超高々度に備えてエイラのコートを出してあげてるサーニャはいい嫁さんです。そのサーニャの手には3本のマフラー、憎き(?)芳佳の分も用意していることでエイラのジェラシーはフルスロットルGo!Go!
「できないからって諦めちゃダメ!」
僅かなきっかけから気持ちのすれ違いがどんどん加速していく様子は見ていて辛い。この一連はエイラの棒読み口調がリアリティを加速させていた感じ。そしてついに泣いてしまったサーニャ、投げ付けた黒い枕はサーニャの必死の訴え、きっと彼女だってエイラに守って欲しいのでしょう。だからこそ出た厳しい言葉の真意をわかってあげなきゃ。
半月の湖に浮かぶサーニャ。この月が半月なのは二人の気持ちが離れて「半分」になってしまった暗喩ですね。芸が細かいなあ。美しいシーンに無粋な謎光ジャミング、エーリカとのツーショットで現れたジャミングはあまりに不自然でちょっと笑った。他にやりようは無かったのだろうか。

暑がりのルッキーニは厳重な防寒装備にげっそり、さすがイタリア(ロマーニャ)娘に赤いコートはよく似合ってます。そして厳寒の成層圏に備えて気を利かせたリーネは第1期同様に特製ドリンクを振る舞い…ジンジャーティの味にKO気味のみなさんの中で隊長だけ美味しそうに飲んでいるのも1期と同じリアクションですね。相変わらず隊長の味覚はストライクゾーンが広い(笑
「何でお前がサーニャのマフラーしてんだよ…」
ジンジャーティを飲みながら談笑の芳佳を見てエイラの呟き。かわいいなあかわいいなあ。
というわけでロケット打ち上げです。組み体操みたいな姿勢から多段ロケット式に高度3万mを目指す…最上段の二人を見上げるエイラの表情ったら!

501部隊総出による多段式ロケットブースター描写はなかなか大迫力。1万mごとに切り離しつつ上昇を続け、2段目担当のエイラが離れる時がきました。さらに上昇を続けるサーニャ&芳佳から少しずつ離れていくエイラ、見送る表情の何と切ないことか。そしてふと振り返ったサーニャと目が合うとエイラのスイッチが入りました。
「いやだ! 私が、私が、サーニャを守る!」
ここへ至るまでの表情変化は超気合いの作画も相まって何とも素晴らしい。シールドを張れない不甲斐なさ、諦め。しかし未知の上空へ飛んで行くサーニャの顔を見た途端にエイラは全てを賭けて「守る」ことを望んだ。その願いを叫びながら追い付こうともがく表情・アクションは真に迫っていましたね。そんなエイラの思いを遂げさせようと一肌脱ぐ芳佳も気が利いてます。急上昇で前髪が上がってデコ出しのエイラがかわいすぎて脳髄が痺れそう。無事にランデブーを遂げた二人を見送って降下する芳佳の表情も良し。今回ほんと作画が良すぎるなあ…と思ったらまだまだここからが本番でした。

高度3万mへ到達した二人のシーンの美しさ・演出の妙は私の文章力では全く表現できません。誰もいない成層圏に二人きりで浮かぶカットは改めて二人の絆を感じさせ、慣れぬシールドを張りながらサーニャの盾となり、ネウロイ撃破後に飛んだサーニャへ手を伸ばしてキャッチ、そして伝わらない言葉を「近付く」ことで伝える一連のシーンまでを挿入歌だけで通す演出は息を呑みすぎて呼吸困難になるほど。凄い映像だねホント。
成層圏の蒼い帯を背景に手を伸ばせば届きそうなオラーシャの山。
「このままあの山の向こうまで飛んで行こうか…」
「いいよ、サーニャと一緒なら私はどこへだって行ける」
自分の全てを賭けてでも守りたい存在。サーニャのちょっと気まぐれなセリフに涙顔で答える様子はエイラの思いが痛いほど伝わってきます。このシーンは私の涙腺堤防を決壊させるに十分すぎ、見ていて本気泣きしちゃったよ(笑
というわけで二人仲良く「帰る所」へ降下、黒い枕に糸杉の葉のラストショット、陽光に包まれたそれは暖かい関係に戻った二人を祝福しているようでした。いつまでもお幸せに。

そして次回はこれまた1期7話「スースーするの」のオマージュ? 裸シャツのはだけた隊長が意味深すぎる次回は見る前っから当たり確定か? 感動のエイラーニャ回から急降下(褒め言葉)のギャグ回、楽しみすぎる!
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

高度3万mを目指せ!

