2011-04-29(Fri)
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。#03 めんまを探そうの会
行き違う思い、噛み合わない感情。

しかし童心に還れば素直になれる。

アバンはぽっぽの立ちションタイムから。気持ちよく放水するぽっぽの遠目へ現れた白い影はめんま!? にしては背も高く、後にぽっぽはそれを「大人のめんま」と言うけれどこの身長や裾一段フリルの白いワンピース、さらに今回ラストのゆきあつの言動から正体を予想すると…どう考えてもめんまのコスしたゆきあつっぽい。第一話での会話にて「めんまがじんたんの所へ帰って来ている」と察したゆきあつはじんたん「だけ」に見えている、逆に言うとめんまがじんたん「だけ」に姿を見せている状況が許せないのでしょう。そこで彼は「じんたん以外にもめんまが見えている」状況を作ろうとした。その場合ゆきあつ自身が「俺も見えている」と主張するより善意の第三者によるスピーカー効果が有効で、その恰好のプリメインアンプ(?)となったのがぽっぽというオチのような。なーんてのはゆきあつを黒く見過ぎ?
あなるへの「お礼」を意識しながらも学校へ行く気が起きないじんたん、いつまでも起きてこないじんたんの部屋を訪れた父ちゃんは叱るでもなく…めんまを亡くし、母ちゃんを亡くし、失意の元で不本意な学校へ入学したじんたんへ対する気遣いかもですが親としてこの態度はどうなのだろう? まあ口うるさく怒鳴りつけても逆効果だったりするので一概には言えませんが…どうもこの父子には何か事情があるような気がする。
そんなじんたんも深層では「このままではダメ」と思っているのでしょうね。ベッドの上でやかましく「学校へ行って!」と急かすめんまをじんたんは今だ「夏のケモノ(ストレスによる幻想)」と思っているわけで、すなわち「学校へ行かなくてはいけない」という深層の代弁者と理解したのかも。
Aパート冒頭の登校シーンは暑さと坂道にうだる様子がじんたんの「気の重さ」をブーストしていました。そんな暑さに加え、学校が近付くにつれて久しぶりに「人」の存在を感じ取るとついに足を止めてしまう。軽いヒキコモリだった彼はついに心が折れ、学校へ向かうべき踵を返すとそこに現れたあなる。

意外な対面とじんたんの強がりに「そっか」と返しながら軽い笑顔へ変化する表情はあなるの喜びを絶妙に描いていましたね。この僅かな笑みの奥にあるあなるの心境を考えると丼飯三杯いけます。いい子だなあ。
「やめてよ! こんな奴と!」
しかしそんな時間は長く続きませんでした。合流した股ユルイーズはじんたんに絡み、また煽りによってあなるは思ってもいないことを叫んでしまう。このリアクションは子供時代のじんたんと同じで、ユルイーズに対する立場もあるでしょうが、あなるは本質的に子供時代からあまり変わっていないみたい? 「熱い?」とじんたんに返されて頬を染める一瞬がオトメすぎてナントモ。どんだけじんたんが好きなんだ。立ち去るじんたんへ「じん…宿海!」とついニックネームで呼びそうになっちゃう辺りもあなるの思いが窺えます。
一方のじんたんは捨て台詞を残してサッサと帰ってしまいました。子供時代のめんまは酷い事を言われても黙って辛い笑顔を返したのに、高校生になってもじんたんは相変わらずすぐ逃げ出してしまう。まったく子供時代のまんまですね。帰ってしまったじんたんを見送るあなるの表情が辛いなあ。
じんたん家でお留守番のめんまは退屈!退屈! 退屈しのぎに家内の冒険を始めると写真が飾られた仏壇を発見…父ちゃんしかいないじんたん家の母ちゃんはどうしているのか?と思っていたけどやはり故人でしたか。仏壇に手を合わせためんまが改めて「自身の死」を思い知らされて涙を落とすシーンはじつに切ない。自分が死んでいることを判っていてもそう簡単に咀嚼できないめんまの心境が伝わってきますね。
通学路から引き返したはいいけれど家へは帰れない。幻影と思っていても家へ帰ればきっと存在しているめんまに合わす顔が無い。つまり「自分への裏切り」が顕在し、それに直面することからの逃げなのでしょう。家へ帰れないじんたんは秘密基地へ、するとぽっぽが何やら怪しい踊りを…降霊術?(笑。ともあれ「俺もめんまを見た」と聞いたじんたんは混乱MAXです。自分の幻想だったはずのめんまが他人にも見える?

