2010-09-01(Wed)
けいおん!! #22 受験!
バレンタインにキャッキャウフフ。

…はたしてサクラサクか!?

前回の卒アル撮影から時間は一気に進んで早くも2月中旬のあのイベントです。まあ受験勉強に苦悶する姿を延々と映されてもアレですし、受験生の秋冬をリアルに描いたところであまり楽しい話になりそうも無いので妥当なオミットかもしれません。そもそもこの作品は「裏での努力」を極力見せず、その結果や付随する日常風景のみを鮮やかに描くことが作風となっているためこれで正解なのでしょう。
というわけでバルタンデーを目前に控えた2年組はチョコレートの話で盛り上がり…女子高すなわち同性同士なのにチョコが行き交う様子は見ていて不思議な気分です。女子高だから微笑ましく見てられますが、これが男子校だったら以下略。いや今どきは「男の娘」という性別があるのでそれはそれでアリなのだろうか。
部室にて受験勉強追い込みのみなさん。一人外れてソファーに座る梓が寂しそうです。「気にせず練習して」と言われてジャンジャカとギターを弾き始めると唯&律は落ち着かず…やっぱりこの設定は無理があるよなあ。いくら「気にするな」と言われても勉強している側でガンガン弾くわけにもいきませんし、ギターを鳴らしてる側で勉強に集中できるとも思えない。この状況はお互いに不幸な気がする。それはともかく先輩たちの輪から外れ、たった一人でギターパートを黙々と弾いている梓の姿は寂しさを演出しまくってますね。何だか見ていて辛い。
「いいなあ、梓ちゃんの手作りチョコ」
来たるべくバルタンデーに今年こそは先輩たちにチョコを!と梓。その話を聞いた憂ちゃんは梓チョコをご所望、それに重ねて科を作りながらチョコを欲しがる純ちゃんがかわいいです。今回はこのシーンに限らず純ちゃんのキャラクターが表に出て、それに合わせコロコロ変わる表情も楽しかった。
そして早くも受験当日となりました。雪降る早朝の凛とした空気感の再現は相変わらずさすが、そんな中で受験票をしつこく確認する澪は性格が出ていますね。バッグのポケットに入れたはずの受験票が無くて焦る律も性格が出てます(笑。てな所へ現れた唯は一夜漬けで詰め込んだのか、覚えた英単語がこぼれないよう慎重な歩み…これもまた唯らしい。関係ないけど西屋氏作監回のキャラは毎度肉付きがよろしいね。ローアングルで受験票を拾う律の脚とか無駄に色気を感じます(笑

梓はチョコケーキの材料を買い出しへ。このシーンもまた純ちゃんの見せ場というか、アバウトっぷりを遺憾なく発揮しておりました。チョコケーキだからって黒砂糖はダメだろう、ケーキ作るのにチ○ルチョコはダメだろう。お菓子作りのレシピってただでさえグラム単位のシビアさだってのに素材がこれでは作る前から結果が見えています。「ちゃんと作ったことある?」と梓のツッコミに平然と「もちろん」と答える純ちゃんのアバウトさは高田純次レベルのような…憂ちゃん登場によってバレバレ(笑。梓のカゴを見てもあえてツッコまず「一緒に作らない?」とさりげなくフォローする憂ちゃんてばできた子です。
平沢家に到着して出されたスリッパ。「ひとつだけもこもこのやつがあるんだけどどっちがいい?」と訊かれた2人、どうするのかと思ったら片足ずつ履いてて笑った。ほんと仲いいんだね。チョコレートを湯煎しながらペロリと味見の純ちゃんもかわいい。女の子のこういう仕草は王道定番鉄板とわかっていながらかわいいものはかわいいのです。
すると試験が終わった唯が帰ってきてしまいました。2教科なので帰りが早い…いいなあ私立文系は。とはいえ当然ながら受験生全員が2教科試験なので合否での優位さは無いんだよねえ。チョコの匂いに反応する唯に梓はドキドキ、しかしさすが憂ちゃんは唯の扱い方がわかってらっしゃる。
「無事卒業できますように」
買い物ついでのお百度参り、とはいえ正確に回数を数えていない辺り憂ちゃんも天才の片鱗が見えます(笑。もちろん梓もお付き合い、笑顔を見せながらも「卒業」という言葉に敏感になっている梓が辛い。