雨が降っても気にしない~、槍が降っても気にしない~、何があっても気にしない~♪ シールドを全く使わずネウロイビームを縫い、鼻歌交じりで攻撃を続けるエイラの能力に芳佳は唖然です。私も唖然です。すげーよエイラ。しかし今回のネウロイはエイラの活躍と裏腹に本体はノーダメージ、何とコアの位置が33333mもの上空にあるという、まるで軌道エレベーターのようなネウロイさんでありました。どうすんだこんなの。
強力なシールドが売りの芳佳としてはエイラの戦法はアイデンティティの否定となりますがエイラは気にしない~。しかし「実戦でシールドを使ったことがない」というエイラの自慢は自爆へのカウントダウンでした。
てな所へ夜間哨戒へ向かうサーニャと合流。容赦無いエイラの言葉を軽く窘めたりサーニャってばいい子だなあ。夕暮れに光るリヒテンシュタインレーダーがただでさえかわいいサーニャをさらに美しく見せていますね。エイラが秘密にしていた手の中はサーニャへのお土産である糸杉の葉、故郷を思い出してはにかむサーニャがこれまた何という破壊力か。
というわけで待望のエイラーニャ回は第1期6話「いっしょだよ」で脚本・コンテを担当した佐伯昭志氏が今期は脚本・コンテ・演出を一人で担当、これはもう期待するなと言うほうが無理でしょう。そしてその期待はもちろん裏切られませんでした。

超高々度のコアを討つための秘策「ロケットブースター」。先の試作ジェットストライカーですらあれだけの魔法力を消費するというにロケットブースターが実用になっているってのは不思議な話ですが、実際の歴史でもロケットのが先行しているので時系列としては間違っていません。図面によると魔法プロペラ出力の部分に装着し推進力をブーストする仕組みのようで、これなら魔法出力の制御は使い慣れたストライカーユニットで行えるためジェットストライカーのように暴走することは無さそうです。
「ムリダナ」
さてそんな超高々度の作戦にて攻撃要員として抜擢されたサーニャ。確かに3万mもの上空にてサッサとミッションを完了するには彼女のフリーガーハマーが最適でしょう。するとエイラは張り切って同行を志願しますが実戦でシールドを張ったことがないエイラは任務不的確のためあっさり却下です。この辺のやり取りは定番セリフの「ムリダナ」を交えてじつにエイラっぽくて面白い自爆会話でしたね。そしてサーニャの盾となるべく指名されたのはシールド能力に定評がある芳佳…出し抜かれて怒りに震えるエイラがいい味すぎます。ぐぬぬ!
シーン変わってサウナ室、この金髪の美少女は誰だ! いきなり新キャラか!? いや声でわかるんですけどね(笑。メガネっ子がメガネを外すと超美人ってのは昭和からの伝統です。

「敵の敵は味方って言うだろ?」
エイラはペリーヌをどんな目で見てんだか(笑。狭いサウナ室での密談は対芳佳への作戦会議…のはずでしたがサーニャが現れて気まずいエイラはサッサと退室、突然の入室に目を丸くする二人の表情がいいねえ。この直後に眼を細めるペリーヌの表情がまた良かった。メガネ外してるからよく見えないんだね。スチームジャミングが発生したので強めに湯気消ししてみましたが肝心の部分はしっかりガードされている模様。
リーネを巻き込んでの特訓シーン。気合バシバシのペリーヌに対し「え~、お前がサーニャ?」とかやる気ゼロのエイラひどい(笑。言われるままにボーイズライフルをぶっ放すリーネ、飛んで来た弾丸にエイラがシールドを張って守るはずが「お前じゃ本気になれなくてさ」といつもの習慣で避けちゃうエイラ…慌ててシールドを張って難を逃れ怒髪天を突いているペリーヌがいい味でした。まったく誰のために体を張ってんだか(笑

