2011-02-12(Sat)
魔法少女まどか☆マギカ #06 こんなの絶対おかしいよ
精一杯のまどかがおかした「間違い」。

少しずつ本作魔法少女の背景が判ってきました。

アバンは前回引きの続きから。さやかvs杏子が火花を散らす間へ「待たせたな!」とばかり割って入ったほむら、このシーンにて彼女の「能力」がわかってきました。ほむらへ対し槍を向けた杏子、しかし次の瞬間ほむらは杏子の背後に。そして次の瞬間には食って掛かろうとするさやかの側に立ってボディ打ちを一発。すなわちほむらは「瞬間移動能力」があるみたいです。そういえば第3話での戦いでも俊敏な動きで魔女を翻弄しながら爆弾を喰わせるという戦法で勝利していました。
ここで能力からの推察。魔法少女の能力は「願い」に影響される、とのことなのでほむらの願いとは「どこか別の場所へ行きたい(現状から逃げたい)」というものだったのかも? また「能力」が一つとは限らない、というかこの能力の範囲がどこまであるのかまだわかりません。瞬間移動できるのは「場所」だけなのか、それとも移動範囲に「時間」をも含むのか。だとすれば巷で賑わう「ループ説」も説得力が増しますね。
初対面のはずなのに杏子のフルネームを知っていたほむら。これもほむらが「初対面ではない」ことの表れ(二度以上遭遇している証拠)でしょう。瞬間移動に名前の件、さらにシャレにならないほむらの剣幕に圧されてか杏子はあっさり退散してとりあえずこの場は収まりました。
「助けてくれたの?」
再度の忠告にも関わらず首を突っ込んでいるまどかへ厳しい言葉を残しその場を離れるほむら…ほむらが助けたのはさやかではなくもちろんまどか。ほむら的にはまどかの無自覚が腹立たしいけれど、一方さやかを放っておけないまどかの気持ちもわかっているだろうし、その思いの衝突がイライラを増幅させている感じ。
「何にせよ、彼女が何かを企んでいるのは確かだ」
一番怪しいのはあなたです。

今回もOPに小変更あり(画像右が第6話)。変身シーン冒頭の背景が青緑からのグラデに変化しました。キャラの動きも変わってるっぽい?

さやかは自宅へ戻ってソウルジェムの浄化、黒くなってきたグリフシードをして「これ以上穢れが溜まったら魔女が孵化するかもしれない」と、魔女の孵化条件が一つ明らかになりました。魔法少女が魔法を使う度に溜まる「穢れ」もグリフシードの餌になる。魔女は「人間の負の感情」によって生まれるとのことなので、ソウルジェムの濁り(魔法少女の穢れ)とは負の感情ということ。正義のために戦う力とはいえ、魔女と対峙し戦っている時は相手に対し敵対心(怒りや憎しみなどの負の感情)を向けているわけで、なるほどそう考えると「魔法発動=穢れ」という図式も頷けるかも。
さてそろそろ使用期限が切れそうなグリフシードをどうするのかと思ったらキュウべえが背中の口から食ってしまいました。こうすれば安全とのことですがあからさまに怪しい。良いほうへ解釈すればキュウべえ自身に浄化能力があるとも取れますが、何しろ普段の行動がアレなので悪いほうへしか考えられません。
魔法少女の能力差について。ここでもキュウべえはまどかの才能を持ち上げていました。いったい「まどかの才能」の根拠は何なのか。それについての考察は後に少々。ともあれ杏子との戦いにどうしても勝ちたければまどかを誘えと、隙あらばまどか勧誘に抜かりないキュウべえ恐るべし。
シーン変わって街のゲーセン。DDRの進化版みたいな大型筐体にてダンスゲームに興じる杏子…こうしていると普通の女の子なのにね。というかDDR懐かしいなあ。数年前は月間ン万円単位で注ぎ込んだっけ(笑。てな所へほむら登場です。ほむらはさやかとの揉め事を預かり、そして
「二週間後、この街にワルプルギスの夜が来る」
と告げ、それを倒せば街を出て行くと。普通に考えるとこれがラスボス? 第一話冒頭にてほむらが一人で戦っていた巨大な敵でしょうか? だとすればそこへどう繋げていくのか、やはりループ説有力か?
てなほむらとのやりとりに杏子は納得…したようだったけれど。