急いで自宅へ戻ったじんたんをめんまがお出迎え。お早いお帰りの言い訳にしどろもどろなじんたんがいかにも、それを聞いためんまの表情は「全部わかってる」感じでした。無邪気なめんまはその実一番大人なのかもしれません。バツが悪そうなじんたんを元気付けようとめんまは「家庭科」の成果を披露するもそれはなかなか戦場跡でありました。あはは。コップを倒したり肉を食ったりとめんまは物理干渉ができるようでしたが料理までできちゃうのか!? まあこれらはめんまが本当に「じんたんの幻影」としても説明が付く現象(留守の間に父ちゃんが作っていたとか)ではありますが、生き生きと楽しそうなめんまを見ているとそんな邪推などどうでもよくなってきます(笑
めんまが挑戦していた「家庭科」は思い出の蒸しパン作りでした。腹を空かせた欠食児童たちがじんたん家へ駆け上がるといつも笑顔で出してくれた母ちゃんの蒸しパン、めんまは学校から帰ってきたじんたんに食べさせてあげたかったのだろうなあ。めんま自身も母ちゃんの写真を見てあの味を思い出したのでしょうね。ああ泣ける。
そんな回想は一瞬ノイズの後に病室のシーンへ。個室のベッドに座る母ちゃんの手首に覗くのは人工透析用のチューブでしょうか、おそらく腎臓を悪くしてそのまま…と一瞬のカットで全てを想像させてしまう絵作りには相変わらず感心です。そのチューブを幼いじんたんに見せまいと手で隠す仕草がこれまた芸コマ、子供に見せたくない母ちゃんの気持ちが痛いほど伝わってくるワンカットでした。優しい母ちゃんだったのでしょうね。というかこれを書いてるだけでモニタの文字が滲んで見えません。この作品は隙あらば涙腺ダムのバルブを開けようとするので困る。
見舞いにきたじんたんは最初病室へ入ることすらためらい、背を押されてようやく母ちゃんの前に立つけれど手を払って飛び出してしまう。病気で伏せった母ちゃんを認めたくない、蒸しパンを作ってくれない母ちゃんを認めたくない。もちろんそれは理不尽だと判っているだろうけれど子供のじんたんは現実を直視せず逃げてしまった。回想明けで見せたじんたんの表情は「深い後悔」を感じさせるもので、こういう後悔の積み重ねが今のじんたんを作っているのだなあと。
シーン変わってゆきあつ&つるこのお買い物。女物のシュシュを真剣に選ぶゆきあつはいったい誰に、何のために? つるこのセリフからしてこれは毎度のことのようで、おそらく彼女こはゆきあつが考えていることを薄々感付いている?

朝も早よから家へ来たぽっぽは産経新聞の配達ではなく「夏の終わりにみんなでめんまを探そう の会」のチラシをじんたんへ。「みんな」にはもちろんあなるも含まれているわけで先の一件の気まずさを思い出して気が重いじんたん。しかし「誰も行くって言ってねえだろ!」「行くって言って!」ってなめんまの会話ペースに乗せられてウヤムヤのうちに行く事になってるじんたん…めんまがあんな顔見せたら断れないよねえ(笑
あなるの所にも件のチラシが届いたようで、教室の机にて一人考えていました。ふと見上げた前の空席はじんたんの席? 同じ学校同じクラスで席も前後、じんたんの「後」に陣取っている辺りもあなるらしいなあ。授業中もずっと見ていられるものね。学校へ来てくれれば。
するとユルイーズのガングロちゃんが登場。カラオケへ誘う声に思わずチラシを手で隠し、視線を外して一瞬思案の後に断るあなる。こういうちょっとした仕草があなるの心境を如実に映していて凄いです。あなるの「しがらみ」の象徴であるこのユルイーズたちに躊躇しなくなることが当面のハードルだろうけど、このハードルは少々高そうです。
そして夕方。メガネをかけた外出仕様のじんたんはめんまと共に秘密基地へ向かい、すると信号待ちのあなるを発見! いつも両サイドでくくっている癖っ毛を真っ直ぐ下へ下ろした髪型、もちろん白いワンピースもめんまを意識したものですね。めんまをダシにした久しぶりの集まりにめんまスタイルで参加するあなる、これはいったい誰のため?(言わずもがな
あなるを発見したじんたんは気まずさMAXでこれまた逃げの一手です。どうせ目的地は同じなのに(笑。めんまとの引いて押しての結果から全力スライディングのじんたん、何事も無かったように脚から現れたあなるを見上げると…なんというキワキワの絶景! このミニスカで下からの視線を意識しないあなるは「見せてんのよ!」と言わんばかりです(違。逃げ出すじんたんに「仲良く班行動しないと!」と騒がしいめんまがかわいい、というか久しぶりに「班行動」なんて聞いたなあ。こういう単語がパッと出てくる辺りめんまの思考が子供で止まっていることを感じさせます。

