2011-04-09(Sat)
夢喰いメリー #13 夢、ふたたび
無敵のミストルティンを倒せ!

メリーのヘソもこれにて見納めです。

茄子剣を手にミストルティンへ立ち向かう夢路で引いた前回、さすが最終回はヒーローの面目躍如か?と思いきやあっさりKO。あらら。このままでは勇魚の夢が壊されてしまう!? てな所で今度は千鶴がミストルティンへ向かいます。彼女の戦闘力は未知数なれどメリーたちを一発KOしてしまう相手に勝ち目があるようにも見えず、すると背後からレオンが飛び出し…正面から戦ってどうこうなるなら最初っからそうするでしょうし、その表情からして何か考えがありそう? 戦いが始まってみればミストルティン相手に奮闘するも、やはりと言うか当然と言うか絶対的な強さの前に弄ばれている感じ。良く動くアクションシーンの中にてシルエットで描かれる肩貫通カットはショッキングな痛さ倍増、いたたた!
「橘勇魚を犠牲にしないためには俺の命とお前の夢で弾を作るしかない」
その後の回想シーンを含めて語られたレオン&千鶴の決意。ミストルティンへ立ち向かったレオンは最初から死を覚悟し、その断末魔で弾を作る作戦でした。とはいえ出来上がった弾を千鶴が撃てば千鶴の夢どころか「心の全て」が破壊されてしまう、それでも千鶴は勇魚を守るためトリガーを引くことを決意したのです。
ミストルティンのトドメによって作戦どおりレオンは最期を迎えます。しかしその表情は次の瞬間本懐を遂げる確信を持った笑顔でした。散りゆくレオンと引き替えに作られた弾丸がキラリと光り、レオンの思いに支えられながら千鶴はトリガーを引く。

何ということでしょう!? レオンの命と千鶴の心を賭けた一筋の光条は確かにミストルティンへ当たったけれど奴はピンピンしてますよ? 何という無駄死に。茄子女は相変わらず倒れ、千鶴は精神崩壊し、倒れた夢路も飯島先生に蹴り!蹴り!蹴り! 夢もキボーもありゃしません。
そんな状況にてゆらりと立ち上がったメリー。やっと本気を出すのか!? と思いきやミストルティンの「絶望の蕾」に飲み込まれてしまいました。そこはメリー自身が抱える絶望の風景…パレイトを夢界へ帰そうとするメリーを夢路は信用してくれなかった。メリー自身も自信が無く、夢路も信用してくれない。自分が何者かも判らず、今まで「夢喰い」と名乗りながら夢魔も器も救えなかったではないか?とメリーは絶望の蕾に閉じこもってしまう。
しかしこれってみなとやメガネ先輩の結末を見れば「救えなかった」という結論に至らないと思うのだけれど…どうもシナリオに説得力・整合性を感じられません。

「俺の夢は…諦めない事だ」
八方塞がりの状況にて立ち上がった夢路。自身の「夢」を語りながら飯島先生へ頭突きの後にジョン・ドゥの言葉を思い出す。「夢での強さは思いの強さ」、それを言えば千鶴も光凪さんも無敵キャラになりそうだけれどまあよし。もちろん夢路がここで活躍しないと存在意義が無いのはわかりますが少々力技すぎる流れは微妙かもしれない。ジョン・ドゥのギロチンナイフを借りてミストルティンと一騎打ちは人間にしては健闘するもやはり…休みなく続くミストルティンの攻撃によろけながら、しかし夢路は諦めない! 負けない! ミラクルみんな来る!
というわけでギャラリーだった光凪さんが動いた! 絶望の蕾に閉じこもったメリーを起こすべく蕾に手を掛け声を掛け…このシュールな展開にどう反応していいのやら。