逃げた使い魔を探しに向かったさやか&まどか。あれだけ言われたのにまどかも懲りないね(笑。ここでまどかはさやかに対し杏子との争いを止めるよう必死の訴え、しかし当事者との認識違いが明らかになるだけでした。あれは単なるケンカではなく殺るか殺られるかの生き残りバトルであり、厳しく言えば部外者が口を挟める問題ではなかった。さらにさやかはほむらへの誤解を叫び…病院結界にてほむらがマミに拘束されていた事実を知らない故の誤解はシナリオの巧妙さを感じます。あそこで二手に別れたのもきちんと意味があったのだなあ。
ここでの会話は「どちらが正しい」と一言では言えないものでした。正義感が強く「人を守る」ことに全精力を傾けるさやか、それを通すためなら魔法少女と戦うのもやむなしと。一方のまどかは発するセリフや表情から「穢れを知らない純粋さ」が見て取れ、しかし理想論を振りかざす様子は現場のさやかからしたら少々鬱陶しいかもしれない。視聴者にもそう思わせる演出が効いてました。
「でもね。さやかは聞き届けてくれないよ」
そしていちいち怪しいキュウべえ。さやかを止めたければ契約しろと言わんばかり。

Bパートの母娘の会話。ハイテク満載の本作にて浴室給湯器もきちんとハイテクぽくてちょっと笑った。芸が細かいね。それはともかく現状抱える問題に眠れないまどかは母ちゃんにそれとなく相談します。
「正しい事だけ積み上げていけばハッピーエンドが手に入るわけじゃない」
正義の反対は悪ではない、もう一つの正義なのです。一人一人が信じる「正しい」はもちろん全て正しいけれど、正しい同士がぶつかることもある。ではぶつかるのを避けるためにはどうすればいいか? 一方が「間違い」を冒せばいい、正しい事に固執する人の代わりに間違えてあげればいいという理屈です。これは「大人」である母ちゃんらしい言葉であり、薄汚れた大人である私もかなり納得できる言葉。さらにまっすぐ育った子に「間違え方も覚えなさい」という言葉もよくわかる。
しかし今まどかが置かれた状況はそう簡単ではなかったかも。命のやり取りが懸かる状況にて「間違え方」を間違えたら取り返しが付かないことになるわけで、現にそうなってしまった。難しいね。
まどかはいい子に育った。穢れを知らぬまま純粋に育った。つまりこの純粋さこそ「魔力の強さ」に関わっているのではないか。さやかとの一件を見てもこれほど純粋な心を持ったまどかが生み出すソウルジェムは果てしなく澄んでいると思われ、僅かな「穢れ」すらない澄んだソウルジェムが持つ力は確かに相当なものだと予想できます。魔法を使うと濁るソウルジェム、その濁りは魔法少女の「穢れ(負の感情)」なのだけれど、おそらくまどかが魔法少女となっても負の感情から魔法を発動することは少ないでしょうし…などなど「まどかの才能」についてこじつけてみる。
母ちゃんじゃないけれど、大人はいろいろ辛いよ。若い人は今を存分に楽しんでください。