さてゆきあつを除いた5人が集まったけれどつるこはキャンドル、あなるは花火と食い物を持ってきてません。女子使えねえ!(笑。ぽっぽが作ったキールを見ためんまは開口一番「ゲ○みたい~!」と無邪気に大はしゃぎ…これまた子供らしい率直なお言葉というか何というか(笑。子供ってこういう表現に躊躇しないからなあ。こんな集まりにあのつるこがよく来たなあと思ったけれど、彼女はゆきあつが来ることを判っているので来たのかな。それとも彼女自身が旧友との再会、子供時代の楽しかった日々の再来を望んでいたのか? 前回見せたあなるへの煽りも何か意味深でしたし、つるこはつるこなりに旧友を気に掛けていたのかも。
「つるこの言うとおりだよ。私すぐに影響されちゃう」
キャンドルを灯すつることあなるの会話。気まずそうに話しかけるあなるをつるこは一刀両断ですがあなるは引かずに話を続けます。ここで前回呼べなかった「つるこ」のあだ名を自然に発していたのはこの状況に流され、子供時代の素直な気持ちに戻った表れでしょうか。
「私だっていろいろ考えてるし、私なりに、それなりにいろいろ…」
めんまの影響アリアリな白いワンピースについての言い訳、後ろ手で指をギュッと握りながらの言い訳は自分でも苦しさがわかっているのだろうね。なぜそんな言い訳をつるこにするのか? それは「流されちゃう自分を叱ってほしかった」から。旧友と会って昔に戻ったあなるが語った本心、それは高校デビューでイケイケの彼女が抱える昔まんまの弱さでした。外見は変わっても中身はそうそう変わらない、そんなあなるに対しつるこは何か感じるものがあったのかもしれません。それはそうとじんたんの隣で始終「カニさん! カニさん!」と騒いでいるめんまがかわいい(笑

その後のバイエルンバーベキューにて交わされた「めんまの願い」についての会話。信じるか信じないか、子供の頃から冷静な観察眼を持っていたつるこはぽっぽからの問いかけをあなるに回し…「信じてもいい」と答えたあなるに優しい口調で同調するのでした。子供の頃と違って高慢冷徹に変わってしまった鶴見さんはあなるとの再会によって「いつもみんなの後を付いてきていた」つるこへ戻ったのです。そんなつるこを見ためんまは「やっぱ超平和バスターズは…」と言いかけ、するとぽっぽがセリフを重ねて
「最高だな!」
みんなの気持ちが再び一つにまとまる象徴「超平和バスターズ」という名をみんな覚えていてくれた。めんまの涙はそのことに対する嬉しさか、それとも「そこへ参加できない寂しさ」か。楽しかった日々の話を傍で聞いてるだけのめんまにとって昔話が盛り上がれば盛り上がるほど「自身の死」という現実を突き付けられるわけですし。とはいえここは「嬉しさ」が勝っていると思いたい。
盛り上がる話に「めんまが帰ってくるんじゃね?」とぽっぽ、すると物陰からガサガサッと物音が! 音の主はゆきあつ、遅れてきたのにバーベキュー食材を両手に下げてくる辺りこの集団の行動パターンを今だきちんと把握しているのでしょうね(笑。そんなゆきあつに「やっぱ来たか」とつるこ。やっぱわかってたか。そういや第二話以降あなるの左手首にシュシュが巻かれているけれどこれはゆきあつがシュシュを選んでいるシーンと関係があるのか? ここでの対面シーンを見る限り久しぶりっぽいので深読みしすぎ?
「お前だけじゃなかったみたいだな。めんま、見えるの」
到着早々めんまの目撃証言を告げるゆきあつ。その表情はじんたんに対抗心アリアリですがはたしてその真相・真意は?
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しかし童心に還れば素直になれる。