蕾をこじ開けたい光凪さんをミストルティンの枝が襲って弾き飛ばされ、しかしスタッと着地して再び蕾の元へ走る。吹奏楽部は根性あるんだよ! 着地カットのキワキワスカート、そしてメリー覚醒を見届けるローアングルからのミニスカ。内ももの隙間に拘りを感じますね(笑。光凪さんも最終回のサービスかなかなか際どいアングルを見せてくれました。
夢路の叫びを聞いたメリーは蕾からお出まし。ここからのアクションはさすが最終決戦だけあって力が入ってました。今回は原画に田中宏紀氏が入っていたようで、メリハリある激しい動きは目が追い付かないほど。などと言っているうちにエンギも復活、最終回だってのにずっと寝ていたエンギがようやく出番です。とはいえこれもえらくご都合な流れだなあ。これまで手も足も出なかった相手に「思いの強さ」という魔法の呪文であっさり対等以上になってしまう流れは不条理を感じます。今までのミストルティン無双描写は何だったんだ?
不利を感じたミストルティンはパレイトを飲み込んでの人質作戦、私を倒したらパレイトも死ぬよ?と…そんなんアリなのか。あのサイズを飲めちゃうものなのか(笑。勇魚の夢を人質に取られたメリー&エンギは動きを止め、そんな状況に再び光凪さんが動いた。メリーを勇気付けるべくエアトロンボーンは光凪さんの強い思いの象徴で、それに呼応するようにミストルティンの枝葉は消え、さらに夢路の声を聞くとついにメリーは動きに出た。

メリーの手がミストルティンの腹に当たると先ほど受けたレオン銃のダメージと合わさってパレイトが腹から現れ、抱き止めたメリーの手の中でキラキラと霧散。夢界へ無事に帰れた? その後メリーパンチからフィニッシュはエンギさん、最後の最後で美味しい所を持って行ったね(笑。メリーパンチでトドメだとミストルティンを夢界へ帰してしまうためこのフィニッシュは理に適っているけれど、これまでの流れからして最後はレオン銃で締めて欲しかったかも。パレイト救出に一役買ったとはいえあれではレオン&千鶴が浮かばれ無さすぎる。
戦い済んで現界へ帰還のみなさん。勇魚の様子は以前と変わりなく一安心。しかし一緒にテーブルを囲んでいたはずの飯島先生は姿を消し…ミストルティン消滅と共に飯島先生自体も消えてしまった? 夢魔が消滅すると夢失くし状態になるにせよ器の存在自体は消えないんじゃ? すなわち飯島先生はイレギュラーな存在、ミストルティンが作り出した人間体の幻だったのかも。人間体の飯島先生人格状態で女子生徒を蹴りまくっていたため普通の人では無いと思っていましたが、ミストルティン消滅後の飯島先生がどう変化するのか、そして夢路たちがどう反応するのか見たかっただけにこの結末は少々拍子抜けでした。
現界へ戻った千鶴は心が壊れたらしいけれど以前がアレなのであまり変わっていないような。相変わらず無表情で歩く千鶴と笑顔で彼女を追う勇魚、いつもの自販機で買うコーヒーがブラックでなくなったのは勇魚の言葉が壊れたはずの心のどこかに残っているからでしょうね。転校当初の状態から千鶴と仲良くなれた勇魚ならきっと千鶴の心を取り戻せると思います。
「人間は何度でも夢を見られる」
夢路の言葉は確かにそのとおりで、千鶴のフォローからしてその事を匂わせていましたが、では今まで「夢失くし」で廃人同様になってしまった子たちは? あの子たちだって「何度でも夢を見られる」でしょうに…替えがいくらでも効くとなれば勇魚の夢にあれほど固執した意味も、さらに言えば本作の根幹部分すら否定しかねないセリフです。それを言っちゃあオシマイよ、みたいな。
結局ジョン・ドゥは回想のみで再登場ならず、また本丸であるはずのエルクレスなど全く姿を見せぬまま最終回が終わってしまいました。結局メリーの正体や能力もほとんど明らかにされず、エンギの敵討ちも完全スルー、つまり何も解決しないまま終わってしまった。二期を見据えての構成だったのかもですが、それにしたって本筋部分をもう少し何とかできなかったのだろうか? ミストルティンとの最終決戦にしても10話以降引き延ばし引き延ばしの後、最終回に全て詰め込んでろくなフォローも無い作りはどうにも後味がよろしくない。絵柄のかわいさとフェチアングルと山内節全開の絵面が見どころだったとはいえストーリー構成があまりにあんまりだったと思います。まあ二期があるとすればそちらも通して見ないと作品の評価はできませんけれど…メリーがかわいかったからいいか(結局それ
というわけで「夢喰いメリー」はこれにてオシマイです。お疲れさまでした。
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メリーのヘソもこれにて見納めです。

