2011-01-15(Sat)
魔法少女まどか☆マギカ #02 それはとっても嬉しいなって
まどかは今回も変身せず。

魔法少女体験コース第1弾、行きましょうか?

魔法少女のお誘いを受けての第2話は前回同様夢オチから。しかし前回と違っているのは枕元にキュウべえが居ること、つまりあのイヌカレー時空ぐちゃぐちゃ騒動は夢ではなく、魔法少女へのお誘いも現実であることを再認識するまどかの目覚めでした。
朝の洗顔シーンも前回同様光溢れる異様に広い洗面所&合わせ鏡の演出、しかし前回と違(略。どうやらキュウべえは「人には姿が見えない」存在らしく、隣で顔を作っている母ちゃんは寛ぐキュウべえにまったく気付いていない様子でした。人には見えないものがまどかには見える、つまりまどかは既に…というのは勘ぐりすぎか。
歯を磨きながらの回想シーンはマミ宅へ向かう三人の後姿と反復させる面白い導入でした。それにしてもみなさんスカート短いねえ。そして一人暮らしのマミ宅へ。生活感があまり無い殺風景な部屋がこれまた怪しいけれどオサレ女子の一人暮らしならこんなもん?

そして三角形のガラステーブル(またガラスだ)を囲んだみなさん、ケーキをパク付きながらマミによる魔法少女勧誘についての説明が始まりました。マミが手にした宝石は「ソウルジェム」、キュウべえに選ばれし魔法少女の証。
「僕は君たちの願い事を何でも一つ叶えてあげる」
この条件にて魔法少女の「契約」を結んだ引き替えに出来上がるという宝石。何でも叶えられるのならその力で「魔女を殲滅」してしまえば魔法少女に頼ることも無いだろうに…つまりこれを「出来ないこともある」と考えるか、それとも「魔法少女を作るための詭弁」と考えるか。何しろ無表情のまま口も開かず話すキュウべえが怪しすぎ、その後に続くマミの描写もガラス鏡(「嘘」の暗喩?)だったり、階段越しのロング(視点ずらし)だったり、ガラス越し(真実にフィルターが掛かってる?)だったり、キュウべえ同様穏やかな口調なのだけれどどうにも「怪しさ」を感じさせる演出の連続に疑念の思いを止められない。でも言ってる事は至極マトモなんだよねえ…。

歯磨き後の登校シーン。キュウべえを肩に乗せたまどかにさやかは驚くも仁美のリアクションにより「人に見えない」ことを確認、さらにキュウべえ仲介のテレパスで会話してみたりさっそく魔法少女に片足突っ込んでます。そんな二人を見た仁美は良からぬ想像を…何故そうなる?(笑。ともあれまどか&さやかに対する「一般人」の立ち位置として仁美はきちんと機能していますね。ハブられてるようにも見えるけれど。
相変わらずガラス張りの教室にてまどかは堂々とキュウべえを出していますが、やはり他の人には見えていないようです。そんなこんなでさやかとテレパスで会話しているとマミがブレーク、教室が離れていてもきっちり見守れる…それはつまりまどか&さやかにプライバシーが無いということですか。ほどなく教室へ入ってきたほむらはキュウべえを抱くまどかを一瞥、しかし手出ししてくる雰囲気はありません。
屋上にてまどか&さやか。ここで「命懸けの願い」について話すさやかの言葉がじつに今の若い子風で印象的でした。平和な国に生まれ何不自由なく、親に甘やかされ教師に甘やかされて温々と育った子供たちの「欲」に対する冷めた感覚はある意味現代日本の病巣を見せつけているような気がします。そんなさやかがパッと浮かべた病室の男は何者?
「何で私たちなのかな?」
さりげなく呟いたセリフですがこの作品のテーマはまさにそれのような。幸せボケで命を賭ける願いもない、その願いに二つ返事の人もたくさんいるだろうになぜ「願いが浮かばない」私たちが選ばれたのか?
てなところへほむら登場。思わず身構える二人をフォローしているのでしょうけれど対面の建物から見張るマミが相変わらず不気味です。キュウべえを抱くまどかに対しほむらは静かに語りかけ…「昨日の忠告」を確認する表情はマミと反対に嘘を吐いているように見えません。契約と引き替えにほむらは何を願ったのか、問いに答えず黙って立ち去るほむらの後姿はどこか寂しげでした。続いて映ったマミの後姿がこれまた怪しすぎ。おそらくマミはほむらの行動の理由を全て知っているのでしょう。

