2011-03-04(Fri)
夢喰いメリー #09 夢乱れて
ついに正体を現した飯島先生。

ミストルティンの罠に落ちた勇魚の運命は?

アバンの数秒でメリー組はランズボロ-の自動人形をあっさり撃沈。メリーたちが強いのか自動人形がヘボいのか…自動人形とは何だったのか(笑。準備運動が終わったメリー組の照準はランズボロ-へ。
OP明けはシーン一転して進路指導終わりの勇魚&飯島先生。ここで先生のメガネがいかにもな雰囲気でピカリと光ると勇魚の前にデイドリーム時空が広がりました。色彩の無い寒々とした風景にそびえ立ってはためく異様なカーテンの中身は何かのモニュメント? 風でちぎれた白紙の本が舞い上がっていく様子も「勇魚の夢」を思えばかなり意味深であります。その光景に意識を失って倒れた勇魚は次の瞬間に現界で目を覚ましますが…目を覚まして瞳に光が戻るまでの一瞬のタイムラグがこれまた恐ろしい。そんな勇魚をニヤマリと見送る飯島先生、この時点で勇魚は罠にハマってしまったのですね。

一方のメリーたちは引き続きデイドリーム時空にてランズボローと対峙中。口はよく回るけれど戦闘力は大した事無さげな相手にメリーは飛びかかりますが「夢魔殺し!」の声に拳を止めてしまう。エンギ相手には自分の信念を主張していたけれど、いざ夢魔を!という段では心の迷いが顔を出してしまうのでしょう。そんなメリーと違って迷いのないエンギは茄子剣を一閃、しかしここでまたランズボローの演説が冴えます。
「お姉さんが死んだら、残された器のお嬢さんはどうするんだい?」
夢魔と夢は一心同体、すなわち夢魔を殺せば器の夢も消えてしまう。パティ姉さんの敵討ちとばかり夢魔を殺してきたエンギは「人間を巻き込まない」と宣言していたけれど、ではこれまで倒した夢魔の器はどうなったか? というわけでエンギは既に人間を巻き込んでいた。しかも自分自身も光凪さんの「夢」を背負っており、自分が死んだら光凪さんの夢も失われてしまう…人間の夢を人質とした夢魔との戦いはどうにも分が悪そうです。ここのランズボロー演説シーンは吉野さんの変幻自在な声色がいい味を出してましたね。何と憎たらしくおぞましい相手か。
そんな脅しにエンギの信念は曲がらず、というか頭に血が上った勢いで鬼の形相のエンギは茄子剣を振り下ろし、すると割って入った夢路&メリー。まーた夢路が余計なことを…と一瞬思ったけれど、考えてみればランズボローの言うことが真実ならば例のチャラ男は廃人同様の夢失くし状態になってしまうわけで、その真偽が定かで無い以上ここで夢魔を殺すのはちょっとマズい。
とはいえ「夢魔を殺せば器の夢も消える」というのは今までのエピソードを振り返ってみると少々無理筋な話かもしれない。イチマを消されたみなとはイチマの呪縛から解放されて以前よりアクティブな子になったし、同様に色男を失ったメガネ先輩もデイドリーム時空が消えた後はすっきりした表情でした。どちらの例も「デイドリーム時空にて意識があった」、つまりランズボローが言う「完全に支配したわけではなく、器と仲良くやってた」状態で、しかし夢魔が消えても器に悪影響は無かった。看護士志望の子が夢失くしへ陥った例と比較すると「夢魔に器を乗っ取る意思があったか?」が鍵、すなわち「夢魔が『器の本当の夢』を共有していたか否か」が夢魔消滅=夢失くしの分岐条件ではなかろうか。単に「乗っ取り」を謀っている夢魔は消しても平気な気がする。

現界へ戻ったエンギは夢路を押さえつけてボルテージMAX、てな様子を見ているメリーに気付いてエンギはびっくりです。そりゃ夢魔が現界で普通に立ってりゃ驚くだろうね。一方のエンギは光凪さんに変わって落ち着きを取り戻し、そして前回同様頭ぽんぽんで再びエンギに入れ替わり。確かにこれは紛らわしい、メリーが混乱するのもわかります…頭ぐるぐる混乱してるメリーがかわいい(笑
ややこしいのでエンギがデイドリーム時空を発生。光凪さんの体からエンギが抜け出していることに気付かず振り回しているメリー、一人で立ってるエンギに気付いて「ああもうややこしい!」には笑った。いちいちかわいいなあ。
そういやエンギのデイドリーム時空は麦畑かと思ってたけれど、今回よく見たら「ススキ」なのね。なるほど満月だけにススキか!と今更気付いた私。パティ姉さんと過ごした橋はボロボロに傷んでおり、エンギの心の傷がデイドリーム時空に映し出されているようで切ないです。