茄子剣を手にミストルティンへ立ち向かう夢路で引いた前回、さすが最終回はヒーローの面目躍如か?と思いきやあっさりKO。あらら。このままでは勇魚の夢が壊されてしまう!? てな所で今度は千鶴がミストルティンへ向かいます。彼女の戦闘力は未知数なれどメリーたちを一発KOしてしまう相手に勝ち目があるようにも見えず、すると背後からレオンが飛び出し…正面から戦ってどうこうなるなら最初っからそうするでしょうし、その表情からして何か考えがありそう? 戦いが始まってみればミストルティン相手に奮闘するも、やはりと言うか当然と言うか絶対的な強さの前に弄ばれている感じ。良く動くアクションシーンの中にてシルエットで描かれる肩貫通カットはショッキングな痛さ倍増、いたたた!
「橘勇魚を犠牲にしないためには俺の命とお前の夢で弾を作るしかない」
その後の回想シーンを含めて語られたレオン&千鶴の決意。ミストルティンへ立ち向かったレオンは最初から死を覚悟し、その断末魔で弾を作る作戦でした。とはいえ出来上がった弾を千鶴が撃てば千鶴の夢どころか「心の全て」が破壊されてしまう、それでも千鶴は勇魚を守るためトリガーを引くことを決意したのです。
ミストルティンのトドメによって作戦どおりレオンは最期を迎えます。しかしその表情は次の瞬間本懐を遂げる確信を持った笑顔でした。散りゆくレオンと引き替えに作られた弾丸がキラリと光り、レオンの思いに支えられながら千鶴はトリガーを引く。

何ということでしょう!? レオンの命と千鶴の心を賭けた一筋の光条は確かにミストルティンへ当たったけれど奴はピンピンしてますよ? 何という無駄死に。茄子女は相変わらず倒れ、千鶴は精神崩壊し、倒れた夢路も飯島先生に蹴り!蹴り!蹴り! 夢もキボーもありゃしません。
そんな状況にてゆらりと立ち上がったメリー。やっと本気を出すのか!? と思いきやミストルティンの「絶望の蕾」に飲み込まれてしまいました。そこはメリー自身が抱える絶望の風景…パレイトを夢界へ帰そうとするメリーを夢路は信用してくれなかった。メリー自身も自信が無く、夢路も信用してくれない。自分が何者かも判らず、今まで「夢喰い」と名乗りながら夢魔も器も救えなかったではないか?とメリーは絶望の蕾に閉じこもってしまう。
しかしこれってみなとやメガネ先輩の結末を見れば「救えなかった」という結論に至らないと思うのだけれど…どうもシナリオに説得力・整合性を感じられません。

「俺の夢は…諦めない事だ」
八方塞がりの状況にて立ち上がった夢路。自身の「夢」を語りながら飯島先生へ頭突きの後にジョン・ドゥの言葉を思い出す。「夢での強さは思いの強さ」、それを言えば千鶴も光凪さんも無敵キャラになりそうだけれどまあよし。もちろん夢路がここで活躍しないと存在意義が無いのはわかりますが少々力技すぎる流れは微妙かもしれない。ジョン・ドゥのギロチンナイフを借りてミストルティンと一騎打ちは人間にしては健闘するもやはり…休みなく続くミストルティンの攻撃によろけながら、しかし夢路は諦めない! 負けない! ミラクルみんな来る!
というわけでギャラリーだった光凪さんが動いた! 絶望の蕾に閉じこもったメリーを起こすべく蕾に手を掛け声を掛け…このシュールな展開にどう反応していいのやら。

