2011-04-19(Tue)
神のみぞ知るセカイII #02 一拳落着
「強さ」と「女」は両立できないのか?

春日楠編、完結です。

前回引きからそのままデート風景へ。おそらく初めて着るであろうピンクのワンピースの端々から谷間や脚をチラチラさせ、持ち前の美貌と合わせて街行く男たちの視線を集めています。そんな着慣れぬ服と初めての状況に楠はドキドキ意識しまくり、しかし隣を歩くオタメガは相変わらずゲーム機片手に楠のドキドキなどどこ吹く風…自分がこれほどドキドキしているのに平静そのもののオタメガに「負けた!?」と思ったのか、それとも着飾った姿に完全無関心な態度がトサカに来たか、楠はオタメガへ鉄拳一閃! あはは。これがゲーム中の会話ならば初デートの女の子に対して先の反応は無いだろうに、オタメガのリアルへの興味の無さがよく表れた一コマでした。
堅物の楠がどうしてこんな服を持っていたのか?と思ったらこれはエルシィが用意した服だったのですね。「かわいいの~かわいいの~」と服を作る様子がノリノリすぎて笑う。さすが言い出しっぺだけあってこの企画に一番張り切ってる感じ(笑
「みんな主将がかわいいから見てるんですよ」
男たちの好奇の視線に晒されて悔しい楠にオタメガはサラッと。「かわいい」なんて軟弱な言葉に慣れていない楠はどうしていいのかわからずオタメガに当たるばかり、しかしその動揺が「女楠」出現のトリガーになりました。現れた女楠は「かわいい」と言われて照れながらも素直に喜び、一方リアル楠はオタメガをタコ殴り中…ベタだけれど面白い対比構図です。そんな女楠に気付いた楠は拳を振り上げ戦いを挑むもあっさり隠れてしまいます。

奴を誘き出すためのデート作戦がいよいよ本格始動しました。これほどの美少女と一緒なのにオタメガはおなじみの「オジマップ」でギャルゲーを物色、軟弱云々を考慮せずともデートでこれは無いだろう。もちろん不機嫌顔の楠に「今度は主将の好きな場所に」と河岸を変えますが、こちらはこちらでデートに不向きなスポーツ店のワゴンセール。まあどちらの場所も二人の趣味がシンクロしていれば立派なデート場所なのだけれど、この二人に限っては正反対にすれ違っているだけであり、およそデートと呼べるものではありません。
移動後のゲーセンではワニワニパニックを楽しむもオタメガのカンストに負けん気を遺憾なく発揮し、プリクラを撮れば甘い雰囲気など皆無の直立不動に「大願成就」「悪霊退散」の文字…これでは女楠が現れるはずもなく、結局退治できぬまま二人は夕方の公園へ。諦め顔のオタメガに対しまだまだ諦めない楠は何だかんだ言いながらデート(らしきもの)を続けたいようにも見えます。
なかなか出て来ない女楠を引きずり出す一計、そのヒントとなった二人で一つのソフトクリームをペロペロしているバカップルは「チッチとサリー(小さな恋の物語)」じゃないか?(笑。というわけで楠&オタメガはバカップルに倣ってソフトクリームを挟んで見つめ合い、神妙な表情で口を寄せ合いました。そこまでするか!? 楠がやりたいだけじゃないのか?

「手を繋ぐ?」と聞いただけで現れた女楠がこの強烈な刺激・動揺に辛抱できるはずもなく、ミニスカをひらひらさせてくるくる回る出現シーンは結構キワキワなれど鉄壁のテレ東ガードに守られていよいよ実体化した女楠が現れます。それはそうと間のソフトを消して遊んでたらえらくエロい絵面になったのでこっそり披露(笑
というわけで楠はワンピの上に道着を重ねていざ尋常に勝負勝負! 軟弱なものを切り捨てて修行に励んだ楠と軟弱なものを愛する女楠の勝負は前者が有利と思いきや、交錯する手足から腕を締め上げたのは女楠でありました。どちらも同じ楠なれどリアル楠は「本心を押さえ付けた」末の力で、女楠は「本心に忠実」。軟弱なものに構っていたら強くなれないという楠の持論は「軟弱を含む女楠」に締め上げられてしまう、その差は後にオタメガが言う「何かが欠けている」ということなのでしょう。というかこの勝負を見ると「両立できるんじゃ?」と思わざるを得ない(笑