上条くんの病室へ見舞いに走るさやか、しかし彼は既に退院していました。退院したのに何の連絡もしてくれないってのはキツいなあ。さやかが幸せ坂の頂上を越えてしまった感じでナントモ切ない。そして上条くん宅の前に立つさやか、でかい屋敷に住まう彼は相当な金持ちなのでしょうね。中から聞こえるバイオリンの音に安堵しながらベルを押す手を止める辺りじつに切ないです。さやかは上条くんが元気ならそれだけで満足なのでしょう。ううう。これほど想っているのに当の上条くんはさやかの事をそれほど大切に思っていない雰囲気ありあり、さらに言うと家の格式からして一般人のさやかは対象外なのかもしれない。すると上条くんのお相手は…金持ちで病院にも行っていたさやかのクラスメイトがいるじゃありませんか! 何だかスゲー嫌な予感。
てなところへ杏子参上。じつにいい感じで挑発しまくりですが、話す雰囲気からして杏子も「他人のための願い」をしたのではないか? 無駄に肉食な性格も素でやっているのかどうなのか、芝居とまでは言わないけれどソウルジェムに固執する現状も何か事情があるような気がしてならない。常に何か食っているのも彼女の過去に関係しているような。これでホントに単なる肉食獣だったらお笑いですが。
火花を散らす二人は河岸を変えて白黒付けることに。それはそれで結構なのだけれど…わざわざまどかを呼びに行くキュウべえの黒さばかりが際立ってどうにもこうにも。誰かこの悪魔を何とかしてくれ!

例によって左手中指のリングがピカッと光ると短い変身シーンからマジカル杏子の出現です。リングをはめた指爪に「杏子の紋章」を確認しようと思ったけれど何も無し、これは作画ミスなのか最初っから無いのか。変身を終えて殺気立つ杏子の背後にいつの間にか現れたほむら、ここでの動きも瞬間移動をチラチラ見せていかにも。
一方のさやかもソウルジェムをかざしていざ変身!…ここでまどかがおかした「間違い」。まさかソウルジェムを投げ捨てるとは想像の斜め上すぎ、いくら何でも無茶しよるなあ。それがどれほど大切なものなのか今までの経緯を見てくればわかるだろうに。しかしまどかの間違いは予想以上の影響を及ぼします。
「今のはマズかったよ。友達を放り投げるなんてどうかしてるよ」
本作の魔法少女システムがここで明らかに。やはり前回アバンでさやかが契約したシーンは「肉体の死」そのものだったのですね。魂を抜き出しているように見える、と感じたのもそのまんまでした。魔法少女にとって肉体の傷は生死に影響しない、ソウルジェムが砕けない限り魔法少女は死なない。これはマミ復活の布石とも思えるけれど、あの状況でマミのソウルジェムが無事とも思いにくいのでどっちに転がるやら。というかあの魔女がマミの頭を狙ったのは偶然ではなく、さらに言えば同話のコーション画像にて「青の腹」がやられているのもソウルジェム狙いってことか。ううう。
それはともかくトラックの荷台に転がったさやかのソウルジェムを追うほむらは瞬間移動を繰り返し…これほど連続で魔法を使ったらソウルジェムの濁りが尋常ではないだろうに浄化するためのグリフシードはどうしているのだろう? その心配が無いほどの在庫を持っているのかな。
契約に於ける肉体の扱いについては杏子も知らなかった。しかし咄嗟に取り戻しに飛んだほむらは知っていたようで…おそらく似たような事例に遭遇してきたのだろうね。いったいほむらはどこまで知っているのか、どんな魔法少女ライフを送ってきたのか謎が深まるばかりです。
取り戻したソウルジェムを倒れたさやかの手に乗せるとあっさり復活。この様子を見ると「意識そのもの」は肉体依存のようで、すなわち文字通り「死ぬほどの苦痛」を受けてもソウルジェムさえ無事なら死なないけれど肉体の苦痛そのものは感じるということ。これはかなりキッツイなあ。
さやかの危機はとりあえず乗り越えましたがこれで終わりとも思えず、またキュウべえに対しますます不穏な空気が漂う中で次回から後半突入です。これまでの状況からしてまどかが契約するとは思いにくいけれど…はたしてこの先どう転がしていくのか興味深い。この作品を「魔法少女モノ」とは絶対認めませんが作品自体は面白い作りなので何だか悔しい(笑