「私を殴れ」
人間組から離れた二人は決闘でもするのかと思いきや、エンギは「夢路を斬ったこと」を謝罪するためメリーに「殴れ」と。エンギの愚直さ不器用さがよくわかる「わがまま」にメリーは殴る気まんまん、しかし結局エンギの背の岩を砕いて万事オッケー。何この昭和の少年マンガ(笑
「誰かの背中を支える、その背中をまた誰かが支えてくれる、そうして出来た輪の長さが自分の力になる」
一方夢路&光凪さんの会話。どう見ても天然っぽくほわほわな光凪さんですが「エンギを全力でを支えたい」と語る表情は真剣でした。それは自分にしかできないこと、お爺ちゃんの教えの第一歩としてエンギの背中を選んだ「わがまま」を語る光凪さんの照れた笑顔がかわいすぎて丼飯三杯いけそう。前回同様「頼れるお姉さん」になりたい光凪さんの空振りっぷりもかわいかったです。何だ「妹お姉さん」て(笑

などなど賑やかな所へ勇魚登場。心配して捜しに来たら知らん女の子とこっそり会ってる! あああ! 丸目を光らせてお怒りの表情が素敵すぎてハライテエ。怒ったネコのシッポみたくツインテが逆立ってるのもかわいいなあ。ここで夢路はメリーの同席を訴え、しかし勇魚の追及は止まらない。
「メリーずっとここにいた?」
「ううん。ドーナツ食べてた」
メリーもフォローしてやれよ(笑。そんなドタバタも心配してのもの、ギュッと手を握って表情を緩める勇魚を見て「夢路の背中を支える存在」に優しく目を細める光凪エンギの表情も良かったです。
帰り道にて止まった踏切。にこやかに話す勇魚の一方でメリーは「進路」をお悩み、閉まった遮断機はメリーの「先が見えず停滞した現状」を表している? ほどなく遮断機が開いても結局メリーは答えを出せずとぼとぼ夢路に付いていくだけ、これもまたメリーの現状が窺えますね。先が見えなくとも夢路と共に前へ進むしかない。
踏切待ちにて勇魚はなかなか重要な話をしていました。飯島先生が生徒の「夢」に熱心なこと、夏休み前に千鶴と話をすることなどなど。まあそれまで待たずに千鶴と話すことになるわけですが。

というわけで今回のクライマックスがやってきました。件の獣医師志望の吉田さんを襲ったデイドリーム時空、そして現れた夢魔を虐殺するミストルティン。てなところへタイミング良く現れた飯島先生は吉田さんを抱き抱えて介抱するのかと思いきや
「なーんてな!」
いきなり豹変しすぎです(笑。以前から怪しい怪しいと思っていたけれど、こうも思いっきり正体バラシが来るとは予想していませんでした。その後の足蹴りも含めて凶悪すぎますよ。そういやデイドリーム時空にて千鶴の髪が青かったり、また夢魔消滅と共に光弾(?)が現れたり、千鶴の正体はまだ謎が多いですね。そんな千鶴は現界の暴行現場にも現れて飯島先生と対峙、会話からして千鶴はミストルティンを尾行・監視する立場らしく…登場時から怪しさを振りまいていた千鶴ですが立ち位置的にはメリー側なのかな。おそらくあの弾が対ミストルティンの決め手になるのでしょう。
「今度のクズは絵を描くお仕事がしたいんだとよ」
そのセリフにハッとする千鶴。言うまでもなくそれは勇魚のことであり、「仕掛け」の存在を匂わせながら高笑いで去って行く飯島先生が悪役すぎてスゴイ。これほどベタベタな悪役は久しぶりに見たような気がする。

「そう言えばさ、学校の帰り、立ったまま夢を見ちゃって」
勇魚の言葉に表情を変える夢路&メリー。例によって指を丸めて覗いてみると…ミストルティンの仕掛けにハマった勇魚を救うことができるか? 勇魚が空気キャラにならずに済んで嬉しい反面、悲惨な運命は勘弁なので夢路&メリーにはぜひがんばっていただきたい。
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ミストルティンの罠に落ちた勇魚の運命は?

