2010-12-11(Sat)
アマガミSS #23 絢辻詞編 第三章 プライド
ついに冥王が白日の下に。

しかし「あの子」はどこかへ旅立ってしまいました。

過労で倒れてしまった絢辻さんは先生に呼び出されてあれこれ。絢辻さん一人のために規模を縮小するとかどういう早計やら。ともあれ先生の前では愛想良く受け答えの絢辻さんは職員室を出ると唇を噛んでドカドカ歩いて不機嫌モードへ一変、実行委員本部にて屈辱の反動をぶつけられる橘さんでしたがいつもどおりの柳腰外交で難なく。こうして見ると結構バランスがいいカップルなのかもしれません(笑。訪れた後輩と共に資材を取りに行く橘さんを笑顔で見送り、しかし一人になった途端に見せた表情は絢辻さんの追い込まれ感が伝わってきます。迫るスケジュールとプライドのせめぎ合い、こんな風にいつも一人で抱え込んでいたのだなあ。
絢辻さん謹製の弁当をパク付きながら作戦会議。意固地になってた絢辻さんのプライドを傷付けないようナビゲートする橘さんは説得が上手いね。ほんといいバランスです。てな様子を渡り廊下から見つめる三人娘。まんが版でもこの子たちが余計なことを言い出してえらい目に遭うのですが、アニメでのそれは少々説得力が無いというか唐突すぎ?

ねちっこい嫌味を続ける女子生徒に冥王がついにキレた。黙って聞いていた絢辻さんは顔を伏せ、「もしかして泣かせちゃった?」の言葉を受けてニヤマリの後高笑いへ。あはははははは! こええええ! この豹変に命の危険を感じたか顔色が変わる女子生徒の表情がいいね。
全てを切り刻まん強い眼光で迫る絢辻さん、投げられた言葉は女子生徒の身を抉り…キッツイ言葉を淀みなく続ける名塚さんがハマりすぎてて怖い。あまりの破壊力に何も言い返せない女子生徒が気の毒になってきます(笑。まんが版だとこれ以上にキッツイ言葉や立ち回りを見せるのだけれどアニメではオミット、尺の都合と合わせて黒辻さんをあまりクドく見せない改変でしょう。あれ以上やらかしたらフォローできないし。
唐突にシーン変わって神社での告白シーン。例の手帳に火を点けて燃やしてしまうのは「もう必要ない」から。手帳に殴り書きする代わりに橘さんを殴(違
「あなたを私のものにします」
「はぁ?」
真顔で見つめる端折りすぎの絢辻さんかわいい! しかし「あたしをあげるから『あなたがいる日常』を頂戴」ってのはかなり大胆な話だよねえ。そして契約のキス、興奮しすぎて鼻血を出しちゃう顔もかわいいです。黒辻モードを晒してしまった絢辻さんはもはや橘さんしか支えが無いわけで、突然の「契約」もそういう意味なのだろうけれど、あまりに唐突な流れなので初見時には呆気に取られて私も「はぁ?」だったよ(笑

罵倒された三人娘の報復はほとんど抱腹な子供じみたいじめ。学業優秀に加えて運動神経抜群の絢辻さんが返り討ち! みたいな展開かと思ったら薫が男前で笑う。ナニゲに巻き込まれてる田中さんがいい味でしたね(笑。さらにダッシュでマラソンを済ませた橘さんが加わり、男子生徒も集まってきていじめっ子三人娘はじつに気まずい。悪役テンプレの如くボールを投げ付けて立ち去る絵面はちょっと笑った。きみらべたべたやなあ。一件落着(?)で笑顔を向ける橘さんを見てニコッと笑う絢辻さんのかわいさったら!
グラウンドのいじめは納まったものの放課後の手伝いはクラスのほとんどがボイコット、残っているのが橘さん関係者だけというのは「絢辻さんに友達がいない」ことを示しています。あれほどクラスの信頼を得ていたはずの委員長なのに個人的に慕ってくれる人が誰もいないのは寂しいね。つまりこのクラスに「委員長」はいるけど「絢辻さん」はいない。絢辻さんが必死に委員長や実行委員をがんばっているのは「自己の存在を維持」させるためのようにも見えます。
作業が終わっての帰り道にて一人教室へ戻った絢辻さんは自分に言い聞かせるように「大丈夫、私は平気、まだがんばれる…」と呟いていました。みんなの前では笑顔を見せていたけれどダメージは大きいようで、折れそうな心を必死に支えている様子はじつに痛々しい。てな所へ現れた橘さんへ抱き付いての笑顔はよほど頼りにしているのだなあ。
「絢辻さんはいつももっと堂々としてて、こんな状況をいくらだって上手く切り抜けられる人じゃないか!」
橘さんの絢辻さん観は確かに正しいのだけれど、ではなぜそんな「優等生」を演じてきたのかわかっていない。今まで必死にがんばってきたのに…「謝って手伝ってもらう」「イベントを減らす」など絢辻さんのがんばり、すなわち存在そのものを否定するような言葉です。そしてそれは言葉どおりになってしまった。

