2010-11-13(Sat)
それでも町は廻っている #06 パンドラメイドサービス
紺先輩の涙二編。

それでも歩鳥は元気です。

Aパートは原作第20話「パンドラの箱」から。これまで頻繁に商店街背景として登場してきた「アンティーク 亀井堂」がまずは舞台、歩鳥はタッツンの誕生日プレゼントを探しに店を訪れます。薄暗い店内風景、いかにも怪しげな雰囲気の中で無邪気にプレゼントを探す歩鳥の明るさがじつにミスマッチです。
ショーケースに突っ伏す亀井堂の女主人「亀井堂 静(そのまんまだ)」の超能力トリックにまんまと引っかかった歩鳥、ネタバレ後に「こんな初歩的なトリックも見破れないようじゃ私の助手にもなれんなあ」の静姉ちゃんのセリフはかなり意味深なので覚えておいたほうがいいかも。
タッツンの性格から天秤秤を選んだ歩鳥でしたが静姉ちゃんが落としてしまって壊れ…壊れても値段据え置きの亀井堂は強気の商売です(笑。天秤秤の変わりに取り出したる品は静姉ちゃんがアフリカの大富豪から気に入られて貰った面、これをして「縁結びの御守り」とトリプルアクセルな理屈を捏ねて歩鳥へ押し付けますがどう見ても「呪いの面」です(笑。結局その面を被って店を出た歩鳥、ここで原作どおり店先で驚いている爺ちゃんが登場…この爺ちゃんのことも覚えておくと吉。1クールで登場するかは不明ですが。
シーンはタッツンのバースディパーティへ。高校生ともなるとお誕生会も縁遠くなるもの、みんなからの祝福を素直に喜ぶタッツンがかわいい。立派に育ったね。参加者各位からのプレゼント贈呈、鮮魚真田からの海鮮サラダを「大事にするね!」「早いうちに食ってくれ」の小ネタもオトメゴコロ全開のタッツンかわいいです。
歩鳥からのプレゼントは例の面ではなく古ぼけた箱、中に何か入っているようですが鍵が無いので開けられず…静姉ちゃんから教わったロマンチックなコピーを「薄気味悪い」の一言で切り捨てるタッツンは冷静さを取り戻しています。同じセリフを真田が言ったら一晩中箱を眺めているだろうに。

バースディパーティの楽しさに味をしめた歩鳥はまたパーティを開くべく店内各位の誕生日をリサーチ開始。しかしそんな中で紺先輩は何故か答えを濁し話題を変える…開けてはいけないパンドラの学生証を開いてしまった歩鳥、店内の空気が一瞬でどよんどへ落ちる流れは原作で爆笑だったのですがアニメではイマイチだったかも。どうも「間」が合っていない、少々サラッと流しすぎた感じでした。歩鳥は床に散らばったクラッカーの残骸をかき集めてお祝い、あまりにいたたまれない雰囲気の中で空回りする歩鳥と先輩のやり取りは限りなく悲劇ですが泣き顔の先輩がかわいかったから良し。
結局「何が入っているかわからない古い箱」よりも「縁結びの御守り」が欲しいタッツンと交渉成立で万事上手くいきました。代わりに箱を受け取った先輩が開けた中身は縁結びの御守り、つまりタッツンは「欲しかったもの」、パンドラの箱に残った「希望」をみすみす逃してしまったのです。よほど縁が無いのだなあ。一方のタッツンは「縁結びの御守り」として渡された中身が例のアレと知ると怒り心頭で古道具屋へゴー、段ボール箱を抱えて勇ましく歩を進める様子はいろんな意味で迫力の絵面でした。でけー!
回り回って戻ってきた面に悲鳴の静姉ちゃんでオチ。逃れられない運命なのですね。

