2010-09-08(Wed)
けいおん!! #23 放課後!
卒業式を明日に控えて部室へ集まる軽音部の面々。

最後の放課後です。

作品内時間はサクサクと進んで早くも卒業式前日、無事に大学合格を果たした唯は自宅で一人卒業式の準備をしています。TVを見ながらのアイロン掛けは見ていて少々ヒヤヒヤ、そっちに気を取られてスカートに大穴!ってな流れかと思った(笑。毛玉がたくさん付いたタイツは時の流れを感じさせますね。てな所へケータイ着信、そのカットと前後して学校の2年生組(憂ちゃんのメールシーン)を映して軽くミスリードを誘いながら「卒業」という単語に少々ブルーな梓を見せたりなかなか巧妙な作りです。そんな梓はギターを背負って走る唯を窓の外に発見、何やってんすか唯先輩!
卒業式前日に部室へ集まっていつもどおりのゆるゆるな時間、さっそくお茶をすすってポッキー早食いバトルは何でもやりたい紬が相変わらずいい味だなあ。こんな紬を見られるのも残り僅かかと思うと感慨深いです。部活申請用紙の裏に手書きの双六、途中のイベントが場当たりってのはいかにも軽音部らしく、また「ゴールが無い」のは彼女たちの終わりなき繋がりを示唆している感じ。高校時代は明日で終わってしまうけれどそれはゴールではないのです。
「自分たちの教室なのに、何か違うみたいだな」
ついこないだ学祭準備で賑やかだった教室にはもう誰もいない。卒業式を控えてガランとした教室は「ここはもう自分たちの居場所ではない」という現実を改めて認識させるもの。わかるなあその気持ち。何だかこの辺から私の涙腺堤防は危険水位に近付いてまいりました。回し手紙が詰まった唯の机、高校時代の思い出としてそれを欲しがる紬の気持ちもわかります。てな所へ和が登場。卒業式の原稿確認やら生徒会の残務整理やら軽音部のみなさんと違って最後まで働き者です(笑

生徒会室へ戻った和がしみじみと部屋を眺めるシーンは彼女も「この場所」に思い入れがあるのでしょう。生徒会長として忙しく働いた彼女の居場所、それは軽音部が部室に対して思う気持ちと同じです。すると暇人4人(笑)が追って来ました。書棚から生徒会アルバムを見つけた唯は学校の歴史に残る「足跡」がうらやましい。そして自分も「ここにいた」証を残したいと思うようになります。それはともかくアルバムを見られて赤くなる和がかわいい、さらにメガネまで外して倍率ドン! 一方唯のメガネ顔もかわいかったですね。
体操服姿の梓を見つけていつもどおりいきなり抱き付く唯。並んで歩いてた純ちゃんのびっくり顔がいい味です(笑。そんなこんなで先輩たちの代理でパンを購入。幻のゴールデンチョコパンを梓は「偶然買えた」と言っていたけれど、これは修学旅行の時と同様に「学校に3年生がいない」からこそ買えたのでしょう。全員満面笑顔で堪能したあと余った分をおみやげに持たせる唯の優しさ…食べたことあるけどその気遣いが嬉しい梓でした。

2年生以下は授業中なので楽器の音も出せず時間を持て余すみなさん。何かやり残した事は無いか? と考えると結構出てくるもので、澪は初めてトンちゃんにエサをあげたり、紬はいつぞやのホームセンターで買ったガラス磨きを試してみたり…その流れで部室の掃除を始めたみなさん。3年間お世話になった部室を愛おしむように磨くみなさんの姿はいよいよ卒業を感じさせてじわじわ来ます。そのピークは最後の終業チャイム、すなわち「最後の放課後」を告げるチャイムを聞く4人の表情は私の涙腺を刺激するに十分すぎました。あからさまな泣かせではない、こういう絶妙な演出におっさんは弱い。
部室に現れた梓を待っていた先輩たち。この「当たり前の風景」もこれが最後かと思うと感慨深いなあ。いや先輩たちが楽器構えて待ってるなんて今回が最初で最後かも。
生徒会アルバムと同様に自分たちも足跡を残したい…というわけで演奏を録音して残すことになりました。HTTの音源といえば学祭ライブの様子を誰か撮影しているはずですがそれはそれ、いつもみんなで過ごしたこの部室で録音することに意義があるのでしょう。さて演奏!という段でセットリストが決まっていないお約束、あーだこーだと悩んでいるうちに本日何度目のティータイム?(笑