アバンの数秒でメリー組はランズボロ-の自動人形をあっさり撃沈。メリーたちが強いのか自動人形がヘボいのか…自動人形とは何だったのか(笑。準備運動が終わったメリー組の照準はランズボロ-へ。
OP明けはシーン一転して進路指導終わりの勇魚&飯島先生。ここで先生のメガネがいかにもな雰囲気でピカリと光ると勇魚の前にデイドリーム時空が広がりました。色彩の無い寒々とした風景にそびえ立ってはためく異様なカーテンの中身は何かのモニュメント? 風でちぎれた白紙の本が舞い上がっていく様子も「勇魚の夢」を思えばかなり意味深であります。その光景に意識を失って倒れた勇魚は次の瞬間に現界で目を覚ましますが…目を覚まして瞳に光が戻るまでの一瞬のタイムラグがこれまた恐ろしい。そんな勇魚をニヤマリと見送る飯島先生、この時点で勇魚は罠にハマってしまったのですね。

一方のメリーたちは引き続きデイドリーム時空にてランズボローと対峙中。口はよく回るけれど戦闘力は大した事無さげな相手にメリーは飛びかかりますが「夢魔殺し!」の声に拳を止めてしまう。エンギ相手には自分の信念を主張していたけれど、いざ夢魔を!という段では心の迷いが顔を出してしまうのでしょう。そんなメリーと違って迷いのないエンギは茄子剣を一閃、しかしここでまたランズボローの演説が冴えます。
「お姉さんが死んだら、残された器のお嬢さんはどうするんだい?」
夢魔と夢は一心同体、すなわち夢魔を殺せば器の夢も消えてしまう。パティ姉さんの敵討ちとばかり夢魔を殺してきたエンギは「人間を巻き込まない」と宣言していたけれど、ではこれまで倒した夢魔の器はどうなったか? というわけでエンギは既に人間を巻き込んでいた。しかも自分自身も光凪さんの「夢」を背負っており、自分が死んだら光凪さんの夢も失われてしまう…人間の夢を人質とした夢魔との戦いはどうにも分が悪そうです。ここのランズボロー演説シーンは吉野さんの変幻自在な声色がいい味を出してましたね。何と憎たらしくおぞましい相手か。
そんな脅しにエンギの信念は曲がらず、というか頭に血が上った勢いで鬼の形相のエンギは茄子剣を振り下ろし、すると割って入った夢路&メリー。まーた夢路が余計なことを…と一瞬思ったけれど、考えてみればランズボローの言うことが真実ならば例のチャラ男は廃人同様の夢失くし状態になってしまうわけで、その真偽が定かで無い以上ここで夢魔を殺すのはちょっとマズい。
とはいえ「夢魔を殺せば器の夢も消える」というのは今までのエピソードを振り返ってみると少々無理筋な話かもしれない。イチマを消されたみなとはイチマの呪縛から解放されて以前よりアクティブな子になったし、同様に色男を失ったメガネ先輩もデイドリーム時空が消えた後はすっきりした表情でした。どちらの例も「デイドリーム時空にて意識があった」、つまりランズボローが言う「完全に支配したわけではなく、器と仲良くやってた」状態で、しかし夢魔が消えても器に悪影響は無かった。看護士志望の子が夢失くしへ陥った例と比較すると「夢魔に器を乗っ取る意思があったか?」が鍵、すなわち「夢魔が『器の本当の夢』を共有していたか否か」が夢魔消滅=夢失くしの分岐条件ではなかろうか。単に「乗っ取り」を謀っている夢魔は消しても平気な気がする。

現界へ戻ったエンギは夢路を押さえつけてボルテージMAX、てな様子を見ているメリーに気付いてエンギはびっくりです。そりゃ夢魔が現界で普通に立ってりゃ驚くだろうね。一方のエンギは光凪さんに変わって落ち着きを取り戻し、そして前回同様頭ぽんぽんで再びエンギに入れ替わり。確かにこれは紛らわしい、メリーが混乱するのもわかります…頭ぐるぐる混乱してるメリーがかわいい(笑
ややこしいのでエンギがデイドリーム時空を発生。光凪さんの体からエンギが抜け出していることに気付かず振り回しているメリー、一人で立ってるエンギに気付いて「ああもうややこしい!」には笑った。いちいちかわいいなあ。
そういやエンギのデイドリーム時空は麦畑かと思ってたけれど、今回よく見たら「ススキ」なのね。なるほど満月だけにススキか!と今更気付いた私。パティ姉さんと過ごした橋はボロボロに傷んでおり、エンギの心の傷がデイドリーム時空に映し出されているようで切ないです。