Bパートは原作第17話「出張メイドサービス」から。コンピュータの授業ってのは今どきの高校生らしい、私が高校生の頃は関数電卓が最強ツールだったのですけどね(遠い目。
「適当に表面を取り繕っときゃいいのよ」
課題の「ホームページ制作」に苦戦の歩鳥へ脚を組んで余裕のタッツン。ほんと脚のアップが多いね。シーサイドのホームページを作って課題と宣伝を兼ねる作戦に相槌を打つタッツンのやる気の無さが良し(笑。トップページに貼るメイドイラストのギャラ代わりに渡したタッツンの写真…これを貼ったほうが宣伝効果あるんじゃ?
結局課題は終わらず授業終了からシーサイドへ。「店」と大書されたオムライスはこれも原作で爆笑したネタだけれどアニメではイマイチ。やはり「間」の取り方が作品のテンポに合っていない感じです。全体的にもう少しゆったりと作ったほうが面白くなると思うけどなあ。
「うっそ。アホは風邪ひかないっていうのに」
残った課題をやろうとタッツンツンに相談するも「熱出して休んでる紺先輩の見舞い」へ行かねばならぬとお断り。すると歩鳥は真田親父に話しかけ…バイト中抜けで真田宅へ向かうことに。この展開にそわそわのタッツン、そんな背中を押して送り出すメイド長は気が利いてます。商店街トリオに対する言葉のナイフは鋭利だけれど(笑

肉屋の店頭から真田宅へ電話。いきなり行かず一応連絡して手土産の話までする歩鳥はいい加減な性格のようで人付き合いの基本がわかっています。この辺りはさすが「商店街の娘」だけのことはありますね。歩鳥の家は商売人ではない(歩鳥の父は公務員)のですけれども。
一方の真田は大忙しです。エロ本を歩鳥に見られたら大変だ!とタンス上へ隠し、そしてPCに溜め込んだエロ画像を…別に消去せずともわかりにくい場所へ退避させりゃ事なきを得ると思いますが慌てる真田にそんな考えは浮かばないのだろうなあ(笑。消去を決意した真田のイケメン顔、この流れは「そらおと」の智樹のほうがじわじわ来るね。
「パソコンがあれば何でもできるんじゃないの!?」
エロ画像消去で魂が抜けた真田の所へ現れた歩鳥はメイドイラストを手にやる気まんまん、しかし真田宅にはスキャナが無いため結局何もできず、文句を言う歩鳥へ「時代に取り残されたおっさんの発想」には笑った。そしてエロ本大崩落の地獄絵図(真田的に)、表面だけ取り繕ってもボロが出るのよ…タッツンが言うか!(笑。エロ本を1冊も持っていない男子のほうが気持ち悪いと、赤面する歩鳥と違ってタッツンはオトナです。

風邪で寝込んだ紺先輩のお見舞いシーン。女子の一人暮らしで「紺 伝助」の表札と鍵を掛けない先輩の不用心、これも後々の布石だったりするので覚えておくといいかも。思ったよりマジメに風邪を引いている紺先輩は熱にうなされ「つらいよ…死んじゃうよ…ママ…」と普段のキャラと別人の弱々しい声、次の瞬間気付いた先輩のリアクションが今回のハイライトです。
「もう…殺すしかねえ…」
何度もしつこいようだけれど今回はどうもネタとテンポが噛み合っていない感じ、ネタの流れがわかっている分を差し引いてもこのシーンの面白さが伝わってきませんでした。ううむ、今回はどうしちゃったんだろう。初回に感じた違和感が徐々に薄れて前回は普通に楽しめたのに。今回のコンテ・演出はところともかず氏(Bパート演出は森義博氏)、氏と私の相性が悪い…ってことも無いと思うのだけれど。
ベースを「初心者用のギター?」と歩鳥は全世界のベーシストを敵に回した!(笑。EDで使っているスティングレイと違い、部屋に立ってたベースは原作どおりFender Standard Precision Bass?、マッチングヘッド(ヘッドがボディと同色)なのはカスタムなのか限定品か。私はジャズベの人なのでプレベはようわからんのです。ベースアンプはRoland CUBE-100っぽい? 電源オンで大爆音、とはいえちょっとベースの音じゃなかったような…本物のベース爆音を出したら視聴者TVのスピーカが飛んでしまうか(笑。布団からふっ飛んで何事かと怯える先輩がかわいい!
などなどドタバタの末は「アホは風邪をひかない」のオチ。紺先輩からもらった風邪は関係者へまんべんなく感染するも何故か歩鳥だけは「イヤになるくらい元気」なのでした。

エンドカード(提供バック)は田中宏氏。ヤングキング系おなじみのヤンキーまんがの人ですね。しかしこの歩鳥は…いや言うまい。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