明けて翌日の教室では絢辻さんと三人娘が仲良く話しています。何事か?と思いきやあの絢辻さんが泣いて謝って手伝いを頼んだとのこと。これを最初に見た時は「泣き顔の裏で舌を出してる腹黒トラップ」だろうとタカをくくっていたけれど、橘さんに話しかける表情がどこか逝っちゃってて何これ何?な私。
「もうあなたが知ってるあの子はいなくなっちゃったの」
放課後のツーショットにて衝撃の告白。意固地になって一人で創設祭の準備を何とか間に合わせようとしていたあの子はもういない…憑き物が落ちたように屈託無く笑う絢辻さんの姿は逆に底知れぬ恐ろしさを感じます。ある意味冥王モードより怖い、壊れてしまった絢辻さんの行く末やいかに!?
急ぎ足なのか内容を咀嚼するのが大変。絢辻さんのピーキーな性格はある程度わかっていたけれど、急展開の連続に少々無理を感じ、奥行き描写が少ないため各シーンの説得力も薄めです。これではただの不安定な人みたいな。ラスト1話で綺麗にまとまることを祈って次回を待つこととしましょう。
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しかし「あの子」はどこかへ旅立ってしまいました。

過労で倒れてしまった絢辻さんは先生に呼び出されてあれこれ。絢辻さん一人のために規模を縮小するとかどういう早計やら。ともあれ先生の前では愛想良く受け答えの絢辻さんは職員室を出ると唇を噛んでドカドカ歩いて不機嫌モードへ一変、実行委員本部にて屈辱の反動をぶつけられる橘さんでしたがいつもどおりの柳腰外交で難なく。こうして見ると結構バランスがいいカップルなのかもしれません(笑。訪れた後輩と共に資材を取りに行く橘さんを笑顔で見送り、しかし一人になった途端に見せた表情は絢辻さんの追い込まれ感が伝わってきます。迫るスケジュールとプライドのせめぎ合い、こんな風にいつも一人で抱え込んでいたのだなあ。
絢辻さん謹製の弁当をパク付きながら作戦会議。意固地になってた絢辻さんのプライドを傷付けないようナビゲートする橘さんは説得が上手いね。ほんといいバランスです。てな様子を渡り廊下から見つめる三人娘。まんが版でもこの子たちが余計なことを言い出してえらい目に遭うのですが、アニメでのそれは少々説得力が無いというか唐突すぎ?