放課後いつもの店に集まって「魔法少女体験コース第1弾」へ。その準備としてさやかは粉砕バットを掲げ、まどかは授業中にラクガキした衣装デザインを…各々やる気まんまんじゃないか。前回の教訓かささやかながら自衛手段を用意したさやか、一方魔法少女を今だファンタジーなものと捉えているまどかが対称的。
昨日の現場にてソウルジェムをかざして魔女のトレース開始。なかなか地味な追跡作業ですね。この道中の会話を聞くとマミは確かに「正義の味方」っぽいけれど、ならばほむらは「悪者」なのか?と悩むまどかの板挟み。現状ではまだ判断付かないよねえ。見ているこっちもそうですもの(笑
その頃どこぞのビルに吸い込まれる女性の姿あり。何かに操られるようにふらふらと歩く様子もそれっぽいです。するとその女性は屋上からダイブ! ちょうど現場に到着したマミが一瞬で変身しネットで受け止め事なきを。このアクションはなかなかかっこよかったです。気を失った女性の首筋に浮かぶ紋章は「魔女の口づけ」…取り憑かれての自殺を食い止めた三人は魔女を倒すべくビルの中へゴー!

イヌカレー時空の中を走り奥へ進むみなさん。マスケット銃を撃ちながらひらりひらりと身をかわすマミを見たまどかは何か反応してます。見た目のかっこよさに騙されちゃダメだ!(騙されると決まった訳では。それはともかくマミのアクションは確かに恰好よろしかったです。スカートをひらりと摘んで銃を出し、帽子を振って銃を出し、撃つ端から投げ捨てては撃ちを繰り返してイヌカレー時空を切り開く。短いスカートからチラチラ覗く絶対領域も良し、巨乳を強調したデザインも良し…魔法少女にしては地味なコスチュームだけれどお姉さんぽいマミにはこれくらいが似合っているかも。魔物に脚を取られ、胴を巻かれて危機のアクションも色っぽくて良し良し。そして捕まって逆さ吊りにて重力を感じさせるムネの描写も良かった。これにはちょっと感動した(笑
首のリボンをほどくと巨大マスケット銃が発動…脈絡ないけど突然宇宙刑事シャイダーのシューティングフォーメーションを思い出した。でかけりゃいいのか? それはさておき前回の百万本の銃のほうが効果あるようなないような。
一撃にて魔女を退治するとくるりと回ってティータイム。何故ここで紅茶!? 優雅にティーカップを構えるマミの側に何かポトリと落ちてきました。

イヌカレー時空が消滅して現へ。するとマミは先程落ちてきたものへ歩み寄って手に取ります。「グリーフシード(魔女の卵)」と呼ばれるそれはこの状態では危険が無い、それどころか濁ったソウルジェムを浄化する機能がありました。これが「魔女退治の見返り」とのことですが…魔女を退治するために使った魔力を魔女退治の落とし物で復活させる、というのは「見返り」に値するのだろうか? 子供手当てをバラ撒くために子供税を徴収するどこかの政党の理屈に似ているような? 永久搾取システムというか、このネズミ講みたいなシステムはますます怪しいなあ。魔法少女側にメリットがありませんもの。
魔力を使ったことによる濁りすなわち「穢れ」を魔女の卵が吸い取るというシステムもよくわからない。マミは隠れていたほむらに卵を投げて「あと一回くらい使える」と言っていましたが、では使えなくなった卵、穢れが溜まりきった卵はどうなるのか? ますます凶悪なシロモノが孵化してきそうですがはたして? 逆にソウルジェムが濁りきってしまったら魔法を使えない=魔法少女の死=穢れの塊である魔女化ということ? それにしてもマミとほむらのやり取りは相変わらずトゲトゲしい。「手柄の取り合い」という感じではなく明らかに敵対っぽいような。
ともあれ一件落着して目を覚ました女性を優しく抱き締めるマミを見ると、やはりこれはこれで悪者には見えず。ううむ。そんな様子を見たまどかがやる気を出すのもわかりますが、この流れを含めてマミの芝居だったら…マミ、恐ろしい子! というか第2話にして未だ主役が変身せず、このペースで大丈夫なの?
と、さんざん疑ったところで、本当に見たままの正統魔法少女モノだったら笑うしか。

エンドカードはシャフト作品エンドカード常連の氷川へきる氏。ツッコまないよ!
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魔法少女体験コース第1弾、行きましょうか?