寒い寒い超高々度に備えてエイラのコートを出してあげてるサーニャはいい嫁さんです。そのサーニャの手には3本のマフラー、憎き(?)芳佳の分も用意していることでエイラのジェラシーはフルスロットルGo!Go!
「できないからって諦めちゃダメ!」
僅かなきっかけから気持ちのすれ違いがどんどん加速していく様子は見ていて辛い。この一連はエイラの棒読み口調がリアリティを加速させていた感じ。そしてついに泣いてしまったサーニャ、投げ付けた黒い枕はサーニャの必死の訴え、きっと彼女だってエイラに守って欲しいのでしょう。だからこそ出た厳しい言葉の真意をわかってあげなきゃ。
半月の湖に浮かぶサーニャ。この月が半月なのは二人の気持ちが離れて「半分」になってしまった暗喩ですね。芸が細かいなあ。美しいシーンに無粋な謎光ジャミング、エーリカとのツーショットで現れたジャミングはあまりに不自然でちょっと笑った。他にやりようは無かったのだろうか。

暑がりのルッキーニは厳重な防寒装備にげっそり、さすがイタリア(ロマーニャ)娘に赤いコートはよく似合ってます。そして厳寒の成層圏に備えて気を利かせたリーネは第1期同様に特製ドリンクを振る舞い…ジンジャーティの味にKO気味のみなさんの中で隊長だけ美味しそうに飲んでいるのも1期と同じリアクションですね。相変わらず隊長の味覚はストライクゾーンが広い(笑
「何でお前がサーニャのマフラーしてんだよ…」
ジンジャーティを飲みながら談笑の芳佳を見てエイラの呟き。かわいいなあかわいいなあ。
というわけでロケット打ち上げです。組み体操みたいな姿勢から多段ロケット式に高度3万mを目指す…最上段の二人を見上げるエイラの表情ったら!

501部隊総出による多段式ロケットブースター描写はなかなか大迫力。1万mごとに切り離しつつ上昇を続け、2段目担当のエイラが離れる時がきました。さらに上昇を続けるサーニャ&芳佳から少しずつ離れていくエイラ、見送る表情の何と切ないことか。そしてふと振り返ったサーニャと目が合うとエイラのスイッチが入りました。
「いやだ! 私が、私が、サーニャを守る!」
ここへ至るまでの表情変化は超気合いの作画も相まって何とも素晴らしい。シールドを張れない不甲斐なさ、諦め。しかし未知の上空へ飛んで行くサーニャの顔を見た途端にエイラは全てを賭けて「守る」ことを望んだ。その願いを叫びながら追い付こうともがく表情・アクションは真に迫っていましたね。そんなエイラの思いを遂げさせようと一肌脱ぐ芳佳も気が利いてます。急上昇で前髪が上がってデコ出しのエイラがかわいすぎて脳髄が痺れそう。無事にランデブーを遂げた二人を見送って降下する芳佳の表情も良し。今回ほんと作画が良すぎるなあ…と思ったらまだまだここからが本番でした。

高度3万mへ到達した二人のシーンの美しさ・演出の妙は私の文章力では全く表現できません。誰もいない成層圏に二人きりで浮かぶカットは改めて二人の絆を感じさせ、慣れぬシールドを張りながらサーニャの盾となり、ネウロイ撃破後に飛んだサーニャへ手を伸ばしてキャッチ、そして伝わらない言葉を「近付く」ことで伝える一連のシーンまでを挿入歌だけで通す演出は息を呑みすぎて呼吸困難になるほど。凄い映像だねホント。
成層圏の蒼い帯を背景に手を伸ばせば届きそうなオラーシャの山。
「このままあの山の向こうまで飛んで行こうか…」
「いいよ、サーニャと一緒なら私はどこへだって行ける」
自分の全てを賭けてでも守りたい存在。サーニャのちょっと気まぐれなセリフに涙顔で答える様子はエイラの思いが痛いほど伝わってきます。このシーンは私の涙腺堤防を決壊させるに十分すぎ、見ていて本気泣きしちゃったよ(笑
というわけで二人仲良く「帰る所」へ降下、黒い枕に糸杉の葉のラストショット、陽光に包まれたそれは暖かい関係に戻った二人を祝福しているようでした。いつまでもお幸せに。

そして次回はこれまた1期7話「スースーするの」のオマージュ? 裸シャツのはだけた隊長が意味深すぎる次回は見る前っから当たり確定か? 感動のエイラーニャ回から急降下(褒め言葉)のギャグ回、楽しみすぎる!
- 関連記事
-
- ストライクウィッチーズ2 #08 翼をください
- ストライクウィッチーズ2 #07 モゾモゾするの
- ストライクウィッチーズ2 #06 空より高く
- ストライクウィッチーズ2 #05 私のロマーニャ
- ストライクウィッチーズ2 #04 かたい、はやい、ものすご~い
スポンサーサイト
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