エンドカード(予告バック)はウエダハジメ氏。今までのエンドカードから一転した雰囲気なれど作品の実際をよく表しているような。
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少しずつ本作魔法少女の背景が判ってきました。

アバンは前回引きの続きから。さやかvs杏子が火花を散らす間へ「待たせたな!」とばかり割って入ったほむら、このシーンにて彼女の「能力」がわかってきました。ほむらへ対し槍を向けた杏子、しかし次の瞬間ほむらは杏子の背後に。そして次の瞬間には食って掛かろうとするさやかの側に立ってボディ打ちを一発。すなわちほむらは「瞬間移動能力」があるみたいです。そういえば第3話での戦いでも俊敏な動きで魔女を翻弄しながら爆弾を喰わせるという戦法で勝利していました。
ここで能力からの推察。魔法少女の能力は「願い」に影響される、とのことなのでほむらの願いとは「どこか別の場所へ行きたい(現状から逃げたい)」というものだったのかも? また「能力」が一つとは限らない、というかこの能力の範囲がどこまであるのかまだわかりません。瞬間移動できるのは「場所」だけなのか、それとも移動範囲に「時間」をも含むのか。だとすれば巷で賑わう「ループ説」も説得力が増しますね。
初対面のはずなのに杏子のフルネームを知っていたほむら。これもほむらが「初対面ではない」ことの表れ(二度以上遭遇している証拠)でしょう。瞬間移動に名前の件、さらにシャレにならないほむらの剣幕に圧されてか杏子はあっさり退散してとりあえずこの場は収まりました。
「助けてくれたの?」
再度の忠告にも関わらず首を突っ込んでいるまどかへ厳しい言葉を残しその場を離れるほむら…ほむらが助けたのはさやかではなくもちろんまどか。ほむら的にはまどかの無自覚が腹立たしいけれど、一方さやかを放っておけないまどかの気持ちもわかっているだろうし、その思いの衝突がイライラを増幅させている感じ。
「何にせよ、彼女が何かを企んでいるのは確かだ」
一番怪しいのはあなたです。

今回もOPに小変更あり(画像右が第6話)。変身シーン冒頭の背景が青緑からのグラデに変化しました。キャラの動きも変わってるっぽい?

さやかは自宅へ戻ってソウルジェムの浄化、黒くなってきたグリフシードをして「これ以上穢れが溜まったら魔女が孵化するかもしれない」と、魔女の孵化条件が一つ明らかになりました。魔法少女が魔法を使う度に溜まる「穢れ」もグリフシードの餌になる。魔女は「人間の負の感情」によって生まれるとのことなので、ソウルジェムの濁り(魔法少女の穢れ)とは負の感情ということ。正義のために戦う力とはいえ、魔女と対峙し戦っている時は相手に対し敵対心(怒りや憎しみなどの負の感情)を向けているわけで、なるほどそう考えると「魔法発動=穢れ」という図式も頷けるかも。
さてそろそろ使用期限が切れそうなグリフシードをどうするのかと思ったらキュウべえが背中の口から食ってしまいました。こうすれば安全とのことですがあからさまに怪しい。良いほうへ解釈すればキュウべえ自身に浄化能力があるとも取れますが、何しろ普段の行動がアレなので悪いほうへしか考えられません。
魔法少女の能力差について。ここでもキュウべえはまどかの才能を持ち上げていました。いったい「まどかの才能」の根拠は何なのか。それについての考察は後に少々。ともあれ杏子との戦いにどうしても勝ちたければまどかを誘えと、隙あらばまどか勧誘に抜かりないキュウべえ恐るべし。
シーン変わって街のゲーセン。DDRの進化版みたいな大型筐体にてダンスゲームに興じる杏子…こうしていると普通の女の子なのにね。というかDDR懐かしいなあ。数年前は月間ン万円単位で注ぎ込んだっけ(笑。てな所へほむら登場です。ほむらはさやかとの揉め事を預かり、そして
「二週間後、この街にワルプルギスの夜が来る」
と告げ、それを倒せば街を出て行くと。普通に考えるとこれがラスボス? 第一話冒頭にてほむらが一人で戦っていた巨大な敵でしょうか? だとすればそこへどう繋げていくのか、やはりループ説有力か?
てなほむらとのやりとりに杏子は納得…したようだったけれど。