それでも歩鳥は元気です。

Aパートは原作第20話「パンドラの箱」から。これまで頻繁に商店街背景として登場してきた「アンティーク 亀井堂」がまずは舞台、歩鳥はタッツンの誕生日プレゼントを探しに店を訪れます。薄暗い店内風景、いかにも怪しげな雰囲気の中で無邪気にプレゼントを探す歩鳥の明るさがじつにミスマッチです。
ショーケースに突っ伏す亀井堂の女主人「亀井堂 静(そのまんまだ)」の超能力トリックにまんまと引っかかった歩鳥、ネタバレ後に「こんな初歩的なトリックも見破れないようじゃ私の助手にもなれんなあ」の静姉ちゃんのセリフはかなり意味深なので覚えておいたほうがいいかも。
タッツンの性格から天秤秤を選んだ歩鳥でしたが静姉ちゃんが落としてしまって壊れ…壊れても値段据え置きの亀井堂は強気の商売です(笑。天秤秤の変わりに取り出したる品は静姉ちゃんがアフリカの大富豪から気に入られて貰った面、これをして「縁結びの御守り」とトリプルアクセルな理屈を捏ねて歩鳥へ押し付けますがどう見ても「呪いの面」です(笑。結局その面を被って店を出た歩鳥、ここで原作どおり店先で驚いている爺ちゃんが登場…この爺ちゃんのことも覚えておくと吉。1クールで登場するかは不明ですが。
シーンはタッツンのバースディパーティへ。高校生ともなるとお誕生会も縁遠くなるもの、みんなからの祝福を素直に喜ぶタッツンがかわいい。立派に育ったね。参加者各位からのプレゼント贈呈、鮮魚真田からの海鮮サラダを「大事にするね!」「早いうちに食ってくれ」の小ネタもオトメゴコロ全開のタッツンかわいいです。
歩鳥からのプレゼントは例の面ではなく古ぼけた箱、中に何か入っているようですが鍵が無いので開けられず…静姉ちゃんから教わったロマンチックなコピーを「薄気味悪い」の一言で切り捨てるタッツンは冷静さを取り戻しています。同じセリフを真田が言ったら一晩中箱を眺めているだろうに。

バースディパーティの楽しさに味をしめた歩鳥はまたパーティを開くべく店内各位の誕生日をリサーチ開始。しかしそんな中で紺先輩は何故か答えを濁し話題を変える…開けてはいけないパンドラの学生証を開いてしまった歩鳥、店内の空気が一瞬でどよんどへ落ちる流れは原作で爆笑だったのですがアニメではイマイチだったかも。どうも「間」が合っていない、少々サラッと流しすぎた感じでした。歩鳥は床に散らばったクラッカーの残骸をかき集めてお祝い、あまりにいたたまれない雰囲気の中で空回りする歩鳥と先輩のやり取りは限りなく悲劇ですが泣き顔の先輩がかわいかったから良し。
結局「何が入っているかわからない古い箱」よりも「縁結びの御守り」が欲しいタッツンと交渉成立で万事上手くいきました。代わりに箱を受け取った先輩が開けた中身は縁結びの御守り、つまりタッツンは「欲しかったもの」、パンドラの箱に残った「希望」をみすみす逃してしまったのです。よほど縁が無いのだなあ。一方のタッツンは「縁結びの御守り」として渡された中身が例のアレと知ると怒り心頭で古道具屋へゴー、段ボール箱を抱えて勇ましく歩を進める様子はいろんな意味で迫力の絵面でした。でけー!
回り回って戻ってきた面に悲鳴の静姉ちゃんでオチ。逃れられない運命なのですね。

Bパートは原作第17話「出張メイドサービス」から。コンピュータの授業ってのは今どきの高校生らしい、私が高校生の頃は関数電卓が最強ツールだったのですけどね(遠い目。
「適当に表面を取り繕っときゃいいのよ」
課題の「ホームページ制作」に苦戦の歩鳥へ脚を組んで余裕のタッツン。ほんと脚のアップが多いね。シーサイドのホームページを作って課題と宣伝を兼ねる作戦に相槌を打つタッツンのやる気の無さが良し(笑。トップページに貼るメイドイラストのギャラ代わりに渡したタッツンの写真…これを貼ったほうが宣伝効果あるんじゃ?
結局課題は終わらず授業終了からシーサイドへ。「店」と大書されたオムライスはこれも原作で爆笑したネタだけれどアニメではイマイチ。やはり「間」の取り方が作品のテンポに合っていない感じです。全体的にもう少しゆったりと作ったほうが面白くなると思うけどなあ。
「うっそ。アホは風邪ひかないっていうのに」
残った課題をやろうとタッツンツンに相談するも「熱出して休んでる紺先輩の見舞い」へ行かねばならぬとお断り。すると歩鳥は真田親父に話しかけ…バイト中抜けで真田宅へ向かうことに。この展開にそわそわのタッツン、そんな背中を押して送り出すメイド長は気が利いてます。商店街トリオに対する言葉のナイフは鋭利だけれど(笑