アバンはぽっぽの立ちションタイムから。気持ちよく放水するぽっぽの遠目へ現れた白い影はめんま!? にしては背も高く、後にぽっぽはそれを「大人のめんま」と言うけれどこの身長や裾一段フリルの白いワンピース、さらに今回ラストのゆきあつの言動から正体を予想すると…どう考えてもめんまのコスしたゆきあつっぽい。第一話での会話にて「めんまがじんたんの所へ帰って来ている」と察したゆきあつはじんたん「だけ」に見えている、逆に言うとめんまがじんたん「だけ」に姿を見せている状況が許せないのでしょう。そこで彼は「じんたん以外にもめんまが見えている」状況を作ろうとした。その場合ゆきあつ自身が「俺も見えている」と主張するより善意の第三者によるスピーカー効果が有効で、その恰好のプリメインアンプ(?)となったのがぽっぽというオチのような。なーんてのはゆきあつを黒く見過ぎ?
あなるへの「お礼」を意識しながらも学校へ行く気が起きないじんたん、いつまでも起きてこないじんたんの部屋を訪れた父ちゃんは叱るでもなく…めんまを亡くし、母ちゃんを亡くし、失意の元で不本意な学校へ入学したじんたんへ対する気遣いかもですが親としてこの態度はどうなのだろう? まあ口うるさく怒鳴りつけても逆効果だったりするので一概には言えませんが…どうもこの父子には何か事情があるような気がする。
そんなじんたんも深層では「このままではダメ」と思っているのでしょうね。ベッドの上でやかましく「学校へ行って!」と急かすめんまをじんたんは今だ「夏のケモノ(ストレスによる幻想)」と思っているわけで、すなわち「学校へ行かなくてはいけない」という深層の代弁者と理解したのかも。
Aパート冒頭の登校シーンは暑さと坂道にうだる様子がじんたんの「気の重さ」をブーストしていました。そんな暑さに加え、学校が近付くにつれて久しぶりに「人」の存在を感じ取るとついに足を止めてしまう。軽いヒキコモリだった彼はついに心が折れ、学校へ向かうべき踵を返すとそこに現れたあなる。

意外な対面とじんたんの強がりに「そっか」と返しながら軽い笑顔へ変化する表情はあなるの喜びを絶妙に描いていましたね。この僅かな笑みの奥にあるあなるの心境を考えると丼飯三杯いけます。いい子だなあ。
「やめてよ! こんな奴と!」
しかしそんな時間は長く続きませんでした。合流した股ユルイーズはじんたんに絡み、また煽りによってあなるは思ってもいないことを叫んでしまう。このリアクションは子供時代のじんたんと同じで、ユルイーズに対する立場もあるでしょうが、あなるは本質的に子供時代からあまり変わっていないみたい? 「熱い?」とじんたんに返されて頬を染める一瞬がオトメすぎてナントモ。どんだけじんたんが好きなんだ。立ち去るじんたんへ「じん…宿海!」とついニックネームで呼びそうになっちゃう辺りもあなるの思いが窺えます。
一方のじんたんは捨て台詞を残してサッサと帰ってしまいました。子供時代のめんまは酷い事を言われても黙って辛い笑顔を返したのに、高校生になってもじんたんは相変わらずすぐ逃げ出してしまう。まったく子供時代のまんまですね。帰ってしまったじんたんを見送るあなるの表情が辛いなあ。
じんたん家でお留守番のめんまは退屈!退屈! 退屈しのぎに家内の冒険を始めると写真が飾られた仏壇を発見…父ちゃんしかいないじんたん家の母ちゃんはどうしているのか?と思っていたけどやはり故人でしたか。仏壇に手を合わせためんまが改めて「自身の死」を思い知らされて涙を落とすシーンはじつに切ない。自分が死んでいることを判っていてもそう簡単に咀嚼できないめんまの心境が伝わってきますね。
通学路から引き返したはいいけれど家へは帰れない。幻影と思っていても家へ帰ればきっと存在しているめんまに合わす顔が無い。つまり「自分への裏切り」が顕在し、それに直面することからの逃げなのでしょう。家へ帰れないじんたんは秘密基地へ、するとぽっぽが何やら怪しい踊りを…降霊術?(笑。ともあれ「俺もめんまを見た」と聞いたじんたんは混乱MAXです。自分の幻想だったはずのめんまが他人にも見える?