逃げた使い魔を探しに向かったさやか&まどか。あれだけ言われたのにまどかも懲りないね(笑。ここでまどかはさやかに対し杏子との争いを止めるよう必死の訴え、しかし当事者との認識違いが明らかになるだけでした。あれは単なるケンカではなく殺るか殺られるかの生き残りバトルであり、厳しく言えば部外者が口を挟める問題ではなかった。さらにさやかはほむらへの誤解を叫び…病院結界にてほむらがマミに拘束されていた事実を知らない故の誤解はシナリオの巧妙さを感じます。あそこで二手に別れたのもきちんと意味があったのだなあ。
ここでの会話は「どちらが正しい」と一言では言えないものでした。正義感が強く「人を守る」ことに全精力を傾けるさやか、それを通すためなら魔法少女と戦うのもやむなしと。一方のまどかは発するセリフや表情から「穢れを知らない純粋さ」が見て取れ、しかし理想論を振りかざす様子は現場のさやかからしたら少々鬱陶しいかもしれない。視聴者にもそう思わせる演出が効いてました。
「でもね。さやかは聞き届けてくれないよ」
そしていちいち怪しいキュウべえ。さやかを止めたければ契約しろと言わんばかり。

Bパートの母娘の会話。ハイテク満載の本作にて浴室給湯器もきちんとハイテクぽくてちょっと笑った。芸が細かいね。それはともかく現状抱える問題に眠れないまどかは母ちゃんにそれとなく相談します。
「正しい事だけ積み上げていけばハッピーエンドが手に入るわけじゃない」
正義の反対は悪ではない、もう一つの正義なのです。一人一人が信じる「正しい」はもちろん全て正しいけれど、正しい同士がぶつかることもある。ではぶつかるのを避けるためにはどうすればいいか? 一方が「間違い」を冒せばいい、正しい事に固執する人の代わりに間違えてあげればいいという理屈です。これは「大人」である母ちゃんらしい言葉であり、薄汚れた大人である私もかなり納得できる言葉。さらにまっすぐ育った子に「間違え方も覚えなさい」という言葉もよくわかる。
しかし今まどかが置かれた状況はそう簡単ではなかったかも。命のやり取りが懸かる状況にて「間違え方」を間違えたら取り返しが付かないことになるわけで、現にそうなってしまった。難しいね。
まどかはいい子に育った。穢れを知らぬまま純粋に育った。つまりこの純粋さこそ「魔力の強さ」に関わっているのではないか。さやかとの一件を見てもこれほど純粋な心を持ったまどかが生み出すソウルジェムは果てしなく澄んでいると思われ、僅かな「穢れ」すらない澄んだソウルジェムが持つ力は確かに相当なものだと予想できます。魔法を使うと濁るソウルジェム、その濁りは魔法少女の「穢れ(負の感情)」なのだけれど、おそらくまどかが魔法少女となっても負の感情から魔法を発動することは少ないでしょうし…などなど「まどかの才能」についてこじつけてみる。
母ちゃんじゃないけれど、大人はいろいろ辛いよ。若い人は今を存分に楽しんでください。

