2010-10-04(Mon)

ハートキャッチプリキュア! #34 すごいパワーです!キュアムーンライト!!

すべての心が満ちるまで私は戦い続ける! 

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復活のムーンライトさん、いきなり全力全壊です。

復活の変身バンクにて引いた前回、というわけで今回はサブタイトルどおりムーンライトさんの実力をお披露目です。ニチアサ少女枠とは思えない、30分間息も付かせぬ肉弾バトルは馬越作画も全力全開、脇を固める原画陣も作監クラスの実力者が名を連ねじつに見応え十二分でした。あまりの凄さに調子に乗ってぱかぱかキャプっていたら300枚くらいになってしまったため今回レビューは画像増量でお送りします。

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変身できないはずのムーンライトさんが目前に現れて困惑するダークさん。ムーンライトさんの衣装アップとダークさんの表情を交互に切り替え、瞳に映るムーンライトさんのカットはダークさんの困惑をこの上なく表現しています。一方のムーンライトさんは鋭いナイフのような視線でダークさんを見つめ…この立ち絵一枚で丼飯三杯いけそう。

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役立たず三名ナメの対峙絵図。ああ無闇にかっこいい! その対峙シーンにて復活のムーンライトさんを前に困惑とイラ付きを抑えられないダークさんの表情描写がスゴイ。ヒク付く目元のアップだけでダークさんの心境がダイレクトに伝わってきます。

プリキュアの種が割れて変身できないはずなのに何故? 欠けた部分が埋まった種を見たダークさんは自らが持つ種の欠片を確認するもこちらはそのまま…つまりダークさんが持つ欠片が転移して埋まったわけでは無く、心の大樹に集まった「人々の思い」が欠片を埋めている。コロンを失いダークさんに敗れた「悲しみ」を乗り越えたムーンライトさんは人々の思いを背負い、その思いに支えられた奇跡の復活なのです。

いつもの敗戦映像のラストに少々追加、ダークさんの攻撃に吹っ飛んだムーンライトさんを助けたのはコッペさまでした。何という神出鬼没な!

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挨拶代わりの睨み合いが済んだところでファン垂涎の肉弾バトルアクションが開幕です。グッと踏ん張ってダッシュで襲い掛かるダークさん、ムーンライトさんにひらりとかわされると鬼の形相で向き直って攻撃を仕掛けます。絶え間ないダークさんの攻撃を的確にガードするムーンライトさん、視線の交錯まで描かれたアクションはいきなり目が離せません。

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ダークさんの光弾を直撃のムーンライトさんは爆煙と共に吹っ飛び、ギャラリーの三名は唖然。そして勝利を確信してニヤマリのダークさんでしたが…地面に残る二条の跡、煙が晴れるとその先にはムーンライトさんが仁王立ちしておりました。ガードを解いてキメポーズは反撃の狼煙、なんつー少女アニメ離れした演出だろう。

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拳を構えて襲いかかるムーンライトさん。一瞬のタメはムーンライトさんの破壊力を想像させ、そこから始まる休み無き猛攻にさすがのダークさんも押され気味です。スゲー迫力。空へ飛び間合いを開けたダークさんは上空から光弾を発射、するとムーンライトさんは「ムーンライト・リフレクション」を発動。両手に展開されたリフレクションは右手側だけ空へ飛び、左手側で反射したダークさんの光弾を追う映像へ繋がります。

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上空にて再びリフレクトされたダークさんの光弾。異変に気付いたダークさんが振り返ると瞳のアップに赤い光が映り込み被弾する流れもかっこよろしいなあ。その隙を逃さないムーンライトさんの容赦無き猛攻、ほんとにこれニチアサ少女枠か? 未就学女児がこんなの見たら泣いちゃわないか?

吹っ飛ばされたダークさんを幹部衆がダークキャッチ! この展開はダークさん的には歯軋りモノでしょうね。

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トドメを刺そうと噴水へ向かうムーンライトさん。まるでケンシロウの如く歩を進める雰囲気は得も知れぬ迫力を感じます。何というか立ってるだけで強そう。先鋒のコブラさんが投げた挨拶代わりのカードを涼しい顔で振り払い…地面に刺さったカードナメのアングルは静かに熱い。