「強くてかわいい武道家を目指しましょう」
倒れた楠へオタメガが放つ一発逆転の方法、それは相手を認めること。「武道」と「軟弱」を両立させればいい、と誰でも浮かぶお約束な結論は見ていて苦笑いするしかないけれど…二者択一に頑固な楠二人はお互い譲らず、そうすんなりとはまとまりません。さすが楠&女楠は同一人物だけあって根幹の気性はシンクロしてますね。
その後の説得シーン以降はどうも微妙というかグダグダというか、デートの楽しさを引き合いに楠は本心を認め、一方楽しかったデートにとりあえず満足した女楠が一時身を引いて決着とは…あまり解決になっていないような。とはいえ軟弱を一方的に封印しただけではなさそう。解決後の道場シーンにて描かれた濡れ煎餅と一輪の花は楠のその後の変化を表していましたね。軟弱を全否定せず少しずつ認め始めた、不器用な楠らしい変化です。
さてクライマックスたるキスシーンは女楠による思い出作り、そのキスによって飛び出した駆け魂をエルシィが捕獲して落着というオチはどうなんだろ? 今回ヒロインに関してオタメガはそれほど関わっておらず、言ってしまえば接点が無いまま一日デートしアドバイスを少々しただけで任務完了という流れはイマイチ心に響かない。元々本作に深いシナリオを求めていないとはいえ、ヒロインがオタメガへ強く惹かれる行程やギミックもないまま半ば形式的にキスをして決着はちょっと唖然でした。楠自身がありがちな設定なので何か本作独自のアクロバティックな解釈が見られる?と期待したけれど違う意味でアクロバティック以下略。
次回はいよいよハクアの活躍が見られそう? 私はハクアについて何も知らないけれど一期ラストから引っ張ってるキャラなので活躍を期待、ハクアの登場は二話目にして視聴気分が失速してしまった私のカンフル剤なるか?

エンドカード(予告バック)はささきむつみ氏。これまた有名どころの絵師さんですね。涼しげな目元、髪や手足のしなやかな描線などなど氏の絵柄は非常に好みなので嬉しい。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

春日楠編、完結です。

前回引きからそのままデート風景へ。おそらく初めて着るであろうピンクのワンピースの端々から谷間や脚をチラチラさせ、持ち前の美貌と合わせて街行く男たちの視線を集めています。そんな着慣れぬ服と初めての状況に楠はドキドキ意識しまくり、しかし隣を歩くオタメガは相変わらずゲーム機片手に楠のドキドキなどどこ吹く風…自分がこれほどドキドキしているのに平静そのもののオタメガに「負けた!?」と思ったのか、それとも着飾った姿に完全無関心な態度がトサカに来たか、楠はオタメガへ鉄拳一閃! あはは。これがゲーム中の会話ならば初デートの女の子に対して先の反応は無いだろうに、オタメガのリアルへの興味の無さがよく表れた一コマでした。
堅物の楠がどうしてこんな服を持っていたのか?と思ったらこれはエルシィが用意した服だったのですね。「かわいいの~かわいいの~」と服を作る様子がノリノリすぎて笑う。さすが言い出しっぺだけあってこの企画に一番張り切ってる感じ(笑
「みんな主将がかわいいから見てるんですよ」
男たちの好奇の視線に晒されて悔しい楠にオタメガはサラッと。「かわいい」なんて軟弱な言葉に慣れていない楠はどうしていいのかわからずオタメガに当たるばかり、しかしその動揺が「女楠」出現のトリガーになりました。現れた女楠は「かわいい」と言われて照れながらも素直に喜び、一方リアル楠はオタメガをタコ殴り中…ベタだけれど面白い対比構図です。そんな女楠に気付いた楠は拳を振り上げ戦いを挑むもあっさり隠れてしまいます。