バルタンデー当日の朝、出来上がったケーキを手に緊張の梓。いつも仲良く遊んでいる相手とはいえ改めてチョコを渡そうってと変に緊張するものなのでしょう。合流した純ちゃんと「渡し方」についてあれこれシミュレートするも名案は浮かばず、てなことやってるうちに先輩たちが登校して来ちゃいました。さあ行け梓! するとすかさず1年生が澪へチョコを献上、タイミングを失って遠目で見ている梓が切ないなあ。
休み時間に渡そうと唯たちの教室へ行くも不在。どうやら職員室にて受験の報告をしている様子です。何だかんだで第二志望・第三志望の大学に合格しているらしいみなさん、いつの間に!? 他のメンツはともかく唯までも合格済みってのはいくら「本番に強い」ってもあまりに上手く行きすぎていてナントモ。件の女子大以外全滅で、最後の最後に全員揃って見に行った合格発表で…ってな流れのほうが唯らしかっただろうに。唯にとって滑り止めは「本番」じゃないのですから。
てなところへ梓たち登場。職員室前でもまた梓はさわちゃん先生の「卒業」という言葉に敏感な反応を見せていました。憧れの澪先輩へチョコを渡した純ちゃん、そして先輩たちの視線は梓の包みへ。ここでチョコを渡せずに走り去ってしまうのは「チョコを渡したら先輩たちとのイベントがまた一つ終わってしまう」、「卒業」という言葉のリアリティが梓のささやかなムネを襲っているのでしょう。こういう「葛藤する心理」を描かせたら花田先生はピカイチですね。渡り廊下の逆光シルエットで描かれた梓の寂しそうな姿は切なさ倍増、先輩たちの卒業を素直に喜べない葛藤が白い寒空とのコントラストでよく表現されていました。

結局チョコケーキを渡せないまま放課後へ。部室の前で気合一発の梓を迎えて頭ゴッツンの唯は梓が気になって仕方がないのだろうなあ。さっそくお茶タイムのみなさん、とっておきのお茶を用意し「今日はお菓子が無い」と紬も気を利かせてます。さわちゃんが一人遅れていたのも気を利かせていたのかな。じつにココロが暖かくなるシナリオです。
いつの間にか外は一面の雪。トンちゃん水槽の遮光で窓を1枚潰しているため1つの窓にみなさん詰め詰めで雪景色見物の様子は外の寒空と裏腹にじつに暖かい風景でした。先輩たちの卒業をどこか受け入れられなかった梓が見せた「輪の中での笑顔」は、来るべき卒業に対しての「心の整理」ができた表れなのでしょう。もうすぐいなくなってしまう先輩たち、だからこそ限られた時間を笑顔で過ごしたい。そんな生徒たちを後から暖かく見守るさわちゃんは大人だなあ。おそらく自分の卒業間際の風景を思い出していたのでしょう。
1回10円のお参りを100回、すなわち1000円入れれば100回分ってことでショートカットお百度参りの梓。高校生がお賽銭に1000円とは結構な奮発です。さらに手を合わせて深く頭を下げてのお願い、梓がいかに真剣に、心の底から「揃って合格」を願っているかわかりますね。それはもちろん先輩たちとの「別れ」を意味するのだけれど、「卒業までみんなで笑って過ごせますように」と今の梓はもう迷いがありません。唯がくれた飴ちゃん(飴玉を飴ちゃんと呼ぶのはいかにも関西制作です)を一舐めして「甘っ!」と梓、この飴には唯(先輩たち)の思い・優しさが詰まっているのでしょう。前回見せた「モンブランの栗」のリターン、梓がいかに唯(先輩たち)から愛されているかわかる、その「甘さ」の心地よさが伝わってくるワンカットでした。
さてドキドキの合格発表です。ビビって見られない澪はお約束、そして全員揃って最前列にて一斉にジャンプ! 結果は!?
まーたこの合否表現が憎い演出でした。授業中の2年教室にて顔を伏せる憂ちゃんに気付いた純ちゃんがパッと視線を梓へ向けると…唯からのメールを見て何度も頷く梓の表情が全てを語っていましたね。静かな教室にて最大限の喜びを見せる梓の描写は素晴らしかった。メール画面に咲いた4つの桜、まあ予定調和のオチだけれど揃って合格おめでとう。
受験も終わって残されたイベントは卒業式だけ? 今回梓はある程度覚悟が決まったとはいえ実際に卒業となればまた別、はたして一人残される梓はどうなってしまうのか、先輩たちを笑顔で送り出すことができるのか。今まで我慢してきた「涙」をついに溢れさせることになるのだろうか。
そしてそれは視聴者にとっても唯たちとの「別れ」となります。梓ほどではないにしろさすがに少々寂しくなってきました。はたして私は彼女たちの卒業を笑顔で見送ることができるでしょうか。
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…はたしてサクラサクか!?