急いで自宅へ戻ったじんたんをめんまがお出迎え。お早いお帰りの言い訳にしどろもどろなじんたんがいかにも、それを聞いためんまの表情は「全部わかってる」感じでした。無邪気なめんまはその実一番大人なのかもしれません。バツが悪そうなじんたんを元気付けようとめんまは「家庭科」の成果を披露するもそれはなかなか戦場跡でありました。あはは。コップを倒したり肉を食ったりとめんまは物理干渉ができるようでしたが料理までできちゃうのか!? まあこれらはめんまが本当に「じんたんの幻影」としても説明が付く現象(留守の間に父ちゃんが作っていたとか)ではありますが、生き生きと楽しそうなめんまを見ているとそんな邪推などどうでもよくなってきます(笑
めんまが挑戦していた「家庭科」は思い出の蒸しパン作りでした。腹を空かせた欠食児童たちがじんたん家へ駆け上がるといつも笑顔で出してくれた母ちゃんの蒸しパン、めんまは学校から帰ってきたじんたんに食べさせてあげたかったのだろうなあ。めんま自身も母ちゃんの写真を見てあの味を思い出したのでしょうね。ああ泣ける。
そんな回想は一瞬ノイズの後に病室のシーンへ。個室のベッドに座る母ちゃんの手首に覗くのは人工透析用のチューブでしょうか、おそらく腎臓を悪くしてそのまま…と一瞬のカットで全てを想像させてしまう絵作りには相変わらず感心です。そのチューブを幼いじんたんに見せまいと手で隠す仕草がこれまた芸コマ、子供に見せたくない母ちゃんの気持ちが痛いほど伝わってくるワンカットでした。優しい母ちゃんだったのでしょうね。というかこれを書いてるだけでモニタの文字が滲んで見えません。この作品は隙あらば涙腺ダムのバルブを開けようとするので困る。
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シーン変わってゆきあつ&つるこのお買い物。女物のシュシュを真剣に選ぶゆきあつはいったい誰に、何のために? つるこのセリフからしてこれは毎度のことのようで、おそらく彼女こはゆきあつが考えていることを薄々感付いている?

朝も早よから家へ来たぽっぽは産経新聞の配達ではなく「夏の終わりにみんなでめんまを探そう の会」のチラシをじんたんへ。「みんな」にはもちろんあなるも含まれているわけで先の一件の気まずさを思い出して気が重いじんたん。しかし「誰も行くって言ってねえだろ!」「行くって言って!」ってなめんまの会話ペースに乗せられてウヤムヤのうちに行く事になってるじんたん…めんまがあんな顔見せたら断れないよねえ(笑
あなるの所にも件のチラシが届いたようで、教室の机にて一人考えていました。ふと見上げた前の空席はじんたんの席? 同じ学校同じクラスで席も前後、じんたんの「後」に陣取っている辺りもあなるらしいなあ。授業中もずっと見ていられるものね。学校へ来てくれれば。
するとユルイーズのガングロちゃんが登場。カラオケへ誘う声に思わずチラシを手で隠し、視線を外して一瞬思案の後に断るあなる。こういうちょっとした仕草があなるの心境を如実に映していて凄いです。あなるの「しがらみ」の象徴であるこのユルイーズたちに躊躇しなくなることが当面のハードルだろうけど、このハードルは少々高そうです。
そして夕方。メガネをかけた外出仕様のじんたんはめんまと共に秘密基地へ向かい、すると信号待ちのあなるを発見! いつも両サイドでくくっている癖っ毛を真っ直ぐ下へ下ろした髪型、もちろん白いワンピースもめんまを意識したものですね。めんまをダシにした久しぶりの集まりにめんまスタイルで参加するあなる、これはいったい誰のため?(言わずもがな
あなるを発見したじんたんは気まずさMAXでこれまた逃げの一手です。どうせ目的地は同じなのに(笑。めんまとの引いて押しての結果から全力スライディングのじんたん、何事も無かったように脚から現れたあなるを見上げると…なんというキワキワの絶景! このミニスカで下からの視線を意識しないあなるは「見せてんのよ!」と言わんばかりです(違。逃げ出すじんたんに「仲良く班行動しないと!」と騒がしいめんまがかわいい、というか久しぶりに「班行動」なんて聞いたなあ。こういう単語がパッと出てくる辺りめんまの思考が子供で止まっていることを感じさせます。