奴を誘き出すためのデート作戦がいよいよ本格始動しました。これほどの美少女と一緒なのにオタメガはおなじみの「オジマップ」でギャルゲーを物色、軟弱云々を考慮せずともデートでこれは無いだろう。もちろん不機嫌顔の楠に「今度は主将の好きな場所に」と河岸を変えますが、こちらはこちらでデートに不向きなスポーツ店のワゴンセール。まあどちらの場所も二人の趣味がシンクロしていれば立派なデート場所なのだけれど、この二人に限っては正反対にすれ違っているだけであり、およそデートと呼べるものではありません。
移動後のゲーセンではワニワニパニックを楽しむもオタメガのカンストに負けん気を遺憾なく発揮し、プリクラを撮れば甘い雰囲気など皆無の直立不動に「大願成就」「悪霊退散」の文字…これでは女楠が現れるはずもなく、結局退治できぬまま二人は夕方の公園へ。諦め顔のオタメガに対しまだまだ諦めない楠は何だかんだ言いながらデート(らしきもの)を続けたいようにも見えます。
なかなか出て来ない女楠を引きずり出す一計、そのヒントとなった二人で一つのソフトクリームをペロペロしているバカップルは「チッチとサリー(小さな恋の物語)」じゃないか?(笑。というわけで楠&オタメガはバカップルに倣ってソフトクリームを挟んで見つめ合い、神妙な表情で口を寄せ合いました。そこまでするか!? 楠がやりたいだけじゃないのか?

「手を繋ぐ?」と聞いただけで現れた女楠がこの強烈な刺激・動揺に辛抱できるはずもなく、ミニスカをひらひらさせてくるくる回る出現シーンは結構キワキワなれど鉄壁のテレ東ガードに守られていよいよ実体化した女楠が現れます。それはそうと間のソフトを消して遊んでたらえらくエロい絵面になったのでこっそり披露(笑
というわけで楠はワンピの上に道着を重ねていざ尋常に勝負勝負! 軟弱なものを切り捨てて修行に励んだ楠と軟弱なものを愛する女楠の勝負は前者が有利と思いきや、交錯する手足から腕を締め上げたのは女楠でありました。どちらも同じ楠なれどリアル楠は「本心を押さえ付けた」末の力で、女楠は「本心に忠実」。軟弱なものに構っていたら強くなれないという楠の持論は「軟弱を含む女楠」に締め上げられてしまう、その差は後にオタメガが言う「何かが欠けている」ということなのでしょう。というかこの勝負を見ると「両立できるんじゃ?」と思わざるを得ない(笑

「強くてかわいい武道家を目指しましょう」
倒れた楠へオタメガが放つ一発逆転の方法、それは相手を認めること。「武道」と「軟弱」を両立させればいい、と誰でも浮かぶお約束な結論は見ていて苦笑いするしかないけれど…二者択一に頑固な楠二人はお互い譲らず、そうすんなりとはまとまりません。さすが楠&女楠は同一人物だけあって根幹の気性はシンクロしてますね。
その後の説得シーン以降はどうも微妙というかグダグダというか、デートの楽しさを引き合いに楠は本心を認め、一方楽しかったデートにとりあえず満足した女楠が一時身を引いて決着とは…あまり解決になっていないような。とはいえ軟弱を一方的に封印しただけではなさそう。解決後の道場シーンにて描かれた濡れ煎餅と一輪の花は楠のその後の変化を表していましたね。軟弱を全否定せず少しずつ認め始めた、不器用な楠らしい変化です。
さてクライマックスたるキスシーンは女楠による思い出作り、そのキスによって飛び出した駆け魂をエルシィが捕獲して落着というオチはどうなんだろ? 今回ヒロインに関してオタメガはそれほど関わっておらず、言ってしまえば接点が無いまま一日デートしアドバイスを少々しただけで任務完了という流れはイマイチ心に響かない。元々本作に深いシナリオを求めていないとはいえ、ヒロインがオタメガへ強く惹かれる行程やギミックもないまま半ば形式的にキスをして決着はちょっと唖然でした。楠自身がありがちな設定なので何か本作独自のアクロバティックな解釈が見られる?と期待したけれど違う意味でアクロバティック以下略。
次回はいよいよハクアの活躍が見られそう? 私はハクアについて何も知らないけれど一期ラストから引っ張ってるキャラなので活躍を期待、ハクアの登場は二話目にして視聴気分が失速してしまった私のカンフル剤なるか?

エンドカード(予告バック)はささきむつみ氏。これまた有名どころの絵師さんですね。涼しげな目元、髪や手足のしなやかな描線などなど氏の絵柄は非常に好みなので嬉しい。
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