前回の卒アル撮影から時間は一気に進んで早くも2月中旬のあのイベントです。まあ受験勉強に苦悶する姿を延々と映されてもアレですし、受験生の秋冬をリアルに描いたところであまり楽しい話になりそうも無いので妥当なオミットかもしれません。そもそもこの作品は「裏での努力」を極力見せず、その結果や付随する日常風景のみを鮮やかに描くことが作風となっているためこれで正解なのでしょう。
というわけでバルタンデーを目前に控えた2年組はチョコレートの話で盛り上がり…女子高すなわち同性同士なのにチョコが行き交う様子は見ていて不思議な気分です。女子高だから微笑ましく見てられますが、これが男子校だったら以下略。いや今どきは「男の娘」という性別があるのでそれはそれでアリなのだろうか。
部室にて受験勉強追い込みのみなさん。一人外れてソファーに座る梓が寂しそうです。「気にせず練習して」と言われてジャンジャカとギターを弾き始めると唯&律は落ち着かず…やっぱりこの設定は無理があるよなあ。いくら「気にするな」と言われても勉強している側でガンガン弾くわけにもいきませんし、ギターを鳴らしてる側で勉強に集中できるとも思えない。この状況はお互いに不幸な気がする。それはともかく先輩たちの輪から外れ、たった一人でギターパートを黙々と弾いている梓の姿は寂しさを演出しまくってますね。何だか見ていて辛い。
「いいなあ、梓ちゃんの手作りチョコ」
来たるべくバルタンデーに今年こそは先輩たちにチョコを!と梓。その話を聞いた憂ちゃんは梓チョコをご所望、それに重ねて科を作りながらチョコを欲しがる純ちゃんがかわいいです。今回はこのシーンに限らず純ちゃんのキャラクターが表に出て、それに合わせコロコロ変わる表情も楽しかった。
そして早くも受験当日となりました。雪降る早朝の凛とした空気感の再現は相変わらずさすが、そんな中で受験票をしつこく確認する澪は性格が出ていますね。バッグのポケットに入れたはずの受験票が無くて焦る律も性格が出てます(笑。てな所へ現れた唯は一夜漬けで詰め込んだのか、覚えた英単語がこぼれないよう慎重な歩み…これもまた唯らしい。関係ないけど西屋氏作監回のキャラは毎度肉付きがよろしいね。ローアングルで受験票を拾う律の脚とか無駄に色気を感じます(笑

梓はチョコケーキの材料を買い出しへ。このシーンもまた純ちゃんの見せ場というか、アバウトっぷりを遺憾なく発揮しておりました。チョコケーキだからって黒砂糖はダメだろう、ケーキ作るのにチ○ルチョコはダメだろう。お菓子作りのレシピってただでさえグラム単位のシビアさだってのに素材がこれでは作る前から結果が見えています。「ちゃんと作ったことある?」と梓のツッコミに平然と「もちろん」と答える純ちゃんのアバウトさは高田純次レベルのような…憂ちゃん登場によってバレバレ(笑。梓のカゴを見てもあえてツッコまず「一緒に作らない?」とさりげなくフォローする憂ちゃんてばできた子です。
平沢家に到着して出されたスリッパ。「ひとつだけもこもこのやつがあるんだけどどっちがいい?」と訊かれた2人、どうするのかと思ったら片足ずつ履いてて笑った。ほんと仲いいんだね。チョコレートを湯煎しながらペロリと味見の純ちゃんもかわいい。女の子のこういう仕草は王道定番鉄板とわかっていながらかわいいものはかわいいのです。
すると試験が終わった唯が帰ってきてしまいました。2教科なので帰りが早い…いいなあ私立文系は。とはいえ当然ながら受験生全員が2教科試験なので合否での優位さは無いんだよねえ。チョコの匂いに反応する唯に梓はドキドキ、しかしさすが憂ちゃんは唯の扱い方がわかってらっしゃる。
「無事卒業できますように」
買い物ついでのお百度参り、とはいえ正確に回数を数えていない辺り憂ちゃんも天才の片鱗が見えます(笑。もちろん梓もお付き合い、笑顔を見せながらも「卒業」という言葉に敏感になっている梓が辛い。