魔法少女のお誘いを受けての第2話は前回同様夢オチから。しかし前回と違っているのは枕元にキュウべえが居ること、つまりあのイヌカレー時空ぐちゃぐちゃ騒動は夢ではなく、魔法少女へのお誘いも現実であることを再認識するまどかの目覚めでした。
朝の洗顔シーンも前回同様光溢れる異様に広い洗面所&合わせ鏡の演出、しかし前回と違(略。どうやらキュウべえは「人には姿が見えない」存在らしく、隣で顔を作っている母ちゃんは寛ぐキュウべえにまったく気付いていない様子でした。人には見えないものがまどかには見える、つまりまどかは既に…というのは勘ぐりすぎか。
歯を磨きながらの回想シーンはマミ宅へ向かう三人の後姿と反復させる面白い導入でした。それにしてもみなさんスカート短いねえ。そして一人暮らしのマミ宅へ。生活感があまり無い殺風景な部屋がこれまた怪しいけれどオサレ女子の一人暮らしならこんなもん?

そして三角形のガラステーブル(またガラスだ)を囲んだみなさん、ケーキをパク付きながらマミによる魔法少女勧誘についての説明が始まりました。マミが手にした宝石は「ソウルジェム」、キュウべえに選ばれし魔法少女の証。
「僕は君たちの願い事を何でも一つ叶えてあげる」
この条件にて魔法少女の「契約」を結んだ引き替えに出来上がるという宝石。何でも叶えられるのならその力で「魔女を殲滅」してしまえば魔法少女に頼ることも無いだろうに…つまりこれを「出来ないこともある」と考えるか、それとも「魔法少女を作るための詭弁」と考えるか。何しろ無表情のまま口も開かず話すキュウべえが怪しすぎ、その後に続くマミの描写もガラス鏡(「嘘」の暗喩?)だったり、階段越しのロング(視点ずらし)だったり、ガラス越し(真実にフィルターが掛かってる?)だったり、キュウべえ同様穏やかな口調なのだけれどどうにも「怪しさ」を感じさせる演出の連続に疑念の思いを止められない。でも言ってる事は至極マトモなんだよねえ…。

歯磨き後の登校シーン。キュウべえを肩に乗せたまどかにさやかは驚くも仁美のリアクションにより「人に見えない」ことを確認、さらにキュウべえ仲介のテレパスで会話してみたりさっそく魔法少女に片足突っ込んでます。そんな二人を見た仁美は良からぬ想像を…何故そうなる?(笑。ともあれまどか&さやかに対する「一般人」の立ち位置として仁美はきちんと機能していますね。ハブられてるようにも見えるけれど。
相変わらずガラス張りの教室にてまどかは堂々とキュウべえを出していますが、やはり他の人には見えていないようです。そんなこんなでさやかとテレパスで会話しているとマミがブレーク、教室が離れていてもきっちり見守れる…それはつまりまどか&さやかにプライバシーが無いということですか。ほどなく教室へ入ってきたほむらはキュウべえを抱くまどかを一瞥、しかし手出ししてくる雰囲気はありません。
屋上にてまどか&さやか。ここで「命懸けの願い」について話すさやかの言葉がじつに今の若い子風で印象的でした。平和な国に生まれ何不自由なく、親に甘やかされ教師に甘やかされて温々と育った子供たちの「欲」に対する冷めた感覚はある意味現代日本の病巣を見せつけているような気がします。そんなさやかがパッと浮かべた病室の男は何者?
「何で私たちなのかな?」
さりげなく呟いたセリフですがこの作品のテーマはまさにそれのような。幸せボケで命を賭ける願いもない、その願いに二つ返事の人もたくさんいるだろうになぜ「願いが浮かばない」私たちが選ばれたのか?
てなところへほむら登場。思わず身構える二人をフォローしているのでしょうけれど対面の建物から見張るマミが相変わらず不気味です。キュウべえを抱くまどかに対しほむらは静かに語りかけ…「昨日の忠告」を確認する表情はマミと反対に嘘を吐いているように見えません。契約と引き替えにほむらは何を願ったのか、問いに答えず黙って立ち去るほむらの後姿はどこか寂しげでした。続いて映ったマミの後姿がこれまた怪しすぎ。おそらくマミはほむらの行動の理由を全て知っているのでしょう。