さてゆきあつを除いた5人が集まったけれどつるこはキャンドル、あなるは花火と食い物を持ってきてません。女子使えねえ!(笑。ぽっぽが作ったキールを見ためんまは開口一番「ゲ○みたい~!」と無邪気に大はしゃぎ…これまた子供らしい率直なお言葉というか何というか(笑。子供ってこういう表現に躊躇しないからなあ。こんな集まりにあのつるこがよく来たなあと思ったけれど、彼女はゆきあつが来ることを判っているので来たのかな。それとも彼女自身が旧友との再会、子供時代の楽しかった日々の再来を望んでいたのか? 前回見せたあなるへの煽りも何か意味深でしたし、つるこはつるこなりに旧友を気に掛けていたのかも。
「つるこの言うとおりだよ。私すぐに影響されちゃう」
キャンドルを灯すつることあなるの会話。気まずそうに話しかけるあなるをつるこは一刀両断ですがあなるは引かずに話を続けます。ここで前回呼べなかった「つるこ」のあだ名を自然に発していたのはこの状況に流され、子供時代の素直な気持ちに戻った表れでしょうか。
「私だっていろいろ考えてるし、私なりに、それなりにいろいろ…」
めんまの影響アリアリな白いワンピースについての言い訳、後ろ手で指をギュッと握りながらの言い訳は自分でも苦しさがわかっているのだろうね。なぜそんな言い訳をつるこにするのか? それは「流されちゃう自分を叱ってほしかった」から。旧友と会って昔に戻ったあなるが語った本心、それは高校デビューでイケイケの彼女が抱える昔まんまの弱さでした。外見は変わっても中身はそうそう変わらない、そんなあなるに対しつるこは何か感じるものがあったのかもしれません。それはそうとじんたんの隣で始終「カニさん! カニさん!」と騒いでいるめんまがかわいい(笑

その後のバイエルンバーベキューにて交わされた「めんまの願い」についての会話。信じるか信じないか、子供の頃から冷静な観察眼を持っていたつるこはぽっぽからの問いかけをあなるに回し…「信じてもいい」と答えたあなるに優しい口調で同調するのでした。子供の頃と違って高慢冷徹に変わってしまった鶴見さんはあなるとの再会によって「いつもみんなの後を付いてきていた」つるこへ戻ったのです。そんなつるこを見ためんまは「やっぱ超平和バスターズは…」と言いかけ、するとぽっぽがセリフを重ねて
「最高だな!」
みんなの気持ちが再び一つにまとまる象徴「超平和バスターズ」という名をみんな覚えていてくれた。めんまの涙はそのことに対する嬉しさか、それとも「そこへ参加できない寂しさ」か。楽しかった日々の話を傍で聞いてるだけのめんまにとって昔話が盛り上がれば盛り上がるほど「自身の死」という現実を突き付けられるわけですし。とはいえここは「嬉しさ」が勝っていると思いたい。
盛り上がる話に「めんまが帰ってくるんじゃね?」とぽっぽ、すると物陰からガサガサッと物音が! 音の主はゆきあつ、遅れてきたのにバーベキュー食材を両手に下げてくる辺りこの集団の行動パターンを今だきちんと把握しているのでしょうね(笑。そんなゆきあつに「やっぱ来たか」とつるこ。やっぱわかってたか。そういや第二話以降あなるの左手首にシュシュが巻かれているけれどこれはゆきあつがシュシュを選んでいるシーンと関係があるのか? ここでの対面シーンを見る限り久しぶりっぽいので深読みしすぎ?
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