肉屋の店頭から真田宅へ電話。いきなり行かず一応連絡して手土産の話までする歩鳥はいい加減な性格のようで人付き合いの基本がわかっています。この辺りはさすが「商店街の娘」だけのことはありますね。歩鳥の家は商売人ではない(歩鳥の父は公務員)のですけれども。
一方の真田は大忙しです。エロ本を歩鳥に見られたら大変だ!とタンス上へ隠し、そしてPCに溜め込んだエロ画像を…別に消去せずともわかりにくい場所へ退避させりゃ事なきを得ると思いますが慌てる真田にそんな考えは浮かばないのだろうなあ(笑。消去を決意した真田のイケメン顔、この流れは「そらおと」の智樹のほうがじわじわ来るね。
「パソコンがあれば何でもできるんじゃないの!?」
エロ画像消去で魂が抜けた真田の所へ現れた歩鳥はメイドイラストを手にやる気まんまん、しかし真田宅にはスキャナが無いため結局何もできず、文句を言う歩鳥へ「時代に取り残されたおっさんの発想」には笑った。そしてエロ本大崩落の地獄絵図(真田的に)、表面だけ取り繕ってもボロが出るのよ…タッツンが言うか!(笑。エロ本を1冊も持っていない男子のほうが気持ち悪いと、赤面する歩鳥と違ってタッツンはオトナです。

風邪で寝込んだ紺先輩のお見舞いシーン。女子の一人暮らしで「紺 伝助」の表札と鍵を掛けない先輩の不用心、これも後々の布石だったりするので覚えておくといいかも。思ったよりマジメに風邪を引いている紺先輩は熱にうなされ「つらいよ…死んじゃうよ…ママ…」と普段のキャラと別人の弱々しい声、次の瞬間気付いた先輩のリアクションが今回のハイライトです。
「もう…殺すしかねえ…」
何度もしつこいようだけれど今回はどうもネタとテンポが噛み合っていない感じ、ネタの流れがわかっている分を差し引いてもこのシーンの面白さが伝わってきませんでした。ううむ、今回はどうしちゃったんだろう。初回に感じた違和感が徐々に薄れて前回は普通に楽しめたのに。今回のコンテ・演出はところともかず氏(Bパート演出は森義博氏)、氏と私の相性が悪い…ってことも無いと思うのだけれど。
ベースを「初心者用のギター?」と歩鳥は全世界のベーシストを敵に回した!(笑。EDで使っているスティングレイと違い、部屋に立ってたベースは原作どおりFender Standard Precision Bass?、マッチングヘッド(ヘッドがボディと同色)なのはカスタムなのか限定品か。私はジャズベの人なのでプレベはようわからんのです。ベースアンプはRoland CUBE-100っぽい? 電源オンで大爆音、とはいえちょっとベースの音じゃなかったような…本物のベース爆音を出したら視聴者TVのスピーカが飛んでしまうか(笑。布団からふっ飛んで何事かと怯える先輩がかわいい!
などなどドタバタの末は「アホは風邪をひかない」のオチ。紺先輩からもらった風邪は関係者へまんべんなく感染するも何故か歩鳥だけは「イヤになるくらい元気」なのでした。

エンドカード(提供バック)は田中宏氏。ヤングキング系おなじみのヤンキーまんがの人ですね。しかしこの歩鳥は…いや言うまい。
- 関連記事
-
- それでも町は廻っている #08 全自動楽団
- それでも町は廻っている #07 愛のナイトウ避行
- それでも町は廻っている #06 パンドラメイドサービス
- それでも町は廻っている #05 実に微妙な辰野トシ子
- それでも町は廻っている #04 呪いの方程式
スポンサーサイト
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
