2010-08-18(Wed)
けいおん!! #20 またまた学園祭!
待望の学祭ライブ。

「放課後ティータイムは、いつまでもいつまでも放課後です!」

ついに軽音部のメインイベント(?)たる学祭ライブが始まりました。開幕前の緞帳裏で繰り広げられる縁起でもない会話…いつになく殊勝な唯が笑えます。律のセットにいつの間にかフロアタムが追加されている不思議、ちなみに棹物の機材は昨年の学祭ライブと同様にギターはマーシャルスタック×2、ベースはアンペグスタックと女子高生の学祭ライブにしては結構な代物です。毎回思うけどこのアンプ類はどこから調達しているのだろう。
二度あることは三度あるの言葉どおり、毎回アクシデント続きの軽音部学祭ライブはシールドに足を引っ掛けた唯が尻もちをついて開幕です。転倒した唯に気が行っていたみなさんが開幕と同時に唯を放って正面向いてすまし顔のアクションはいかにも高校生ぽい。尻もちスタートの唯は立ち上がる時に弦を引っ掛けて大音響を暴発させたりいきなり散々ですなあ。
ふと客席を見ると全員が揃いのHTTシャツを着ていました。前回の衣装制作云々にてTシャツ5枚プリントするのに何故徹夜仕事なのだろう?と思ったけれどなるほどこういうことでしたか。そりゃ徹夜明けのさわちゃんが疲労困憊だったはずです。お疲れさん、そしてグッジョブ。
ステージの絵作りは後から前から横からどうぞな多彩アングル、壇上からクラスメイトを見下ろす唯視点アングルも多用され、100%笑顔で声援を送るクラスメイトたちとの一体感を演出しています。ほどなくライブスタート、「ひらさわ」と書かれた上履きのアップはこれが学祭ライブであることを強調し、また楽しげな動きで唯のノリノリ気分を感じさせますね。ロミジュリ舞台で使った木の枝を振りながら声援を送るクラスメイトたちもノリノリで楽しそう。

ライブお約束の客席向けマイクアクション。学祭ライブも3回目ってことで唯もステージ慣れしてきた? 正直言って演奏している曲は私の趣味ではないためコメントは控えたいけれど、観客と一体となった高校生の学祭ライブのノリ・熱さの再現性はさすがとしか。学祭ライブって見る方も演る方もこんなノリですよね。
1曲終わってMCタイム。ロミジュリ舞台の話にて澪を煽った律は思わぬ逆襲に焦ったりかわいい。澪との身長差からちょっと背伸びしてマイクに向かう様子もかわいいです。こういう丁寧な描写の積み重ね・芸の細かさがリアリティに繋がっているのだなあ。
調子に乗ってMCが止まらない唯。和からの巻き指示を見て焦る梓など露知らず体当たりからギュワーン!とか果てしなくフリーダムなMCはあまりにグダグダすぎて「曲やる時間が無くなっちゃうよ」と不安になりますが…じつに唯らしいこのグダグダさは軽音部の緩い日常を示しているのかも。

熱い声援を聞いた紬はいつになくハイテンション、ほんと楽しそう。一方いきなり話を振られてギターヘッドでマイクスタンドを引っ掛けちゃう梓、「すいません」を連発するのは元来の生真面目さに加えてこのステージの大切さを誰よりもわかっているから。「ギターが上手い」と紹介されての複雑な表情はこれまた唯の天才性を知っているからこそ。梓の性格がよく表れたパート紹介シーンでした。
「もっと演奏していたいんだけど…時間が来ちゃいました」
ステージ正面からのアングルで最後の曲であることを告げ、「時間が来ちゃいました」で客席向きの逆光後姿へ繋ぐコンテ割りは一瞬で全身さぶいぼでした。グダグダのMCに別れを告げての「最後の曲」、これはそのまま「軽音部の緩い日常にも終わりの時間が来る」ことを重ねたセリフなのでしょう。楽しい時間はいつか終わりが来る、だからこそ楽しい時間は思いっきり楽しまなければ!という思いを感じさせる唯の瞳はキラキラ輝いています。
ラストの曲を精一杯演奏し、汗を飛ばしながら歌う唯の表情はもうすぐ終わってしまうこのステージを愛しむよう。ステージかぶりつきのクラスメイトや袖の和、もちろんさわちゃんや憂ちゃん純ちゃんも軽音部の学祭ラストライブを優しい表情で見守っています。演奏の合間合間に学祭風景をカットインする演出はいかにも石原コンテっぽくて苦笑ってしまったけれど、「U&I」の優しい曲調に包まれた軽音部ラストライブは暖かさの溢れる良いライブでした。
全体的に引きアングルや客席カットを多用していたのもライブ感を盛り上げていましたね。まるで現場で見ているような臨場感、観客のリアクションを含めて「高校生の学祭ライブ」の雰囲気が良く再現されていたと思います。