ねちっこい嫌味を続ける女子生徒に冥王がついにキレた。黙って聞いていた絢辻さんは顔を伏せ、「もしかして泣かせちゃった?」の言葉を受けてニヤマリの後高笑いへ。あはははははは! こええええ! この豹変に命の危険を感じたか顔色が変わる女子生徒の表情がいいね。
全てを切り刻まん強い眼光で迫る絢辻さん、投げられた言葉は女子生徒の身を抉り…キッツイ言葉を淀みなく続ける名塚さんがハマりすぎてて怖い。あまりの破壊力に何も言い返せない女子生徒が気の毒になってきます(笑。まんが版だとこれ以上にキッツイ言葉や立ち回りを見せるのだけれどアニメではオミット、尺の都合と合わせて黒辻さんをあまりクドく見せない改変でしょう。あれ以上やらかしたらフォローできないし。
唐突にシーン変わって神社での告白シーン。例の手帳に火を点けて燃やしてしまうのは「もう必要ない」から。手帳に殴り書きする代わりに橘さんを殴(違
「あなたを私のものにします」
「はぁ?」
真顔で見つめる端折りすぎの絢辻さんかわいい! しかし「あたしをあげるから『あなたがいる日常』を頂戴」ってのはかなり大胆な話だよねえ。そして契約のキス、興奮しすぎて鼻血を出しちゃう顔もかわいいです。黒辻モードを晒してしまった絢辻さんはもはや橘さんしか支えが無いわけで、突然の「契約」もそういう意味なのだろうけれど、あまりに唐突な流れなので初見時には呆気に取られて私も「はぁ?」だったよ(笑

罵倒された三人娘の報復はほとんど抱腹な子供じみたいじめ。学業優秀に加えて運動神経抜群の絢辻さんが返り討ち! みたいな展開かと思ったら薫が男前で笑う。ナニゲに巻き込まれてる田中さんがいい味でしたね(笑。さらにダッシュでマラソンを済ませた橘さんが加わり、男子生徒も集まってきていじめっ子三人娘はじつに気まずい。悪役テンプレの如くボールを投げ付けて立ち去る絵面はちょっと笑った。きみらべたべたやなあ。一件落着(?)で笑顔を向ける橘さんを見てニコッと笑う絢辻さんのかわいさったら!
グラウンドのいじめは納まったものの放課後の手伝いはクラスのほとんどがボイコット、残っているのが橘さん関係者だけというのは「絢辻さんに友達がいない」ことを示しています。あれほどクラスの信頼を得ていたはずの委員長なのに個人的に慕ってくれる人が誰もいないのは寂しいね。つまりこのクラスに「委員長」はいるけど「絢辻さん」はいない。絢辻さんが必死に委員長や実行委員をがんばっているのは「自己の存在を維持」させるためのようにも見えます。
作業が終わっての帰り道にて一人教室へ戻った絢辻さんは自分に言い聞かせるように「大丈夫、私は平気、まだがんばれる…」と呟いていました。みんなの前では笑顔を見せていたけれどダメージは大きいようで、折れそうな心を必死に支えている様子はじつに痛々しい。てな所へ現れた橘さんへ抱き付いての笑顔はよほど頼りにしているのだなあ。
「絢辻さんはいつももっと堂々としてて、こんな状況をいくらだって上手く切り抜けられる人じゃないか!」
橘さんの絢辻さん観は確かに正しいのだけれど、ではなぜそんな「優等生」を演じてきたのかわかっていない。今まで必死にがんばってきたのに…「謝って手伝ってもらう」「イベントを減らす」など絢辻さんのがんばり、すなわち存在そのものを否定するような言葉です。そしてそれは言葉どおりになってしまった。

明けて翌日の教室では絢辻さんと三人娘が仲良く話しています。何事か?と思いきやあの絢辻さんが泣いて謝って手伝いを頼んだとのこと。これを最初に見た時は「泣き顔の裏で舌を出してる腹黒トラップ」だろうとタカをくくっていたけれど、橘さんに話しかける表情がどこか逝っちゃってて何これ何?な私。
「もうあなたが知ってるあの子はいなくなっちゃったの」
放課後のツーショットにて衝撃の告白。意固地になって一人で創設祭の準備を何とか間に合わせようとしていたあの子はもういない…憑き物が落ちたように屈託無く笑う絢辻さんの姿は逆に底知れぬ恐ろしさを感じます。ある意味冥王モードより怖い、壊れてしまった絢辻さんの行く末やいかに!?
急ぎ足なのか内容を咀嚼するのが大変。絢辻さんのピーキーな性格はある程度わかっていたけれど、急展開の連続に少々無理を感じ、奥行き描写が少ないため各シーンの説得力も薄めです。これではただの不安定な人みたいな。ラスト1話で綺麗にまとまることを祈って次回を待つこととしましょう。
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