蕾をこじ開けたい光凪さんをミストルティンの枝が襲って弾き飛ばされ、しかしスタッと着地して再び蕾の元へ走る。吹奏楽部は根性あるんだよ! 着地カットのキワキワスカート、そしてメリー覚醒を見届けるローアングルからのミニスカ。内ももの隙間に拘りを感じますね(笑。光凪さんも最終回のサービスかなかなか際どいアングルを見せてくれました。
夢路の叫びを聞いたメリーは蕾からお出まし。ここからのアクションはさすが最終決戦だけあって力が入ってました。今回は原画に田中宏紀氏が入っていたようで、メリハリある激しい動きは目が追い付かないほど。などと言っているうちにエンギも復活、最終回だってのにずっと寝ていたエンギがようやく出番です。とはいえこれもえらくご都合な流れだなあ。これまで手も足も出なかった相手に「思いの強さ」という魔法の呪文であっさり対等以上になってしまう流れは不条理を感じます。今までのミストルティン無双描写は何だったんだ?
不利を感じたミストルティンはパレイトを飲み込んでの人質作戦、私を倒したらパレイトも死ぬよ?と…そんなんアリなのか。あのサイズを飲めちゃうものなのか(笑。勇魚の夢を人質に取られたメリー&エンギは動きを止め、そんな状況に再び光凪さんが動いた。メリーを勇気付けるべくエアトロンボーンは光凪さんの強い思いの象徴で、それに呼応するようにミストルティンの枝葉は消え、さらに夢路の声を聞くとついにメリーは動きに出た。

メリーの手がミストルティンの腹に当たると先ほど受けたレオン銃のダメージと合わさってパレイトが腹から現れ、抱き止めたメリーの手の中でキラキラと霧散。夢界へ無事に帰れた? その後メリーパンチからフィニッシュはエンギさん、最後の最後で美味しい所を持って行ったね(笑。メリーパンチでトドメだとミストルティンを夢界へ帰してしまうためこのフィニッシュは理に適っているけれど、これまでの流れからして最後はレオン銃で締めて欲しかったかも。パレイト救出に一役買ったとはいえあれではレオン&千鶴が浮かばれ無さすぎる。
戦い済んで現界へ帰還のみなさん。勇魚の様子は以前と変わりなく一安心。しかし一緒にテーブルを囲んでいたはずの飯島先生は姿を消し…ミストルティン消滅と共に飯島先生自体も消えてしまった? 夢魔が消滅すると夢失くし状態になるにせよ器の存在自体は消えないんじゃ? すなわち飯島先生はイレギュラーな存在、ミストルティンが作り出した人間体の幻だったのかも。人間体の飯島先生人格状態で女子生徒を蹴りまくっていたため普通の人では無いと思っていましたが、ミストルティン消滅後の飯島先生がどう変化するのか、そして夢路たちがどう反応するのか見たかっただけにこの結末は少々拍子抜けでした。
現界へ戻った千鶴は心が壊れたらしいけれど以前がアレなのであまり変わっていないような。相変わらず無表情で歩く千鶴と笑顔で彼女を追う勇魚、いつもの自販機で買うコーヒーがブラックでなくなったのは勇魚の言葉が壊れたはずの心のどこかに残っているからでしょうね。転校当初の状態から千鶴と仲良くなれた勇魚ならきっと千鶴の心を取り戻せると思います。
「人間は何度でも夢を見られる」
夢路の言葉は確かにそのとおりで、千鶴のフォローからしてその事を匂わせていましたが、では今まで「夢失くし」で廃人同様になってしまった子たちは? あの子たちだって「何度でも夢を見られる」でしょうに…替えがいくらでも効くとなれば勇魚の夢にあれほど固執した意味も、さらに言えば本作の根幹部分すら否定しかねないセリフです。それを言っちゃあオシマイよ、みたいな。
結局ジョン・ドゥは回想のみで再登場ならず、また本丸であるはずのエルクレスなど全く姿を見せぬまま最終回が終わってしまいました。結局メリーの正体や能力もほとんど明らかにされず、エンギの敵討ちも完全スルー、つまり何も解決しないまま終わってしまった。二期を見据えての構成だったのかもですが、それにしたって本筋部分をもう少し何とかできなかったのだろうか? ミストルティンとの最終決戦にしても10話以降引き延ばし引き延ばしの後、最終回に全て詰め込んでろくなフォローも無い作りはどうにも後味がよろしくない。絵柄のかわいさとフェチアングルと山内節全開の絵面が見どころだったとはいえストーリー構成があまりにあんまりだったと思います。まあ二期があるとすればそちらも通して見ないと作品の評価はできませんけれど…メリーがかわいかったからいいか(結局それ
というわけで「夢喰いメリー」はこれにてオシマイです。お疲れさまでした。
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