無事にライブを終えて部室で放心のみなさん。「この後なにする?」からの会話シーンには意表を突かれました。クリスマスパーティ、正月と続いて「おいおい、きみら受験生だろう?」とTV画面へツッコむやいなや澪が「次の新歓ライブか」と続け、全員は当然のように「来年の軽音部」の話で盛り上がっています。この辺りから優しいBGMが流れ始め、涙を浮かべた律が「来年は無い無い」とツッコミを入れる。ああみんなわかってやってたんだ。夢の時間が終わってしまうことを認めたくない故の足掻き、祭りの後の寂しさに輪を掛けた「次が無い寂しさ」に目から汗を落としながらグチャグチャの泣き笑い風景は彼女たちの思いが痛いほど伝わってきます。切ないなあ。
前夜の寝不足とライブの疲れと泣き疲れからか全員揃って寝入ってしまったみなさん。ギュッと繋がれた唯の手は仲間への大切な思いを感じさせます。このけいおん2期は「卒業」を匂わせる描写が幾度となく描かれてきましたが、学祭ライブを終えたことでいよいよその現実に近付き…タイムリミットへ向けての心理変化がどう描かれていくのか楽しみなような寂しいような。
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「放課後ティータイムは、いつまでもいつまでも放課後です!」

ついに軽音部のメインイベント(?)たる学祭ライブが始まりました。開幕前の緞帳裏で繰り広げられる縁起でもない会話…いつになく殊勝な唯が笑えます。律のセットにいつの間にかフロアタムが追加されている不思議、ちなみに棹物の機材は昨年の学祭ライブと同様にギターはマーシャルスタック×2、ベースはアンペグスタックと女子高生の学祭ライブにしては結構な代物です。毎回思うけどこのアンプ類はどこから調達しているのだろう。
二度あることは三度あるの言葉どおり、毎回アクシデント続きの軽音部学祭ライブはシールドに足を引っ掛けた唯が尻もちをついて開幕です。転倒した唯に気が行っていたみなさんが開幕と同時に唯を放って正面向いてすまし顔のアクションはいかにも高校生ぽい。尻もちスタートの唯は立ち上がる時に弦を引っ掛けて大音響を暴発させたりいきなり散々ですなあ。
ふと客席を見ると全員が揃いのHTTシャツを着ていました。前回の衣装制作云々にてTシャツ5枚プリントするのに何故徹夜仕事なのだろう?と思ったけれどなるほどこういうことでしたか。そりゃ徹夜明けのさわちゃんが疲労困憊だったはずです。お疲れさん、そしてグッジョブ。
ステージの絵作りは後から前から横からどうぞな多彩アングル、壇上からクラスメイトを見下ろす唯視点アングルも多用され、100%笑顔で声援を送るクラスメイトたちとの一体感を演出しています。ほどなくライブスタート、「ひらさわ」と書かれた上履きのアップはこれが学祭ライブであることを強調し、また楽しげな動きで唯のノリノリ気分を感じさせますね。ロミジュリ舞台で使った木の枝を振りながら声援を送るクラスメイトたちもノリノリで楽しそう。