上条くんの病室へ見舞いに走るさやか、しかし彼は既に退院していました。退院したのに何の連絡もしてくれないってのはキツいなあ。さやかが幸せ坂の頂上を越えてしまった感じでナントモ切ない。そして上条くん宅の前に立つさやか、でかい屋敷に住まう彼は相当な金持ちなのでしょうね。中から聞こえるバイオリンの音に安堵しながらベルを押す手を止める辺りじつに切ないです。さやかは上条くんが元気ならそれだけで満足なのでしょう。ううう。これほど想っているのに当の上条くんはさやかの事をそれほど大切に思っていない雰囲気ありあり、さらに言うと家の格式からして一般人のさやかは対象外なのかもしれない。すると上条くんのお相手は…金持ちで病院にも行っていたさやかのクラスメイトがいるじゃありませんか! 何だかスゲー嫌な予感。
てなところへ杏子参上。じつにいい感じで挑発しまくりですが、話す雰囲気からして杏子も「他人のための願い」をしたのではないか? 無駄に肉食な性格も素でやっているのかどうなのか、芝居とまでは言わないけれどソウルジェムに固執する現状も何か事情があるような気がしてならない。常に何か食っているのも彼女の過去に関係しているような。これでホントに単なる肉食獣だったらお笑いですが。
火花を散らす二人は河岸を変えて白黒付けることに。それはそれで結構なのだけれど…わざわざまどかを呼びに行くキュウべえの黒さばかりが際立ってどうにもこうにも。誰かこの悪魔を何とかしてくれ!

例によって左手中指のリングがピカッと光ると短い変身シーンからマジカル杏子の出現です。リングをはめた指爪に「杏子の紋章」を確認しようと思ったけれど何も無し、これは作画ミスなのか最初っから無いのか。変身を終えて殺気立つ杏子の背後にいつの間にか現れたほむら、ここでの動きも瞬間移動をチラチラ見せていかにも。
一方のさやかもソウルジェムをかざしていざ変身!…ここでまどかがおかした「間違い」。まさかソウルジェムを投げ捨てるとは想像の斜め上すぎ、いくら何でも無茶しよるなあ。それがどれほど大切なものなのか今までの経緯を見てくればわかるだろうに。しかしまどかの間違いは予想以上の影響を及ぼします。
「今のはマズかったよ。友達を放り投げるなんてどうかしてるよ」
本作の魔法少女システムがここで明らかに。やはり前回アバンでさやかが契約したシーンは「肉体の死」そのものだったのですね。魂を抜き出しているように見える、と感じたのもそのまんまでした。魔法少女にとって肉体の傷は生死に影響しない、ソウルジェムが砕けない限り魔法少女は死なない。これはマミ復活の布石とも思えるけれど、あの状況でマミのソウルジェムが無事とも思いにくいのでどっちに転がるやら。というかあの魔女がマミの頭を狙ったのは偶然ではなく、さらに言えば同話のコーション画像にて「青の腹」がやられているのもソウルジェム狙いってことか。ううう。
それはともかくトラックの荷台に転がったさやかのソウルジェムを追うほむらは瞬間移動を繰り返し…これほど連続で魔法を使ったらソウルジェムの濁りが尋常ではないだろうに浄化するためのグリフシードはどうしているのだろう? その心配が無いほどの在庫を持っているのかな。
契約に於ける肉体の扱いについては杏子も知らなかった。しかし咄嗟に取り戻しに飛んだほむらは知っていたようで…おそらく似たような事例に遭遇してきたのだろうね。いったいほむらはどこまで知っているのか、どんな魔法少女ライフを送ってきたのか謎が深まるばかりです。
取り戻したソウルジェムを倒れたさやかの手に乗せるとあっさり復活。この様子を見ると「意識そのもの」は肉体依存のようで、すなわち文字通り「死ぬほどの苦痛」を受けてもソウルジェムさえ無事なら死なないけれど肉体の苦痛そのものは感じるということ。これはかなりキッツイなあ。
さやかの危機はとりあえず乗り越えましたがこれで終わりとも思えず、またキュウべえに対しますます不穏な空気が漂う中で次回から後半突入です。これまでの状況からしてまどかが契約するとは思いにくいけれど…はたしてこの先どう転がしていくのか興味深い。この作品を「魔法少女モノ」とは絶対認めませんが作品自体は面白い作りなので何だか悔しい(笑

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