2010-10-19(Tue)
侵略!イカ娘 #03 怖くなイカ?/天敵じゃなイカ?/新入りじゃなイカ?
理屈抜きの恐怖三態。

イカ娘唯一の理解者、渚登場です。

Aパートは原作第22話「怖くなイカ?」から。今まで1パート2話ミックスのペースでしたが今回は1話分をかなりアレンジして肝試しのドタバタを楽しく見せてきました。このエピソードって原作だとじつにあっさりした話なのですよ。
厳しい大自然に生きてきたイカ娘は幽霊や暗闇など怖くありません。曰く「サメやシャチのほうが怖い」と、自らのファンタジーさをスルーして思いっきり現実的です。ビビリのイカ娘をどさくさまぎれに堪能せしめんと企んだ早苗はアテが外れて残念。
はぐれてしまったイカ娘は暗闇が不便なので発光するよ! 便利だなあ。光るイカ娘は四人を見つけて近付くけれど、暗闇からいきなり発光物体が近付いてきたらそりゃビビります。「四人のビジョン」と「実際の映像」のギャップすげえ(笑。実際はこんなにかわいいのに。
またしても一人になってしまったイカ娘は道がわからず帰れません。困った困った、ってなところに現れた親切な人たち。やはり非科学的な存在同士引かれ合うものがあるのだろうか? てなわけで無事に帰れたイカ娘、みなさんが「幽霊」と騒ぐ写真を見ると「幽霊なんているわけないでゲソ」…イカ娘は早苗が撮った白い影が自分の姿とわかっており、冒頭のオカルト番組で見た心霊写真を「合成」と断じたとおり「幽霊なんてやっぱり気のせい」と疲れた顔。しかし気付いていないのは本人だけというオチでした。このくらい尺に余裕があるときちんと伏線を張れるためオチが効いて面白いです。

Bパートは原作第6話「天敵じゃなイカ?」&第24話「泳がなイカ?」のミックス。食物連鎖に組み込まれているイカとして自分より上位の存在に対する恐怖が刻まれているのは、見た目が美少女とはいえイカ娘がイカである証し。シャチの浮き輪を見てビビってしまう様子は滑稽だけれど、本能による生命危機アラートなので無理はないかもしれません。天敵がいない人類には永遠に理解できない感覚ですが、シャチ浮き輪などを見た「イカ娘ビジョン」をAパートの「四人ビジョン」にシンクロさせることによって天敵を恐れるイカ娘の心境を描き…すなわち「理屈抜きに怖いもの」に対した時の恐怖は人類もイカも同じってことでしょう。
水棲生物であるイカ娘は泳ぎが得意。アタリマエ(笑。しかし泳ぎを自慢するのなら触手を使わずに泳いでみろ!と煽られ…触手なしだとろくに泳げず水中にてわたわたするだけのイカ娘かわいい。「かっこわりい」と馬鹿にされて涙目のイカ娘かわいい。
人間風情に馬鹿にされて悔しさMAXのイカ娘は一人で練習、「泳ぎを練習するイカ」という風景はじつにシュールでありますね。てなところへ続々と集結するシャチ、サメ、ワニ、そして謎の黄色い巨大魚。地獄絵図に囲まれてパニックのイカ娘はついに触手を使って離脱、すいすいと泳いで陸地へ辿り着くとたけるが担いだシャチ浮き輪に卒倒のオチ。やっぱり原作ネタだとオチの弱さも原作どおりでいいね。

Cパートは一気に飛んで原作54話「新入りじゃなイカ?」&第55話「怖がらせなイカ?」のミックス。海の家れもんへ新しく入ったアルバイトの「斉藤渚」が登場です。今作では唯一の常識人と言いますか、海からの侵略者をきちんと怖がってくれる貴重な人材、そういえばイカ娘って侵略者だったっけ(笑
人類を侵略しに来たイカ娘は自分を怖がってくれる存在が嬉しくて仕方がありません。この嬉しそうな顔! 「イカ娘ちゃんのスミ」と書かれた一升ビンは…千鶴姉さんってばイカ娘からこんなに搾り取っていたのか。何という容赦の無さ。そして悟郎からも子供たちからも普通に(?)かわいがられる毎日、そんなところへ侵略者としての威厳を見せられる渚の登場はイカ娘のアイデンティティを保つに恰好の存在です。
ああそれなのにエビに釣られて大失態。あんまりな失態にどよんどMAXのイカ娘でしたが渚の天使っぷりはそれを上回っておりました。人畜無害であることを目の当たりにしてもなお「侵略者」に恐怖し続ける様子はAパートBパートで描かれた「理屈抜きの恐怖」に通じるものがあり、ゆるゆるギャグアニメのようで一本筋が通っている構成はなかなか考えられています。
嫌われたのに笑っているのは「侵略者」である自分を認めてもらえたから。さんざんオモチャ扱いだったイカ娘にとってこれほど嬉しいことは無いでしょうね。ラストショットの満足そうな笑顔は極上のかわいさでした。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