ダークブレスレットを装着したコブラさんは意外に強かった。猛攻を防ぎきれず吹っ飛ぶムーンライトさん、そこへ頭がフットーしているダークさんが襲いかかっての空中フルボッコアクションはこれまた大迫力でした。そんなムーンライトさんのピンチに空を見上げるキュアギャラリーたちを休ませておかない幹部衆、こちらもダークブレスレットを装着して3on3の開幕です。

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ブロッサムの相手はサソリ姉さん。鞭のように襲いかかる髪を避けるブロッサムの動きはスリリングかつコミカルなアクションで見せ、ブロッサムが地上に着地すると背後で戦うマリン組にシーンチェンジです。クモジャキーさんの光弾とマリンのマリンシュートが連続相打ちで爆煙が走り、爆煙で覆われた画面が晴れると今度はサンシャイン組のアクションへ。登場当初は鉄壁防御を誇ったサンシャインイージスがあっさり破られてしまうのは…チート期間が終わったとはいえ少々何だかなあな気分(笑

という具合に流れるように継ぎ目無く3組のアクションを見せる組み立てはお見事。またこれだけ激しいアクションシーンなのにどのコマで止めても作画が崩れていないのはさすが入魂の馬越回です。

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シーンはムーンライトさんvsダークさんのバトル会場へ。ほとんどドラゴンボールのノリで繰り広げられる肉弾バトルは飛び道具へ発展、ムーンライトさんのタクト技は「ムーンライト・シルバーフォルテウエーブ」ってことで彼女のパーソナルカラーは薄紫ではなく「銀」なのね。ダークフォルテウエーブとの交錯にて「ダークさんがムーンライトさんを憎む理由」の語り、割れた欠片が月と影にオーバーラップする演出は「そうだったのか!」と目ウロコですが、さらに深い意味がありそうな気がしないでもありません。

「影が光を飲み込んだ時、月は一つになる」

二人の片手袋が象徴するようにムーンライトさんとダークさんはお互いに不完全、かつ相反する存在です。影が光を飲み込むのと同様に、影が光で満たされれば影は消えてしまう。すなわちどちらか一方が完全体となれば一方は消えてしまうという関係。これが何を意味するのかもうしばらく見守る必要がありそうです。その鍵となるサバーク博士の存在も重い。彼が仮に「ゆりさんの失踪した父親」だとするとダークさんの存在理由が一層複雑になりそうな。

そしてフォルテッシモ同士の戦い。今さら気付きましたが「フォルテッシモ」とは自らの体を光弾に変えての攻撃だったのですね。もちろんブロッサム&マリンのフォルテッシモは何度も見てわかっていましたが、ベテラン二名のフォルテッシモも同義だったとは。

空を舞う二つの光条。お互い一歩も退かぬガチバトルは正面切っての睨み合いから大爆発へ。ここまででようやくAパート終了です。なんつー密度だ。どうでもよろしいけどこのガチバトル大爆発の直後にいつもの暢気なアイキャッチが流れた瞬間、意外な真実に気付きました。「これはキャシャーンでもドラゴンボールでもなくプリキュアだったのだ」と(笑

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爆発後に地上へ着地の二人。崩れるムーンライトさんにニヤリのダークさん。しかしその直後にダークさんは謎の光に包まれて体がショート(?)…ニヤリとしたほうが負けるパターンは往年のお約束です。すると空からサバーク博士が登場。傷付き倒れたダークさんを抱くサバークはムーンライトさんの問いかけに何も答えず去り…この辺の間の取り方も意味深だなあ。

さてキュアギャラリーたちは幹部衆相手に苦戦中です。サソリ姉さんの髪に捕まったブロッサムは先端の毒針に睨まれて絶賛大ピンチ、てな所へ飛び込んだムーンライトさんの一撃であっさり難を逃れ…ここから幹部衆相手のアクションは背筋が凍るほどの無双っぷりを見せつけてくれました。

まずはサソリ姉さん相手。タクトを空へ放り投げ、姉さんの視線がそちらへ向いた隙にローキックの流れは近接戦闘の常套とはいえ少女アニメでやる事か!? フレッシュのベリーもやってたけど(笑。さらにフットワークからクルリとターンして回し蹴り、まるでプロ格闘家のような動きには言葉がありません。何という容赦の無さ。