ライブお約束の客席向けマイクアクション。学祭ライブも3回目ってことで唯もステージ慣れしてきた? 正直言って演奏している曲は私の趣味ではないためコメントは控えたいけれど、観客と一体となった高校生の学祭ライブのノリ・熱さの再現性はさすがとしか。学祭ライブって見る方も演る方もこんなノリですよね。
1曲終わってMCタイム。ロミジュリ舞台の話にて澪を煽った律は思わぬ逆襲に焦ったりかわいい。澪との身長差からちょっと背伸びしてマイクに向かう様子もかわいいです。こういう丁寧な描写の積み重ね・芸の細かさがリアリティに繋がっているのだなあ。
調子に乗ってMCが止まらない唯。和からの巻き指示を見て焦る梓など露知らず体当たりからギュワーン!とか果てしなくフリーダムなMCはあまりにグダグダすぎて「曲やる時間が無くなっちゃうよ」と不安になりますが…じつに唯らしいこのグダグダさは軽音部の緩い日常を示しているのかも。

熱い声援を聞いた紬はいつになくハイテンション、ほんと楽しそう。一方いきなり話を振られてギターヘッドでマイクスタンドを引っ掛けちゃう梓、「すいません」を連発するのは元来の生真面目さに加えてこのステージの大切さを誰よりもわかっているから。「ギターが上手い」と紹介されての複雑な表情はこれまた唯の天才性を知っているからこそ。梓の性格がよく表れたパート紹介シーンでした。
「もっと演奏していたいんだけど…時間が来ちゃいました」
ステージ正面からのアングルで最後の曲であることを告げ、「時間が来ちゃいました」で客席向きの逆光後姿へ繋ぐコンテ割りは一瞬で全身さぶいぼでした。グダグダのMCに別れを告げての「最後の曲」、これはそのまま「軽音部の緩い日常にも終わりの時間が来る」ことを重ねたセリフなのでしょう。楽しい時間はいつか終わりが来る、だからこそ楽しい時間は思いっきり楽しまなければ!という思いを感じさせる唯の瞳はキラキラ輝いています。
ラストの曲を精一杯演奏し、汗を飛ばしながら歌う唯の表情はもうすぐ終わってしまうこのステージを愛しむよう。ステージかぶりつきのクラスメイトや袖の和、もちろんさわちゃんや憂ちゃん純ちゃんも軽音部の学祭ラストライブを優しい表情で見守っています。演奏の合間合間に学祭風景をカットインする演出はいかにも石原コンテっぽくて苦笑ってしまったけれど、「U&I」の優しい曲調に包まれた軽音部ラストライブは暖かさの溢れる良いライブでした。
全体的に引きアングルや客席カットを多用していたのもライブ感を盛り上げていましたね。まるで現場で見ているような臨場感、観客のリアクションを含めて「高校生の学祭ライブ」の雰囲気が良く再現されていたと思います。

無事にライブを終えて部室で放心のみなさん。「この後なにする?」からの会話シーンには意表を突かれました。クリスマスパーティ、正月と続いて「おいおい、きみら受験生だろう?」とTV画面へツッコむやいなや澪が「次の新歓ライブか」と続け、全員は当然のように「来年の軽音部」の話で盛り上がっています。この辺りから優しいBGMが流れ始め、涙を浮かべた律が「来年は無い無い」とツッコミを入れる。ああみんなわかってやってたんだ。夢の時間が終わってしまうことを認めたくない故の足掻き、祭りの後の寂しさに輪を掛けた「次が無い寂しさ」に目から汗を落としながらグチャグチャの泣き笑い風景は彼女たちの思いが痛いほど伝わってきます。切ないなあ。
前夜の寝不足とライブの疲れと泣き疲れからか全員揃って寝入ってしまったみなさん。ギュッと繋がれた唯の手は仲間への大切な思いを感じさせます。このけいおん2期は「卒業」を匂わせる描写が幾度となく描かれてきましたが、学祭ライブを終えたことでいよいよその現実に近付き…タイムリミットへ向けての心理変化がどう描かれていくのか楽しみなような寂しいような。
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