先の職員室ではあくまで「教師」の態度だったさわちゃんでしたがやはり「後輩」たちが気になるのでしょう。部室の前に立つ「レコーディング中」のサンドイッチカエルを見てニヤマリのさわちゃん、あああもう憎すぎる演出だなあ。おそらくさわちゃんも卒業間際に同じことをしていたのでしょうね。今や年季の入った同じラジカセを使って。
さわちゃん入室のタイミングで曲の切れ目にみんなでトイレ。残された梓が慌てて後を追い、さわちゃんだけが部室に残るという絵面は関係性の縮図すぎて何か切ない。この描写からしておそらく梓は来年の受験で先輩4人と同じ大学を目指すんじゃ? ほどなく再開したレコーディングにさわちゃんがあくまで見守る立場を貫くのは「彼女たちの大切な時間」に割り込むべきではないという気遣い、と同時に「親離れ」の意味もあったかもしれません。この一連シーンは軽音部以上にさわちゃんの描写が印象的でした。
それはそうと紬が卒業してしまうと部室での至れり尽くせりティータイムが無くなってしまうわけで、そうなったらさわちゃんは部室へ来てくれるのかしらん?(笑
サブタイバックとアイキャッチで1期から通して使われたカセットテープの絵柄は全てここへの伏線でしたか。「放課後ティータイム」と書かれたカセットテープに録音された演奏は、全てのサブタイバック、すなわち軽音部3年間の思い出が集約されたものなのでしょうね。何年か後に軽音部の誰か(成長していい女になった律あたりが適役?)が桜高に教師として戻り、そしてこのテープをその時の生徒が聴き…なんてループが起きるのかも。
部室の掃除と共に真っ白になったホワイトボード。いつも何かしらカオスなラクガキが書かれていたホワイトボードは軽音部の象徴です。それが真っ白になったというのは軽音部の卒業を強く意識させるもの、このワンカットでいよいよ寂しさがこみ上げてまいりました。今回の演出は石立氏、随所に仕掛けられた爆弾が効果的すぎておっさんの涙腺はもはやボロボロです。
さて次回はついに卒業式です。その後2話ほど番外編があるとはいえ実質の最終回であり、彼女たちの卒業を見届けたい気持ちと別れの寂しさがマーブルスクリュー状態の私はどうにも落ち着かない…まるで自分が卒業式に参加するような気分であります。果たして私は笑顔で見送ることができるのか、そして一人残される梓はどうなってしまうのか。
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最後の放課後です。

作品内時間はサクサクと進んで早くも卒業式前日、無事に大学合格を果たした唯は自宅で一人卒業式の準備をしています。TVを見ながらのアイロン掛けは見ていて少々ヒヤヒヤ、そっちに気を取られてスカートに大穴!ってな流れかと思った(笑。毛玉がたくさん付いたタイツは時の流れを感じさせますね。てな所へケータイ着信、そのカットと前後して学校の2年生組(憂ちゃんのメールシーン)を映して軽くミスリードを誘いながら「卒業」という単語に少々ブルーな梓を見せたりなかなか巧妙な作りです。そんな梓はギターを背負って走る唯を窓の外に発見、何やってんすか唯先輩!
卒業式前日に部室へ集まっていつもどおりのゆるゆるな時間、さっそくお茶をすすってポッキー早食いバトルは何でもやりたい紬が相変わらずいい味だなあ。こんな紬を見られるのも残り僅かかと思うと感慨深いです。部活申請用紙の裏に手書きの双六、途中のイベントが場当たりってのはいかにも軽音部らしく、また「ゴールが無い」のは彼女たちの終わりなき繋がりを示唆している感じ。高校時代は明日で終わってしまうけれどそれはゴールではないのです。
「自分たちの教室なのに、何か違うみたいだな」
ついこないだ学祭準備で賑やかだった教室にはもう誰もいない。卒業式を控えてガランとした教室は「ここはもう自分たちの居場所ではない」という現実を改めて認識させるもの。わかるなあその気持ち。何だかこの辺から私の涙腺堤防は危険水位に近付いてまいりました。回し手紙が詰まった唯の机、高校時代の思い出としてそれを欲しがる紬の気持ちもわかります。てな所へ和が登場。卒業式の原稿確認やら生徒会の残務整理やら軽音部のみなさんと違って最後まで働き者です(笑