「私を殴れ」
人間組から離れた二人は決闘でもするのかと思いきや、エンギは「夢路を斬ったこと」を謝罪するためメリーに「殴れ」と。エンギの愚直さ不器用さがよくわかる「わがまま」にメリーは殴る気まんまん、しかし結局エンギの背の岩を砕いて万事オッケー。何この昭和の少年マンガ(笑
「誰かの背中を支える、その背中をまた誰かが支えてくれる、そうして出来た輪の長さが自分の力になる」
一方夢路&光凪さんの会話。どう見ても天然っぽくほわほわな光凪さんですが「エンギを全力でを支えたい」と語る表情は真剣でした。それは自分にしかできないこと、お爺ちゃんの教えの第一歩としてエンギの背中を選んだ「わがまま」を語る光凪さんの照れた笑顔がかわいすぎて丼飯三杯いけそう。前回同様「頼れるお姉さん」になりたい光凪さんの空振りっぷりもかわいかったです。何だ「妹お姉さん」て(笑

などなど賑やかな所へ勇魚登場。心配して捜しに来たら知らん女の子とこっそり会ってる! あああ! 丸目を光らせてお怒りの表情が素敵すぎてハライテエ。怒ったネコのシッポみたくツインテが逆立ってるのもかわいいなあ。ここで夢路はメリーの同席を訴え、しかし勇魚の追及は止まらない。
「メリーずっとここにいた?」
「ううん。ドーナツ食べてた」
メリーもフォローしてやれよ(笑。そんなドタバタも心配してのもの、ギュッと手を握って表情を緩める勇魚を見て「夢路の背中を支える存在」に優しく目を細める光凪エンギの表情も良かったです。
帰り道にて止まった踏切。にこやかに話す勇魚の一方でメリーは「進路」をお悩み、閉まった遮断機はメリーの「先が見えず停滞した現状」を表している? ほどなく遮断機が開いても結局メリーは答えを出せずとぼとぼ夢路に付いていくだけ、これもまたメリーの現状が窺えますね。先が見えなくとも夢路と共に前へ進むしかない。
踏切待ちにて勇魚はなかなか重要な話をしていました。飯島先生が生徒の「夢」に熱心なこと、夏休み前に千鶴と話をすることなどなど。まあそれまで待たずに千鶴と話すことになるわけですが。

というわけで今回のクライマックスがやってきました。件の獣医師志望の吉田さんを襲ったデイドリーム時空、そして現れた夢魔を虐殺するミストルティン。てなところへタイミング良く現れた飯島先生は吉田さんを抱き抱えて介抱するのかと思いきや
「なーんてな!」
いきなり豹変しすぎです(笑。以前から怪しい怪しいと思っていたけれど、こうも思いっきり正体バラシが来るとは予想していませんでした。その後の足蹴りも含めて凶悪すぎますよ。そういやデイドリーム時空にて千鶴の髪が青かったり、また夢魔消滅と共に光弾(?)が現れたり、千鶴の正体はまだ謎が多いですね。そんな千鶴は現界の暴行現場にも現れて飯島先生と対峙、会話からして千鶴はミストルティンを尾行・監視する立場らしく…登場時から怪しさを振りまいていた千鶴ですが立ち位置的にはメリー側なのかな。おそらくあの弾が対ミストルティンの決め手になるのでしょう。
「今度のクズは絵を描くお仕事がしたいんだとよ」
そのセリフにハッとする千鶴。言うまでもなくそれは勇魚のことであり、「仕掛け」の存在を匂わせながら高笑いで去って行く飯島先生が悪役すぎてスゴイ。これほどベタベタな悪役は久しぶりに見たような気がする。

「そう言えばさ、学校の帰り、立ったまま夢を見ちゃって」
勇魚の言葉に表情を変える夢路&メリー。例によって指を丸めて覗いてみると…ミストルティンの仕掛けにハマった勇魚を救うことができるか? 勇魚が空気キャラにならずに済んで嬉しい反面、悲惨な運命は勘弁なので夢路&メリーにはぜひがんばっていただきたい。
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