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投げたタクトをキャッチすると手首を返してさらに戦闘モードへ。クモジャキーさんの光弾を神技的ディフェンスで見切り、すれ違い様にタクトで一閃。続くコブラさんのカードをはたき落とし、激昂したコブラさんの攻撃をひらりひらりひらりとかわしながらフッと手を当て「ムーンライト・シルバーインパクト」発動。噴水視点でコブラさんの叫び声が少しずつ大きくなり、先客のサソリ姉さん&クモジャキーさんがコブラさんの接近に気付く演出は面白かった。作画ばかりに目が行くけれど今回は音響さんもがんばってましたね。

それにしてもキュアギャラリーたちがあれほど苦戦していた相手を一瞬で連続KO、これほどの実力差では顔を合わす度に厳しい態度だったのも納得です。まあこの無双っぷりもチート期間だけかもですが。

ほぼKO状態の幹部衆へのトドメはキュアギャラリーによるシャイニングフォルテッシモ。ムーンライトさんに全てお任せしてしまえばあっさりカタが付いただろうけれどそれは言わない約束です。案の定浄化できずに逃走を許し、今回の若手組はいいとこありません。ムーンライトさんの強さを演出するためとはいえ少々若手組がヘタレすぎだったような。

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「きみは本当に泣き虫だなあ」

心の大樹にてコロンと再会するムーンライトさん。抱き締めようと手を伸ばすムーンライトさんに対しコロンは目を伏せ…異変に気付いたムーンライトさんの一瞬の表情変化はじつに繊細な描写です。復活を見届けたコロンは満足したように光となって四散、舞い散る光の花びらを見送るムーンライトさんは今生の別れに静かに落涙。この一連シーンは気合の超美麗作画、絶妙なカット割りで画面に引き込まれてしまいます。

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いつの間にか日が暮れた帰り道。四人揃って橋を歩く絵面は前話冒頭にてゆりさんが一人で佇むシーンとの対比ですね。一人で戦い続け、敗れ、悲しみに暮れていたゆりさんが得た仲間、その実力はまだまだ発展途上だけれど一緒に戦う仲間の存在は何よりも心強いでしょう。

てなところへファッション部のみなさんが登場。文化祭のファッションショー云々の話題を…そういやえりかたちはゆりさんへそれを頼みに行ったんだっけ。改めてショーへの参加をお頼み申すみなさん、反射メガネで微妙に頷くゆりさんがいい味出しすぎです。後頭に描かれた僅かな汗が後姿で見えないゆりさんの表情・固まりっぷりを窺わせます(笑

これから作るショー用衣装の採寸はえりかの目測、見ただけでジャストサイズを当ててしまうえりかの特殊能力はスゴイけれど採寸の様子は単なるスケベオヤジだなあ(笑。緊張感あふるる肉弾バトルアクション回の締めはハトキャらしい楽しい雰囲気、ショーへ向けて意気を上げるみなさんの傍らでまだ固まっているゆりさんがこれまたいい味でした。

つぼみ&えりかに手を引かれて走るゆりさん。これまでの堅物キャラから一皮剥けた崩し顔…仲間になったことを後悔しなければいいのですが(笑

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またみてねカードはムーンライトさんの変身バンクキメポーズへ変更されました。

    

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No title

いや~この回はイケナイ!イケナイよ!
これでは子供さんの目が肥えてしまう!(笑)

この頃は単話で見るとちょっとイマイチな話の回も見受けられる様にはなりましたが、
大きな本筋の流れとしては、まだまだストーリーでも惹きつけてくれそうですね
特に映像のテンポと圧倒的なスピード感、感動するシーンでの溜めの演出力は
今やってるどのアニメよりエンタメしてるんじゃないでしょうか?

ま~本心としてはえりか様を眺めてるだけでも幸せなんですが!(笑)
何だかエリカ様はどんなヨゴレ役をやっても、「ついでに学校を壊して♪」とか言っても完璧にくぁわいいです♪

これはシリーズ前半の描きが上手かったからだろうな~とか自分は思っとりやす。

れすれす

いやはや今回は凄かったですね。新番ラッシュのこの時期なのに新番アニメを放ったらかしてハトキャをリピートしまくってます。プリキュアは各シリーズ中に何度かこういうとんでもない回があるので油断なりません。

アニメファンの中でも「子供番組」と見下されがちなプリキュアですが、おっしゃるとおりエンターテインメント性に於いて決して一般のアニメ作品に負けない、それどころかそこらの萌えアニメなどより(以下自重

残り話数も少なくなってきて、ムーンライトさんの復活から一気に本筋の消化へ走りそうで今後が楽しみ。また今月末からの映画公開も楽しみです。
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