生徒会室へ戻った和がしみじみと部屋を眺めるシーンは彼女も「この場所」に思い入れがあるのでしょう。生徒会長として忙しく働いた彼女の居場所、それは軽音部が部室に対して思う気持ちと同じです。すると暇人4人(笑)が追って来ました。書棚から生徒会アルバムを見つけた唯は学校の歴史に残る「足跡」がうらやましい。そして自分も「ここにいた」証を残したいと思うようになります。それはともかくアルバムを見られて赤くなる和がかわいい、さらにメガネまで外して倍率ドン! 一方唯のメガネ顔もかわいかったですね。
体操服姿の梓を見つけていつもどおりいきなり抱き付く唯。並んで歩いてた純ちゃんのびっくり顔がいい味です(笑。そんなこんなで先輩たちの代理でパンを購入。幻のゴールデンチョコパンを梓は「偶然買えた」と言っていたけれど、これは修学旅行の時と同様に「学校に3年生がいない」からこそ買えたのでしょう。全員満面笑顔で堪能したあと余った分をおみやげに持たせる唯の優しさ…食べたことあるけどその気遣いが嬉しい梓でした。

2年生以下は授業中なので楽器の音も出せず時間を持て余すみなさん。何かやり残した事は無いか? と考えると結構出てくるもので、澪は初めてトンちゃんにエサをあげたり、紬はいつぞやのホームセンターで買ったガラス磨きを試してみたり…その流れで部室の掃除を始めたみなさん。3年間お世話になった部室を愛おしむように磨くみなさんの姿はいよいよ卒業を感じさせてじわじわ来ます。そのピークは最後の終業チャイム、すなわち「最後の放課後」を告げるチャイムを聞く4人の表情は私の涙腺を刺激するに十分すぎました。あからさまな泣かせではない、こういう絶妙な演出におっさんは弱い。
部室に現れた梓を待っていた先輩たち。この「当たり前の風景」もこれが最後かと思うと感慨深いなあ。いや先輩たちが楽器構えて待ってるなんて今回が最初で最後かも。
生徒会アルバムと同様に自分たちも足跡を残したい…というわけで演奏を録音して残すことになりました。HTTの音源といえば学祭ライブの様子を誰か撮影しているはずですがそれはそれ、いつもみんなで過ごしたこの部室で録音することに意義があるのでしょう。さて演奏!という段でセットリストが決まっていないお約束、あーだこーだと悩んでいるうちに本日何度目のティータイム?(笑

先の職員室ではあくまで「教師」の態度だったさわちゃんでしたがやはり「後輩」たちが気になるのでしょう。部室の前に立つ「レコーディング中」のサンドイッチカエルを見てニヤマリのさわちゃん、あああもう憎すぎる演出だなあ。おそらくさわちゃんも卒業間際に同じことをしていたのでしょうね。今や年季の入った同じラジカセを使って。
さわちゃん入室のタイミングで曲の切れ目にみんなでトイレ。残された梓が慌てて後を追い、さわちゃんだけが部室に残るという絵面は関係性の縮図すぎて何か切ない。この描写からしておそらく梓は来年の受験で先輩4人と同じ大学を目指すんじゃ? ほどなく再開したレコーディングにさわちゃんがあくまで見守る立場を貫くのは「彼女たちの大切な時間」に割り込むべきではないという気遣い、と同時に「親離れ」の意味もあったかもしれません。この一連シーンは軽音部以上にさわちゃんの描写が印象的でした。
それはそうと紬が卒業してしまうと部室での至れり尽くせりティータイムが無くなってしまうわけで、そうなったらさわちゃんは部室へ来てくれるのかしらん?(笑
サブタイバックとアイキャッチで1期から通して使われたカセットテープの絵柄は全てここへの伏線でしたか。「放課後ティータイム」と書かれたカセットテープに録音された演奏は、全てのサブタイバック、すなわち軽音部3年間の思い出が集約されたものなのでしょうね。何年か後に軽音部の誰か(成長していい女になった律あたりが適役?)が桜高に教師として戻り、そしてこのテープをその時の生徒が聴き…なんてループが起きるのかも。
部室の掃除と共に真っ白になったホワイトボード。いつも何かしらカオスなラクガキが書かれていたホワイトボードは軽音部の象徴です。それが真っ白になったというのは軽音部の卒業を強く意識させるもの、このワンカットでいよいよ寂しさがこみ上げてまいりました。今回の演出は石立氏、随所に仕掛けられた爆弾が効果的すぎておっさんの涙腺はもはやボロボロです。
さて次回はついに卒業式です。その後2話ほど番外編があるとはいえ実質の最終回であり、彼女たちの卒業を見届けたい気持ちと別れの寂しさがマーブルスクリュー状態の私はどうにも落ち着かない…まるで自分が卒業式に参加するような気分であります。果たして私は笑顔で見送ることができるのか、そして一人残される梓はどうなってしまうのか。
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