放課後いつもの店に集まって「魔法少女体験コース第1弾」へ。その準備としてさやかは粉砕バットを掲げ、まどかは授業中にラクガキした衣装デザインを…各々やる気まんまんじゃないか。前回の教訓かささやかながら自衛手段を用意したさやか、一方魔法少女を今だファンタジーなものと捉えているまどかが対称的。
昨日の現場にてソウルジェムをかざして魔女のトレース開始。なかなか地味な追跡作業ですね。この道中の会話を聞くとマミは確かに「正義の味方」っぽいけれど、ならばほむらは「悪者」なのか?と悩むまどかの板挟み。現状ではまだ判断付かないよねえ。見ているこっちもそうですもの(笑
その頃どこぞのビルに吸い込まれる女性の姿あり。何かに操られるようにふらふらと歩く様子もそれっぽいです。するとその女性は屋上からダイブ! ちょうど現場に到着したマミが一瞬で変身しネットで受け止め事なきを。このアクションはなかなかかっこよかったです。気を失った女性の首筋に浮かぶ紋章は「魔女の口づけ」…取り憑かれての自殺を食い止めた三人は魔女を倒すべくビルの中へゴー!

イヌカレー時空の中を走り奥へ進むみなさん。マスケット銃を撃ちながらひらりひらりと身をかわすマミを見たまどかは何か反応してます。見た目のかっこよさに騙されちゃダメだ!(騙されると決まった訳では。それはともかくマミのアクションは確かに恰好よろしかったです。スカートをひらりと摘んで銃を出し、帽子を振って銃を出し、撃つ端から投げ捨てては撃ちを繰り返してイヌカレー時空を切り開く。短いスカートからチラチラ覗く絶対領域も良し、巨乳を強調したデザインも良し…魔法少女にしては地味なコスチュームだけれどお姉さんぽいマミにはこれくらいが似合っているかも。魔物に脚を取られ、胴を巻かれて危機のアクションも色っぽくて良し良し。そして捕まって逆さ吊りにて重力を感じさせるムネの描写も良かった。これにはちょっと感動した(笑
首のリボンをほどくと巨大マスケット銃が発動…脈絡ないけど突然宇宙刑事シャイダーのシューティングフォーメーションを思い出した。でかけりゃいいのか? それはさておき前回の百万本の銃のほうが効果あるようなないような。
一撃にて魔女を退治するとくるりと回ってティータイム。何故ここで紅茶!? 優雅にティーカップを構えるマミの側に何かポトリと落ちてきました。

イヌカレー時空が消滅して現へ。するとマミは先程落ちてきたものへ歩み寄って手に取ります。「グリーフシード(魔女の卵)」と呼ばれるそれはこの状態では危険が無い、それどころか濁ったソウルジェムを浄化する機能がありました。これが「魔女退治の見返り」とのことですが…魔女を退治するために使った魔力を魔女退治の落とし物で復活させる、というのは「見返り」に値するのだろうか? 子供手当てをバラ撒くために子供税を徴収するどこかの政党の理屈に似ているような? 永久搾取システムというか、このネズミ講みたいなシステムはますます怪しいなあ。魔法少女側にメリットがありませんもの。
魔力を使ったことによる濁りすなわち「穢れ」を魔女の卵が吸い取るというシステムもよくわからない。マミは隠れていたほむらに卵を投げて「あと一回くらい使える」と言っていましたが、では使えなくなった卵、穢れが溜まりきった卵はどうなるのか? ますます凶悪なシロモノが孵化してきそうですがはたして? 逆にソウルジェムが濁りきってしまったら魔法を使えない=魔法少女の死=穢れの塊である魔女化ということ? それにしてもマミとほむらのやり取りは相変わらずトゲトゲしい。「手柄の取り合い」という感じではなく明らかに敵対っぽいような。
ともあれ一件落着して目を覚ました女性を優しく抱き締めるマミを見ると、やはりこれはこれで悪者には見えず。ううむ。そんな様子を見たまどかがやる気を出すのもわかりますが、この流れを含めてマミの芝居だったら…マミ、恐ろしい子! というか第2話にして未だ主役が変身せず、このペースで大丈夫なの?
と、さんざん疑ったところで、本当に見たままの正統魔法少女モノだったら笑うしか。

エンドカードはシャフト作品エンドカード常連の氷川へきる氏。ツッコまないよ!
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