バルタンデー当日の朝、出来上がったケーキを手に緊張の梓。いつも仲良く遊んでいる相手とはいえ改めてチョコを渡そうってと変に緊張するものなのでしょう。合流した純ちゃんと「渡し方」についてあれこれシミュレートするも名案は浮かばず、てなことやってるうちに先輩たちが登校して来ちゃいました。さあ行け梓! するとすかさず1年生が澪へチョコを献上、タイミングを失って遠目で見ている梓が切ないなあ。
休み時間に渡そうと唯たちの教室へ行くも不在。どうやら職員室にて受験の報告をしている様子です。何だかんだで第二志望・第三志望の大学に合格しているらしいみなさん、いつの間に!? 他のメンツはともかく唯までも合格済みってのはいくら「本番に強い」ってもあまりに上手く行きすぎていてナントモ。件の女子大以外全滅で、最後の最後に全員揃って見に行った合格発表で…ってな流れのほうが唯らしかっただろうに。唯にとって滑り止めは「本番」じゃないのですから。
てなところへ梓たち登場。職員室前でもまた梓はさわちゃん先生の「卒業」という言葉に敏感な反応を見せていました。憧れの澪先輩へチョコを渡した純ちゃん、そして先輩たちの視線は梓の包みへ。ここでチョコを渡せずに走り去ってしまうのは「チョコを渡したら先輩たちとのイベントがまた一つ終わってしまう」、「卒業」という言葉のリアリティが梓のささやかなムネを襲っているのでしょう。こういう「葛藤する心理」を描かせたら花田先生はピカイチですね。渡り廊下の逆光シルエットで描かれた梓の寂しそうな姿は切なさ倍増、先輩たちの卒業を素直に喜べない葛藤が白い寒空とのコントラストでよく表現されていました。

結局チョコケーキを渡せないまま放課後へ。部室の前で気合一発の梓を迎えて頭ゴッツンの唯は梓が気になって仕方がないのだろうなあ。さっそくお茶タイムのみなさん、とっておきのお茶を用意し「今日はお菓子が無い」と紬も気を利かせてます。さわちゃんが一人遅れていたのも気を利かせていたのかな。じつにココロが暖かくなるシナリオです。
いつの間にか外は一面の雪。トンちゃん水槽の遮光で窓を1枚潰しているため1つの窓にみなさん詰め詰めで雪景色見物の様子は外の寒空と裏腹にじつに暖かい風景でした。先輩たちの卒業をどこか受け入れられなかった梓が見せた「輪の中での笑顔」は、来るべき卒業に対しての「心の整理」ができた表れなのでしょう。もうすぐいなくなってしまう先輩たち、だからこそ限られた時間を笑顔で過ごしたい。そんな生徒たちを後から暖かく見守るさわちゃんは大人だなあ。おそらく自分の卒業間際の風景を思い出していたのでしょう。
1回10円のお参りを100回、すなわち1000円入れれば100回分ってことでショートカットお百度参りの梓。高校生がお賽銭に1000円とは結構な奮発です。さらに手を合わせて深く頭を下げてのお願い、梓がいかに真剣に、心の底から「揃って合格」を願っているかわかりますね。それはもちろん先輩たちとの「別れ」を意味するのだけれど、「卒業までみんなで笑って過ごせますように」と今の梓はもう迷いがありません。唯がくれた飴ちゃん(飴玉を飴ちゃんと呼ぶのはいかにも関西制作です)を一舐めして「甘っ!」と梓、この飴には唯(先輩たち)の思い・優しさが詰まっているのでしょう。前回見せた「モンブランの栗」のリターン、梓がいかに唯(先輩たち)から愛されているかわかる、その「甘さ」の心地よさが伝わってくるワンカットでした。
さてドキドキの合格発表です。ビビって見られない澪はお約束、そして全員揃って最前列にて一斉にジャンプ! 結果は!?
まーたこの合否表現が憎い演出でした。授業中の2年教室にて顔を伏せる憂ちゃんに気付いた純ちゃんがパッと視線を梓へ向けると…唯からのメールを見て何度も頷く梓の表情が全てを語っていましたね。静かな教室にて最大限の喜びを見せる梓の描写は素晴らしかった。メール画面に咲いた4つの桜、まあ予定調和のオチだけれど揃って合格おめでとう。
受験も終わって残されたイベントは卒業式だけ? 今回梓はある程度覚悟が決まったとはいえ実際に卒業となればまた別、はたして一人残される梓はどうなってしまうのか、先輩たちを笑顔で送り出すことができるのか。今まで我慢してきた「涙」をついに溢れさせることになるのだろうか。
そしてそれは視聴者にとっても唯たちとの「別れ」となります。梓ほどではないにしろさすがに少々寂しくなってきました。はたして私は彼女たちの卒業を笑顔で見送ることができるでしょうか。
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