イカ娘唯一の理解者、渚登場です。

Aパートは原作第22話「怖くなイカ?」から。今まで1パート2話ミックスのペースでしたが今回は1話分をかなりアレンジして肝試しのドタバタを楽しく見せてきました。このエピソードって原作だとじつにあっさりした話なのですよ。
厳しい大自然に生きてきたイカ娘は幽霊や暗闇など怖くありません。曰く「サメやシャチのほうが怖い」と、自らのファンタジーさをスルーして思いっきり現実的です。ビビリのイカ娘をどさくさまぎれに堪能せしめんと企んだ早苗はアテが外れて残念。
はぐれてしまったイカ娘は暗闇が不便なので発光するよ! 便利だなあ。光るイカ娘は四人を見つけて近付くけれど、暗闇からいきなり発光物体が近付いてきたらそりゃビビります。「四人のビジョン」と「実際の映像」のギャップすげえ(笑。実際はこんなにかわいいのに。
またしても一人になってしまったイカ娘は道がわからず帰れません。困った困った、ってなところに現れた親切な人たち。やはり非科学的な存在同士引かれ合うものがあるのだろうか? てなわけで無事に帰れたイカ娘、みなさんが「幽霊」と騒ぐ写真を見ると「幽霊なんているわけないでゲソ」…イカ娘は早苗が撮った白い影が自分の姿とわかっており、冒頭のオカルト番組で見た心霊写真を「合成」と断じたとおり「幽霊なんてやっぱり気のせい」と疲れた顔。しかし気付いていないのは本人だけというオチでした。このくらい尺に余裕があるときちんと伏線を張れるためオチが効いて面白いです。

Bパートは原作第6話「天敵じゃなイカ?」&第24話「泳がなイカ?」のミックス。食物連鎖に組み込まれているイカとして自分より上位の存在に対する恐怖が刻まれているのは、見た目が美少女とはいえイカ娘がイカである証し。シャチの浮き輪を見てビビってしまう様子は滑稽だけれど、本能による生命危機アラートなので無理はないかもしれません。天敵がいない人類には永遠に理解できない感覚ですが、シャチ浮き輪などを見た「イカ娘ビジョン」をAパートの「四人ビジョン」にシンクロさせることによって天敵を恐れるイカ娘の心境を描き…すなわち「理屈抜きに怖いもの」に対した時の恐怖は人類もイカも同じってことでしょう。
水棲生物であるイカ娘は泳ぎが得意。アタリマエ(笑。しかし泳ぎを自慢するのなら触手を使わずに泳いでみろ!と煽られ…触手なしだとろくに泳げず水中にてわたわたするだけのイカ娘かわいい。「かっこわりい」と馬鹿にされて涙目のイカ娘かわいい。
人間風情に馬鹿にされて悔しさMAXのイカ娘は一人で練習、「泳ぎを練習するイカ」という風景はじつにシュールでありますね。てなところへ続々と集結するシャチ、サメ、ワニ、そして謎の黄色い巨大魚。地獄絵図に囲まれてパニックのイカ娘はついに触手を使って離脱、すいすいと泳いで陸地へ辿り着くとたけるが担いだシャチ浮き輪に卒倒のオチ。やっぱり原作ネタだとオチの弱さも原作どおりでいいね。

Cパートは一気に飛んで原作54話「新入りじゃなイカ?」&第55話「怖がらせなイカ?」のミックス。海の家れもんへ新しく入ったアルバイトの「斉藤渚」が登場です。今作では唯一の常識人と言いますか、海からの侵略者をきちんと怖がってくれる貴重な人材、そういえばイカ娘って侵略者だったっけ(笑
人類を侵略しに来たイカ娘は自分を怖がってくれる存在が嬉しくて仕方がありません。この嬉しそうな顔! 「イカ娘ちゃんのスミ」と書かれた一升ビンは…千鶴姉さんってばイカ娘からこんなに搾り取っていたのか。何という容赦の無さ。そして悟郎からも子供たちからも普通に(?)かわいがられる毎日、そんなところへ侵略者としての威厳を見せられる渚の登場はイカ娘のアイデンティティを保つに恰好の存在です。
ああそれなのにエビに釣られて大失態。あんまりな失態にどよんどMAXのイカ娘でしたが渚の天使っぷりはそれを上回っておりました。人畜無害であることを目の当たりにしてもなお「侵略者」に恐怖し続ける様子はAパートBパートで描かれた「理屈抜きの恐怖」に通じるものがあり、ゆるゆるギャグアニメのようで一本筋が通っている構成はなかなか考えられています。
嫌われたのに笑っているのは「侵略者」である自分を認めてもらえたから。さんざんオモチャ扱いだったイカ娘にとってこれほど嬉しいことは無いでしょうね。ラストショットの満足そうな笑顔は極上のかわいさでした。
- 関連記事
-
- 侵略!イカ娘 #05 宇宙人じゃなイカ?/学校に行かなイカ?/飼わなイカ?
- 侵略!イカ娘 #04 買わなイカ?/乗りこまなイカ?/ニセモノじゃなイカ?
- 侵略!イカ娘 #03 怖くなイカ?/天敵じゃなイカ?/新入りじゃなイカ?
- 侵略!イカ娘 #02 仲間じゃなイカ?/祝わなイカ?/遊ばなイカ?
- 侵略!イカ娘 #01 侵略しなイカ?/同胞じゃなイカ?/最強じゃなイカ?
スポンサーサイト
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
